雑居空間
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 有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。1993年6月20日放送の第24話は「ETおばさんと扇」です。



 花子から逃亡する篠山、加納、荒木の三人組。どうやら花子は班長なのをいいことに、三人に家の手伝いをさせようとしているようです。うーん、これは明らかに花子が悪い。
 このことをクラス委員長の伊藤に言いつけようかと相談する三人ですが、どうやら伊藤はクラス委員のくせに花子に恋をしている模様です。「クラス委員のくせに」っていうのはよくわかりませんけど、そういう話なら、言いつけたとしても花子の肩を持たれるかもしれませんね。
 だから最近成績が落ちただの、クラス委員長なんて最低なヤツしかするわけがないだの、伊藤を笑いものにする三人ですが、その背後から花子が登場。三人とも、慌てて逃げ出します。

 三人を追いかけようとした花子ですが、近くにテントが建てられているのに気がつきました。そこには、「ETおばさんの極楽マッサージ」という看板が立てられています。
 テントの中では、ETおばさんがボディコンの女性にマッサージを施しています。その女性はジュリアナで踊りまくったせいで、腰がかなりこっている模様です。
 その話を聞いたETおばさんは、若かりし頃にフィーバーした記憶を思い返します。このときETおばさんが踊っている曲は、寺内タケシとバニーズの『太陽野郎』。1967年に発表された曲ですね。当時20歳前後だったとして、ETおばさんは40代半ばくらいなんですかね。

 帰宅した花子は、昼食を取りながら、ETおばさんの極楽マッサージのことを、雪子と月子に話します。マッサージに来ていたOLたちによると、結構まじめに仕事しているようですね。
 そう簡単に悪の道から立ち直るとは思えないとか、根は優しいところもあるとか、ETおばさん談義で軽く盛り上がる三姉妹。月子もETおばさんにマッサージしてもらおうか、なんて言いだしますが、今日は土曜日なので、午後1時までしか営業していないのでした。あんまり関係ないけど、シュシュトリアンって、土曜日の昼食を取るシーンがかなり多いよね。

 一仕事終えたETおばさんは、自転車に乗ってアパートに帰宅します。するとちょうどそのとき、宇宙の田舎で暮らしている家族からFAXが届きました。
 宇宙の田舎では、梅雨が明け、本格的な夏が始まっています。そして、今年の夏は猛暑。だからETかあちゃんに、クーラーを買って贈って欲しいと言ってきたのです。ご丁寧に、最近は秋葉原よりもディスカウントショップのほうが安いという、お買い得情報までついています。
 新聞に挟まっていたディスカウントショップのちらしをチェックしてみると、安いクーラーが8,800円で売られています。これなら買える! と、ETおばさんは勇んでディスカウントショップへ向かいますが、残念ながら、超特価クーラーはすべて売り切れてしまっていました。売約済みの札がかなりたくさんぶら下がっているので、店も結構な数を用意していたようですけど、ちょっと出遅れてしまいましたね。
 悔し紛れに売約済みの札をはがしまくるETおばさんですが、店員に取り押さえられ、「二度と来るな!」と叩き出されてしまいました。

 苛立ちが抑えきれないETおばさんは、マッサージ客の「落ち込んだときはカラオケよ。それしかないわよ」という言葉を思い出します。一人、カラオケでピンクレディーの「UFO」をフリフリで熱唱するETおばさんですが、どうもすっきりしません。
 ここでふたたびマッサージ客の「それでもすっきりしないときはやっぱり、ジュリアナのお立ち台よねぇ」という言葉を思い出します。しかしここでも店員に追い出されてしまいます。さすがにいつものETおばさんの格好に、「祭」の団扇じゃダメだったようです。しかもこれから店に入ろうとするボディコンの女性たちに、その格好をバカにされ、笑われてしまいます。うーん、無理もない話しだけど、ちとETおばさんがかわいそうでもありますね。初期のキン肉マンで、テリーマンにバカにされるキン肉マンを思い出してしまいますよ。

 しかし、ここで怒りに燃えたETおばさんは、悪だくみを思いつきます。ジュリ扇を振る女性たちを捕まえて宇宙の田舎に送り、クーラーの代わりにしようというのです。
 ETおばさんの妄想の中では、この女性たちが、ETおばさんの家族の前でクールにジュリ扇を振り、ETおばさんの家族を涼ませているのですが……。うーん、家に送るまでは良いとして、素直にジュリ扇を振ってくれるのかしらん。それともこの人たちは、踊れそうな場所ならとりあえずどこでも踊っちゃう人種なんですかね。
 この方式の難点は、音楽をかけなくちゃいけないのでうるさいこと。音の静かなツインロータリーではないことだけが残念ですが、一応使えると判断したETおばさんは不気味に笑うと、女性たちにくさい息を吐きかけ、昏倒させてしまいました。

「君たちの怒りはわかった。クラス委員長として、山吹君に注意してくれってことだね」
 篠山、加納、荒木の三人は、クラス委員長の伊藤の家に行き、花子の横暴を訴えます。伊藤は「じゃ、後は僕に任せてくれ。悪いようにしないから」と、太鼓判。その言葉を信じ、三人は帰っていきます。
 急いで部屋に戻った伊藤は、何故か引き出しの中からジュリ扇を取り出し、山吹家へと向かいます。しかも、ジュリ扇をもって走る伊藤を見つけたETおばさんが、その後を追っていきます。この辺りから展開が、だんだん意味不明になってきますね。

 「加納たちのことで話がある」という伊藤を家に上げた花子。しかし他に誰もいないことを確認した伊藤は、ここで本性をむき出しにします。
「率直に言おう、山吹君。僕は君が好きだ」
 突然の告白。そして面食らう花子に追い討ちをかけるように、いきなり自分のズボンを下ろしてしまいます。 うわー、変態だー!
「僕がパンツを見せたから、君もパンティー見せてくれ」
 うわー、変態だー!
「はっきり言って、頭の中は真っ白だ。君が見せてくれないなら、君のスカートをめくって見るまでだ!」
 うわー、変態だー! これ以外の言葉が出てこないよう。
 パンツ丸出しで、ジュリ扇を手に花子のスカートをめくろうとする伊藤。やばい。怪人枠でもないのに、こんなにやばいキャラクターがかつてあっただろうか? 篠山、加納、荒木、あとは英三郎あたりの変態度合いを軽くぶっちぎって、一気に一般人最変態キャラに躍り出ましたね。
 班長であることを利用して加納たちに掃除をさせようとしたことを持ち出して、執拗に花子のパンティーを見ようとする伊藤。しかし遂に堪忍袋の緒が切れた花子は、ジュリ扇を取り上げて伊藤の頭を一閃。ノックアウトしてしまいました。伊藤はパンツ丸出しで床に伸びてしまいます。

 そこへ、庭から様子を伺っていたETおばさんが入ってきます。
「お前なら、ツインロータリーのいいクーラーになりそうだね」
 そう、花子のジュリ扇捌きに目をつけたETおばさんは、花子も宇宙の田舎に送ってクーラー代わりにしようというのです。しかも、音の静かなツインロータリー。いや、花子こそ、そう簡単にクーラー代わりになるようなタマじゃないと思うんですけど……。
 しかし花子にくさい息を吹きかけて昏倒させたETおばさんは、まんまと花子を拉致することに成功したのでありました。



 帰宅した雪子と月子が、居間に倒れている伊藤に気付きます。パンツ丸出しで倒れている知らない少年。怪しいにもほどがある。
 花子のクラスメイトらしいとうことはわかったものの、当の花子は不在。とりあえず伊藤を起こして、話を聞いてみることにします。

「誰?」
「伊藤です」
「花子のクラスメイト?」
「一応、クラス委員長をやらせていただいています」
「クラス委員長がどうして家で失神してたの?」
「山吹君に殴られて」
「花子が?」
「はい。僕が山吹君のスカートを、扇子で仰いでめくろとしたら……」

 ここで、雪子と月子の怒りの一撃をくらい、伊藤は再び、パンツ丸出しで失神してしまいました。自分の悪事をここまで悪びれもせずに言えちゃうのは、かなりのサイコパスだよね。

 花子を探す為に、月子はシュシュリップで婦人警官に変身します。22話に続いての、正調な使い方ですね。婦人警官姿がコスプレっぽいと言うか、あんまり似合っていないのはご愛嬌ですが。
 町へ出た月子は、シュシュリップのケースをかざして辺りを探索し、反応があった方角へ向かいます。シュシュリップって、こんな使い方もできるのか。
 向かった先では、ETおばさんがリヤカーに、大きな段ボール箱をいくつも積み上げ、ロープで縛っていました。段ボール箱には穴がたくさん開いています。子の中に、捕まえた女性たちが入れられているんでしょうね。
 ETおばさんはリヤカーを引いて、一見すると何の変哲も無い米屋へとやってきます。しかし実は、その米屋の主人は宇宙人で、宇宙への宅配便を請け負っていたのです。ETおばさんがクーラー代わりに女性たちを送ろうという話を笑って聞いているくらいなので、倫理観はETおばさんと同レベルみたいですね。このおじさんがおかしいのか、宇宙では大体こんなもんなのかは不明ですけれども。

 箱の中に花子が捕えられていると読んだ月子は、シュシュリップの力で箱を透視して、花子の姿を確認します。すげー。シュシュリップ、何でもできるな。
 送り先を記入する為にETおばさんが店内に入った隙に、月子は段ボール箱に駆け寄ると、シュシュリップで箱の側面に「cut」と書き、t 横線を長く引きます。すると、そこを突き破り、箱の中から花子が出てきました。
 うんまあ、もうシュシュリップの用途に突っ込むのもヤボなんで置いておきますけど、段ボール箱だったらその気になれば中から出てこられるんじゃないですかねぇ。それとも、案外丈夫で、なかなか壊せないものなんでしょうか。っていうか、問題はむしろ手足を縛られていたことだと思うのですが、その戒めは箱から出てきたときに勝手に取れちゃっているし。ま、あんまり細かいことを気にしてもしょうがない場面ですかね。
 月子と花子はETおばさんの悪だくみを確認すると、バルミラクルで雪子を呼びだし、シュシュトリアンへと変身します。……って、いまさらだけど、月子が婦人警官の姿になった意味って、まるで無かったよね。全部シュシュリップの機能だけで済んでいるし。

 店から出てきたETおばさんと米屋の主人が楽しそうに段ボール箱に伝票を貼っていると、マンションの2階からシュシュトリアンが登場します。何でわざわざ上に登ったんだろう?

「乙女盛りに命をかけて」
「風に逆らう三姉妹」
「花と散ろうか、咲かせよか」
「「「有言実行三姉妹、シュシュトリアン!」」」

 高いところに立っているので、名乗りで一歩前へ出るときに、落ちちゃわないかと心配しちゃいますね。
 ETおばさんと米屋の主人はリヤカーを引いて逃げ出しますが、シュシュトリアンは簡単に先回り。米屋の主人は「小娘が!」と怒りだし、宇宙人の正体を現します。緑色の肌のモンスターのような風貌ですが、服に「米」と書いてあるところに米屋っぽさを残しています。
 米屋の主人は、シュシュトリアンに襲い掛かります。うーん、客であるETおばさんを守るため、っていう以上の行動だよなぁ。この段階ならまだ、ただの巻き込まれた宅配屋で済んだかもしれないのに、やっぱり悪い宇宙人ということになってしまいましたね。
 しかしながら、そこはやっぱり、ただの米屋の主人。戦闘はそんなに得意ではないらしく、あっさりとシュシュトリアンにあしらわれてしまいました。

「古人曰く、『暑さ寒さも彼岸まで』」

 暑い暑いといっても、秋の彼岸になれば、宇宙の猛暑も涼しくなります。……それはそうなんですけど、今はまだ夏が本格化する前の6月。「秋の彼岸までっつっても、あと3ヶ月もあるじゃねーか」というETおばさんのつっこみは、至極ごもっともです。クーラー代わりに女性を送り込むことがダメなのは当然としても、ちょっと説教の方向性、間違ってませんかね。

 それはさておき、ETおばさんはまたもや臭い息を吐きかけてシュシュトリアンを苦しめます。なんだかんだで、これ、効くんですよね。
 シュシュトリアンが臭い息で苦しんでいる隙を突き、復活した米屋が襲い掛かってきます。今度は先ほどよりは健闘しますが、臭い息の効果が切れてきたら、やはりシュシュトリアンの敵ではないようです。じれて参戦しようとしていたETおばさんに向かって米屋を投げつけて、二人まとめてダウンさせると、最後はシュシュファイナルで、ETおばさんのくさい息を封じ込めてしまいます。
 最大の武器を奪われたETおばさんは、「この恨み、いつか晴らしてやる!」と捨てゼリフを吐き、米屋と一緒に退散してしまうのでありました。

 シュシュトリアンは、段ボール箱の中に捕えられていた女性たちを解放します。しかし、この人たち、今まで捕まっていたことなんて微塵も感じさせず、「早く行かないと、お立ち台で踊れなくなっちゃう」と、一目散に走って行ってしまいました。
 その様子を見たシュシュトリアンも、呆れるかと思いきや、「私たちも……」と、笑顔で駆けていきます。

「ただいま」
 恵が帰宅すると、居間には見知らぬ少年が、パンツ丸出しで倒れています。
「あんた誰よ?」
「クラス委員長の伊藤です」
「あぁー!」
 ズボンを上げながら近づいてくる伊藤を、恵は問答無用で、ハンドバッグで殴りつけます。伊藤はまたもや、パンツ丸出しで気絶させてしまいました。
 ……いや、確かに伊藤は紛うことなき不審人物ではありますが、相手は子供なんだし、ここまで問答無用で殴りつけることはないんじゃない?

 結局伊藤って、ETおばさんを山吹家に連れてくるという物語上の役割はあったけど、己の欲望にただただ忠実に変態行為をしていただけなんですよね。よくこんなキャラを描ききれるなぁ。ただひたすらに変人なんだけど、それをきちんと商業作品の枠内に収めちゃう。だから好きなんだよね、浦沢義雄。
 そして、こんな役を演じた子役は、どこかしらひねくれた大人になってしまわないか、若干の不安を覚えてしまうのでありました。ちなみに、伊藤を演じたのは、鳥人戦隊ジェットマンでトランを演じた久我未来。もちろん、ちゃんと立派に成長しております。

 そのころ三姉妹は、シュシュトリアンの姿のまま、楽しそうにお立ち台で踊りまくっているのでありました。
 シュシュトリアンの衣装で大丈夫なのかとも思いましたけど、三姉妹の私服より派手で合っているのかもしれませんね。



[次回予告]

「振りかけられると、たちまち恋に落ちちゃう惚れ薬」
「すごーい、あたしも欲しい。ねぇ、どうやって作るの?」
「イモリの黒焼き」
「げぇ、やめた」
「もう。それを悪用するイモリ男。ようし、三人で変身よ」
「あれ? 雪子おねえちゃんは?」
「「え? 沖縄?」」
 次回の有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「命短し、コイせよ乙女!」。お楽しみに。
「赤丹だ!」


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