雑居空間
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 有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。1993年4月25日放送の第16話は「怪人カメラの犯罪」です。



 冒頭から、謎の全身銀色の怪人を、自転車に乗って追いかけるシュシュトリアン。自転車も気になりますが、怪人が持っているゴツい剣も気になります。妙に凝ったデザインなので、何かの使いまわしだと思うのですが、詳細はよくわかりませんでした。後でもう少し調べてみよう。
 しかし、そんな銀色怪人はあくまでも脇役。今回の本命は、頭にカメラの被り物をかぶっている、怪人カメラです。銀色怪人とシュシュトリアンの戦いを物陰から覗いてい怪人カメラは、その戦いの様子をうきうきとした表情で写真に収めていくのです。

 それはさておき、ある日の山吹家の朝食シーン。英三郎が、なんとシュシュトリアンのTシャツを着ているではありませんか。3人揃って身構えている写真がプリントされ、その下にはシュシュトリアンのサインまで入っています。ほぼ真正面からの、盗撮とは思えないほどいいアングルの写真です。
 Tシャツの入手先は、英三郎が勤務する警察署の署長室。署長が留守だったので、署長を探して植木を掻き分けたり、ロッカーを開けたりしていたら、机の引き出しの中にシュシュトリアンTシャツは入っていたのです。まあ署長は、表向きにはシュシュトリアンを敵視していますが、シュシュトリアンの父を名乗って暴れていた過去があるくらいのシュシュトリアン好きなので、Tシャツくらい持っていても不思議ではないんですけどね。
 英三郎はそのTシャツを、「日ごろシュシュトリアンを警察の仕事を奪う憎い敵だと考えておられる署長が着る訳がない」と、勝手に持っていってしまいます。おいおい、それ、普通に窃盗だから。

 「シュシュトリアンのTシャツを作るくらいなら、あたしたちにもくれたっていいと思わない?」歩きながら、英三郎のTシャツについて話す三姉妹。月子がちょっとずれた発言をしていますが、問題は無許可で、しかも偽のサインまで入っているところです。
 「誰が作ったんだろう?」という月子に対し、花子は「そんなこともわかんないの?」と妙にイラついたような態度を見せます。雪子が割って入って、「いいわ、私が学校の帰りにあいつのところによって懲らしめちゃう」と話をまとめますが、月子がテケテケとかわいく寄ってきて一言、「雪子お姉ちゃん、ついでにTシャツ1枚」。
 雪子と花子の念頭にある犯人はフライドチキン男で、確かにフライドチキン男ならやっててもおかしくないんですけど、視聴者目線からすれば既に怪人カメラも出てきていますし、署長だってシュシュトリアンの父(or 母)としてTシャツくらい作っていてもおかしくありません。このシーン、月子のボケキャラが強調されてますけど、Tシャツを欲しがるところはともかく、犯人が誰なのかについては、花子がイラつくほどおかしなことは言ってないと思うんですけどね。予断だけで動くのは、相手がフライドチキン男だとしても、正義の味方としては危険でしょう。

 そんなわけで、学校帰りにフライドチキン男を問い詰める雪子ですが、フライドチキン男は現在こいのぼりの養殖事業で大忙し。ビルの屋上に並べられたこいのぼりにせっせとえさをあげています。えさをあげているのは体長50cmくらいのこいのぼりですが、画面奥には1m以上のものも泳いでいますので、成長すればそのくらいになるんでしょうかね。そう言えばそろそろこどもの日も近いですねぇ。
 雪子も、「じゃあ、一体誰が……」などとフライドチキン男の言葉を信用していますけど、そんなに簡単に引き下がっていいの? まあ、そもそもが証拠も何もない話なんで、追求しようもないんですけどね。

 それはさておき、加納のポラロイドカメラのフィルムを購入する為、カメラ屋を訪れた、篠山、加納、荒木の三人。そうそう、カメラと言えば彼らを忘れるわけにはいきませんよね。
 「何撮るの?」とカメラ屋の主人に尋ねられた三人組は「シュシュトリアンのこいのぼり」と答えますが、それは冗談。その後、普通にフィルムを購入して去っていきます。
 しかしカメラ屋の主人は、奥へ引っ込むと表情を一変させます。ホワイトボードを覆っていたスクリーンを下ろすと、ホワイトボードにはなんと、シュシュトリアンの写真が所狭しと貼られているではありませんか。その中には、英三郎が着ていたTシャツに使われていた写真も含まれています。
 「シュシュトリアンのこいのぼり……」
 シュシュトリアンをロープから吊り下げて、スケベな中高年から金を取って、下からカメラで撮らせる。三人組の他愛の無い冗談から、恐ろしく変態的な犯罪を思いてしまいました。そう、カメラ屋の主人こそ、怪人カメラの正体だったのです!

 問題は、どうやってシュシュトリアンをこいのぼりにするのか。ホワイトボードの写真の中に、シュシュトリアンが子供をかばっている写真がありました。それを見て、「そうだ、健全な少年少女の頼みなら聞いてもらえるかもしれない」と、悪だくみを思いつきます。
 タイヤを使ったブランコの上にリカちゃん人形を乗せて撮影している、篠山、加納、荒木の三人組。「なんか虚しくないか?」など言いながらも、気にせず撮影を続けます。「健全な少年少女」と言いつつ出てくるのがこの三人なところがなんとも……。
 そこへ登場する、少女と言いたくもないような少女。まあ、怪人カメラなんですけど。三つ編みのお下げ髪、赤い吊りスカートに白いハイソックスと、各パーツは典型的な少女スタイルに身を包んでいますが、トレーナーだけはオッサンっぽいですね。

「どうか、シュシュトリアンがこいのぼりになってくれますように」

 怪人カメラは、三人組の前で、突然祈り始めます。「健全な少年少女」と名乗る怪人カメラに、さしもの三人組も露骨に不信感をあらわにしますが、シュシュトリアンのこいのぼりを見たくないのかと問われると、二つ返事で「見たい!」と答えてしまいます。
 「どうか、シュシュトリアンがこいのぼりになってくれますように!」4人で祈っていると、どこからともなく、大勢の子供たちが集まってきます。この世界、モブキャラでも結構変人が多いんだよなぁ。

 山吹家で、再び三姉妹の話し合い。フライドチキン男はTシャツ製作の犯人ではなかった、ということはさておいて、「あたし着たかったのになぁ」と残念がる月子に、妙にツンケンする花子。終いにはスリッパで叩こうとまでします。月子のボケキャラ描写もしつこいけど、花子のキレキャラ描写もちょっと過剰じゃないですかね。
 そこへピザの宅配がやってきます。頼んだ覚えはないけれど、もしかしたら恵が頼んでおいたのかもしれないと、とりあえず雪子が受け取ってきます。かなり大きなサイズのピザでしたが、蓋を開けるとボカンと白煙を上げて爆発し、中からフライドチキン男が登場します。屋内だからか、ちゃんと靴を脱いでいるのがご丁寧ですね。まあ、靴下を履いているとはいえ、机の上に足を置いちゃっているのはいただけませんが。

「有言実行三姉妹シュシュトリアンに、こいのぼりになっていただくためにお伺いいたしました」

 ありゃ、怪人カメラを退治せよ、ではなく、こっちだったか。
 当然反発する三姉妹ですが、フライドチキン男がテレビをつけると、祈りを捧げる少年少女の様子が映し出されます。これはフライドチキン男が頼んでいるのではなく、日本全国の健全な少年少女が頼んでいることなのです。まあ、あながち嘘ではないのですが、祈りを捧げてるのって、日本全国の健全な少年少女じゃなくて、せいぜい近所の一部の少年少女くらいじゃないですかね。怪人カメラのやり方だと、全国規模のムーブメントを起こすところまではいかなそうですけどね。
 「これだけ健全な少年少女に頼まれれば、こいのぼりにならざるを得ないでしょう」というフライドチキン男の言葉に、「そうね……」と、妙に神妙な表情で答える雪子。え? それで納得しちゃうの? 聞き訳が良すぎない?
 フライドチキン男が育てたと言うこいのぼり「養殖1号」を記念にあげましょうと言われて、月子が喜んでいるのですが、今回はシュシュトリアンTシャツを欲しがったり、こいのぼりで喜んだり、キャラが壊れ気味ですね。



 うきうきとカメラ店に戻ってきた少女、じゃなかった、怪人カメラ。少女姿のまま、こいのぼりになったシュシュトリアンの撮影会をアナウンスするため、あちこちに電話をかけます。
「もしもし、スケベな中高年のお医者様ですか?」
 うわー、なんというストレートな言葉。正しいけど間違ってる! この辺り、偏差値を売りさばこうとした謎の女形・金平糖夫人や、中古ソフトを売りさばこうとしたETおばさんと、ほとんど同じ構図ですね。
 この電話を受けたお医者さんは、白衣の下にシュシュトリアンTシャツを着ています。患者の診察中だったようですが、こいのぼりになったシュシュトリアンを撮影するため、患者を放置して出て行ってしまいます。
 他にも、小さな工場の社長っぽい人にも連絡が行ったりしていましたが、もう一箇所、警察署の署長室にも電話がかかってきます。しかもその電話を受けたのが、またまた署長を探して署長室を漁っていた英三郎。シュシュトリアン撮影会のお誘いに、まんまと乗ってしまいました。この後の惨劇が目に浮かぶようですね。

 シュシュトリアンがこいのぼりになってくれますように、と、祈りを捧げ続けていた健全な子供たちの前に、怪人カメラが現れます。
「お前たち! シュシュトリアンがこいのぼりになってくれるわけないだろ! 帰れ、帰れ!」
 子供たちを怒鳴りつけたかと思うと、力ずくで解散させてしまいました。うわー、ひでー。自分で焚きつけておいて、この仕打ちか。

 山吹家では、こいのぼりになるために三姉妹が準備をしていました。花子はあまり乗り気ではないようですが、雪子は健全な子供たちが望んでいるのなら仕方がないという感じ。月子は望まれているのだからと、やる気まんまんです。
 シュシュトリアンに変身した三姉妹は、子供たちが祈っていた公園へとやってきました。しかしそこにいたのは、怪人カメラただ一人。怪人カメラは、シュシュトリアンにこいのぼりになってもらう実行委員会の者だと名乗ります。明らかにうさんくさいのですが、月子が「健全な少年少女はうさんくさくないから」というよくわからない理屈で、とりあえずついていくことになりました。
 しかし、シュシュトリアンが動き出すタイミングを完璧に見計らって子供を追い払う辺り、怪人カメラもやるもんですね。

 怪人カメラに祈りを邪魔させられたことにブツクサ文句を言っている、篠山、加納、荒木の三人。しかし、シュシュトリアンを連れて移動していく怪人カメラを発見し、後をつけていきます。
 怪人カメラがやってきたのはとある神社。そこにはクレーン車が用意されていて、急ごしらえのロープが張られています。そこには吹流しと共に、3つの手枷がぶら下がっています。手枷の色が赤、緑、黄と、シュシュトリアンのパーソナルカラーと微妙に違っているのがもったいないですね。赤、青、黄なら、ちゃんと色が揃ったのに。
 撮影の邪魔になるからと、ベールと紅のバトンを取り上げる怪人カメラ。そして、「メンバーを紹介しましょう」、と、怪人カメラが呼び寄せたのは、健全な少年少女に扮した、スケベな中高年の面々です。わらわらと群がってくるその様子は、テレビで放映してしまって本当に良いのか不安になってくるほどおぞましい絵面となっています。

 その異様な雰囲気に、さすがに騙されたと気付いたシュシュトリアン。いや、そもそも怪人カメラが待ち受けていた段階で気付いて欲しかったですけどね。
 スケベな中高年に取り囲まれて、こいのぼりにされそうになるシュシュトリアンですが、紅のバトンを取り上げられている為に、本来の力を発揮することができません。用意された手枷をはめられると、ロープで両腕を高く吊り上げられてしまいます。しかも、花子はちゃんと赤の手枷だけど、雪子が緑の手枷で、月子が黄色の手枷というちぐはぐさ。うわー、月子の青と緑の違いならまだ理解できなくもないけど、なんで雪子が黄色じゃないんだー!

「スケベな中高年たちよ! シュシュトリアンをこいのぼりにして、ローアングルから写そう!」

 異常な情熱をみなぎらせているスケベな中高年の中にあって、ひとりテンションが落ちている人物がいました。そう、英三郎です。黄色い帽子に黄色いスモックという幼稚園児スタイルではありますが、「まずいことになったなぁ」と、一応問題行動であることは認識しているようです。
 一斉にロープを引っ張ってシュシュトリアンは完全に宙に吊るされてしまいます。ロープを結びつけると、スケベな中高年たちはカメラを手にして、ローアングルから写真を撮りまくります。うーん、これは完全にアウト。10代の女の子に対して、日曜の朝からやっていい行為ではありません(10代でないならとか、日曜の朝でないならとか、そういう話でもありません)。

 割とマジでかなりの大ピンチなのですが、そこにふらっと現れたのが、篠山、加納、荒木の三人組です。
 「加納君!」そう叫んだ花子の言葉に、「シュシュトリアンが俺の名前を知っている!」と喜ぶ加納。篠山と荒木も同じく名前を呼んでもらい、大喜びです。
 「あのオヤジから、紅のバトンを取り返して!」シュシュトリアンに頼まれては嫌とは言えない三人組。篠山が長机の上の紅のバトンを奪うと、加納と荒木の二人がかりで怪人カメラを取り押さえます。
 篠山が紅のバトンを3本まとめて放り投げると、上手いこと三人の手に収まります。何気にすごい投擲術ですね。

 紅のバトンの力で手枷をはずしたシュシュトリアンは、怪人カメラに迫っていきます。

「乙女盛りに命をかけて」
「風に逆らう三姉妹」
「花と散ろうか、咲かせよか」
「「「有言実行三姉妹シュシュトリアン」」」

 今回はなぜか、最後のポーズが紅のバトンを三角形に組む形になっています。

「古人曰く、『弘法も筆の誤り』」
「『弘法も筆の誤り』って、この俺とどういう関係があるってんだー」
「何もありません」

 今回は怪人ではなく、健全な少年少女という言葉に騙された、シュシュトリアンへの戒めのことばなのでした。でも、自分たちを弘法大師に例えるってのもどうかとは思いますけどね。騙されたのも今回だけではなく、特にフライドチキン男には割とよく騙されているような気がしますし。

 ひざまずいて反省するシュシュトリアンに対し、一斉に襲い掛かろうとするスケベな中高年たち。ひそかにシュシュトリアンに加勢しようとする英三郎ですが、「やだ、くっつかないでよ!」と、雪子に投げられ、木に激突してしまいます。
 今回の相手は数こそ多いのですが、基本的にはただの中高年なので、片っ端からシュシュトリアンに蹴散らされていきます。
 とうとう直々に登場した怪人カメラ。雪子はちゃんと「怪人カメラ!」と呼んでいますが、今回は特に「怪人カメラ」と名乗ったシーンはないんですよね。まあ、見た目的に怪人カメラとしか言いようがないかもしれませんけどね。

 BGMにOP曲「思い立ったが吉日!」がかかり、いよいよ最後の戦闘です。左腕に装備した巨大フラッシュを焚いたりしましたが、基本的にはそんなに強くはないようで、ほぼ一方的にボコボコにされます。
 足首を縛られて逆さに吊られ、頭から地面にガンガン叩きつけられるなどかなり酷い仕打ちを受けた後に、シュシュファイナルで、怪人カメラの正体が明らかにされました。

 怪人カメラの正体がカメラ屋の主人だと知った篠山、加納、荒木の三人に、シュシュトリアンはお礼をしようとします。

「紅のバトンを奪い返してくれたお礼に、何でも好きなことを叶えてあげます」
「シュシュトリアンにできることなら、何でもします」
「言ってください」

 明らかにキケンな提案なのですが、三人は期待に違わずこう答えます。
「こいのぼりになってください」
 しゃがみ込んでカメラを構える三人。
「あんたたちも考えていることは同じじゃないの!」
 逃げ出す三人組をシュシュトリアンが追いかけていきますが……。まあ、そうなるよね。

 その日の夕飯時、英三郎はシュシュトリアンにやられた足を引きずりながら帰ってきます。英三郎が怪我をしたと言うのに、妙にそっけない三姉妹&恵。英三郎があの撮影会に混ざっていたことは知らないはずなんだから、もうちょっと心配してあげてもいいんじゃないの?
 そして、恵に手を洗ってくるように促された英三郎が席を立ち、恵が花子からトマトを取ってもらうところで今回のお話は終了。あれ? これで終わり? 特にオチっぽいものもないんだけど……。



[次回予告]

「羊が1万と1匹、羊が1万と2匹、羊が1万と3匹……」
「月子お姉ちゃん、どうしたの?」
「最近、変な夢見るんだって」
「でも、夢の中でスーパーヒーロー安藤君が助けに来てくれたの」
「え? あのガリ勉の? お姉ちゃんそういう趣味だったんだ」
「それより、安藤君を早く夢の世界から連れ戻さないと」
 次回の有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「まくら大王、夢見るぞ」。お楽しみに。



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