雑居空間
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 有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。1993年3月21日に放映されたのは、第11話「なにか妖怪?」です。



 世界初の妖怪ショーを宣伝する、チンドン屋さん。早速チンドン屋に寄ってくる山吹家の三姉妹ですが、その正体はフライドチキン男なのでした。
 本日の指令は、この妖怪ショーを観てくるということ。もちろん観るだけですむわけがないのですが、ストレートに「○○を退治せよ」っていうのに比べて、無駄にまどろっこしいですよね。
 三姉妹も三姉妹で、妖怪ショーのタダ券をもらったことに気をよくして、喜んで出かけていくのでありました。現金だよね。

 そんなに広くない小屋のような場所で、早速始まる妖怪ショー。三姉妹の他にも大勢の人が入っており、篠山、加納、荒木の三人も見物に来ています。
 世界でただ一人だと言う妖怪使いの前口上の後に出てきたのは、世界の秘境・パパラッツオ島の奥地で捕れた、妖怪ペペです。しかしペペは、後ろを向いてうずくまったまま動きません。そこで妖怪使いが観客に、「皆さん、『おーい、妖怪』と妖怪を呼んでみてください」と促します。

「おーい、妖怪」
「なんか、用かい?」

 しょうもない駄洒落で応えるペペ。しょうもなくはありますが、「ペペは人間の言葉がわかる」と、妖怪使いは精一杯のフォロー。でも、ペペの外見が着ぐるみを着た人間でしかないので、(設定上はちゃんと妖怪なんでしょうけど)それくらいできるだろとしか思えないんですよねー。
 その後も、でんぐり返しをしたり、けんけんぱをしたりしますが、観に来ていた篠山や荒木に「俺でもできる」と酷評されてしまいます。
 そんな微妙な雰囲気の中、ショーは終了してしまいます。ろくな芸も見せてもらえなかった観客たちはみんな不満顔です。

 しかし、ぶつくさ文句を言いながら帰ろうとする観客の前に妖怪使いが現れ、お金を請求してきます。タダのはずだと喰って掛かりますが、チケットを虫眼鏡でよくよく見てみると、入場料は無料だけど、小さく退場料が2000円だと記載されてます。まあ、ありがちな手口ですけど、退場料の記載は白い部分の真ん中にぽつんと書かれているので、せめて何かが書いてあることくらいは気付いて欲しいところです。

 そんなお金持ってないと月子が訴えると、それまでフレンドリーな口調だった妖怪使いの態度が一変。ドスの聞いた声で脅しつけ、金は後でお前らの家に取りに行くと宣言します。うわー、タチ悪ぃなぁ。
 でも、このやり方だと、結構取りっぱぐれが多くならないですかねぇ。しかも山吹家には、頼りないとはいえ一応警察官もいるわけですしね。

 そんな様子を、舞台袖からペペが微妙な様子で眺めています。メイクしているので(いや、設定上はペペの体色なんでしょうけど)、表情はあまりはっきりとは読み取れないんですけどね。

 山吹家の前で千円札を数える妖怪使い。どうやらちゃんと退場料を回収できたようです。家の中では三姉妹が恵から叱られています。仕方がないから支払ったけど、あんたたち詐欺にあったのよ、と。いや、詐欺という認識があるなら、そこは突っぱねた方が良いのでは? 山吹家には、頼りないとはいえ一応警察官もいるわけですし。

 騙されたことはさておき、三姉妹は妖怪らしからぬペペの無能さについてぶつくさ文句を言っています。そこへ突然、篠山、加納、荒木の三人組が飛び込んできて、テレビをつけるよう促します。テレビをつけると、タイミングよく臨時ニュースが始まります。
 ニュースによると、妖怪ショーから妖怪ペペが脱走したと言うのです。妖怪使いも登場して、視聴者にペペを探してくれるよう訴えます。もっとも、脱走したペペの姿はすでに目撃されていて、不良高校生を襲い、奪った学ランを着て、よたりながら街をうろついているのだとか。ペペは無能な妖怪ですが、妖怪は妖怪だから何をするかわからないと、注意を促します。
 でもまあ、バッチリニュース映像に流れているんだから、解決は時間の問題のような気もしますけどね。しかし、この妖怪ショーとかペペとかって、そんなに知名度があるんですかね。だとしたら、詐欺行為ももっと広く知られていそうなものですけど。

 ぺペの捜索には警察も出動しているのですが、出てきたのが英三郎なところに、一抹の不安が残ります。
 英三郎はペペのものと思しき黄色い毛を発見し、周囲の探索に当たります。すると、ゲームセンターの中で、ナムコの「スズカエイトアワーズ」に興じているペペを発見。むだにくるっと前転しながら登場すると、ペペに向かって拳銃を構えます。

「こら、妖怪!」
「なんか用かい?」

 タイトルになっているだけあって、この駄洒落、しっかり押してくるなぁ。
 英三郎はペペに檻に戻るよう説得しますが、ペペはそれを拒否。やむなく英三郎は手錠を手にしてペペに飛び掛ります。あれ? 拳銃はしまっちゃうの?
 ペペに手錠をかけようとしますが、サイズが合わず、うまくかけることができません。「どうして警視庁には妖怪用の手錠がないんだ」と嘆きますが、一口に妖怪用と言っても、相手によって色々用意しておかないと間に合わないんじゃないかなぁ。
 そんな英三郎に対してペペは、おじちゃんは無能な刑事でしょ、と指摘。「何で知ってるんだ?」と、自ら無能なことを肯定しながら尋ねると、英三郎が無能なことは、パパロッツオ島の山奥にも伝わっているのだとか。凄いな、英三郎の無能さはワールドワイドだったのか。
 ペペも無能だ無能だと言われ続けているので英三郎に共感するのですが、ペペは英三郎にだきつくと拳銃を奪い取り、命乞いをする英三郎に向かって発砲してしまいます。幸い弾はそれましたが、「拳銃、おもしろーい」と言って、そのまま拳銃を持っていってしまいました。やばいじゃん! これシャレになってない、マジモンの事件じゃん!

 妖怪を取り逃がした挙句、拳銃まで奪われてしまった英三郎は、無能な妖怪よりもっと無能だと上司から激しく叱責されてしまいます。
 帰宅した英三郎はすっかり自信を喪失し、家族の前で警察官を辞めると宣言。すっかり人間社会が嫌なったので、山に入って自然の中で生活すると言い出してしまいました。落ち込んでいる風でありながら、雪山賛歌やヨーデルを歌いながら山へ行く準備をしている辺り、ちょっと楽しそうでもありますけどね。
 家を出た英三郎に対して、恵は「二度と戻ってくるな!」などと叫びつつ、亭主のいない生活を謳歌する気満々です。しかし三姉妹としては、英三郎がいないとお小遣いがもらえないという大問題が発生します。まあ、一家の大黒柱がいなくなったら、お小遣いどころのさわぎじゃなるんですけどね。
 英三郎を呼びもどすため、まずはペペを見つけて拳銃を取り返し、英三郎の名誉回復をしなくてはなりません。そんな、きわめて個人的な理由もあり、三姉妹はペペの捜索を開始するのでありました。



 街中を飛び回り、ペペを探す三姉妹。しかしその行方はなかなか見つかりません。
 そんなとき、月子にひとつのアイデアが浮かびます。

「おーい、妖怪」
「なんか用かい?」

 案の定、ペペは月子の呼びかけに応じて、すぐ後ろにあったベンチの影から姿を現しました。これ、最初からここにいたのか、呼ばれたからサッとここまでやってきたのか、どっちなんでしょうね。

 月子は英三郎の拳銃を返すようペペに詰め寄りますが、なんとペペは、拳銃を食べてしまっていました。今、おなかの辺りにあるのだとか。 
「ごめん」
 それを聞いた月子は、いきなりペペの腹に膝蹴りを食らわすと、ペペの口から拳銃の銃口が飛び出します。凄いな、月子。
 拳銃を回収した月子は、ペペが脱走したおかげで世間はもとより、英三郎までいなくなっていろいろと大変なんだと訴え、妖怪ショーの小屋へ戻るよう説得します。しかしペペはそれを拒否。なぜなら、小屋では妖怪使いから芸を仕込まれる際にムチを振るわれ、ずいぶん酷い扱いを受けているからなのです。しかもこのムチ、火花が散ってペペの体毛に火がつくなど、明らかに普通じゃない威力を持っています。
 それを聞いて同情した月子は、それなら世界の秘境・パパラッツオ島に帰るよう提案しますが。ペペはそれも拒否。なぜなら街の中をさまよっていたら楽しくなってきたので、このまま東京で暮らしたいから。まあ、わからなくもないけど、かなりわがままでもありますよね。

 やっぱり妖怪は妖怪らしく、大自然の中で暮らしたほうが良いのではないかと月子は言いますが、そこへ、妖怪使いが乱入してきます。嫌がるペペに無理やり首輪をつけようとしたところ、ペペは噛み付いて反撃。怒った妖怪使いはペペにムチを振るいます。
 それを見て、間に割って入る月子。しかし妖怪使いはペペの所有権が自分にあり、焼いて食おうが煮て食おうが、マヨネーズをつけてサンドイッチにして喰らおうが、俺の勝手だと主張してきます。まあ、ペット扱いなら所有権はあるでしょうけど、妖怪にも動物愛護法が適用されるなら、妖怪使いのやっていることは明らかに違法ですね。まあ、ペペは人間並みの知能を持っているので、そもそもペット扱いになるのかどうか微妙だと思いますけれども。

 おじさんのような人のほうが妖怪よりももっと恐ろしい。月子に反論されてキレた妖怪使いは、遂に月子にまでムチを振るいだします。月子もなんとかそれをかわしていきますが、追い詰められた月子はバルミラクルで、雪子と花子を呼び寄せます。
 雪子と花子が到着したのを見て、月子はするっと妖怪使いの前から逃げ出し、シュシュトリアンへと変身します。

「古人曰く、『やはり野に置けれんげ草』」
 自然の中で生まれたものは、やはり元の自然の中に置いておいた方が良い、という意味のことわざで、今回のエピソードにぴったりの言葉です。ただ、いつもことわざの解説はフライドチキン男が担当しているのですが、今回は妖怪使いに騙されたことでお酉様に叱られて、籠の鳥にされてしまいました。籠(どちらかと言うと、牢屋みたいですけど)には、「妖怪ペペ」に×印がつけられて、「フライドチキン男 注意 危険ですので手を触れないでください」という貼り紙がしてあります。いつもは好き勝手にやっているように見えるフライドチキン男ですけど、お酉様も罰をあたえることもあるんですね。

 シュシュトリアンと妖怪使いのバトル開始。妖怪使いの持っている、火花が散るほどのムチの威力もあって、シュシュトリアンもなかなか近づくことができません。
 さらに、妖怪使いがムチを振るうと、丘の上から大小さまざま、色とりどりの巨大な球体が襲い掛かってきます。なんだ、これ? サーカスの玉乗り用のボールをイメージしているのかしらん。玉乗りの球と言うには小さすぎるボールもありますけどね。

 ボールから初めは逃げ惑うばかりのシュシュトリアンですが、慣れてきたのか、次第にボールを蹴り飛ばしていけるようになりました。そのうちのひとつが、近くで様子を伺っていたペペのほうへ飛んでいきます。何故かそのボールの上に飛び乗ったペペは、散々練習してもできなかった玉乗りができるようになったのです。
 ペペは球に乗ったまま妖怪使いを押し潰しますが、怒った妖怪使いはムチでペペを球から落とすと、転倒したペペに対して何度も何度もムチを振るいます。しかしそんな横暴は、たとえ神が許しても、シュシュトリアンが許しはしません。シュシュファイナルでピョンピョンジャンプさせたり、ゴロゴロ転がしたり、よくわからない攻撃で妖怪使いをKOしてしまいました。

 川からボートで旅立つペペを見送る三姉妹。ペペはやはり、故郷のパパロッツオ島へ帰るようです。
「成長すると一皮向けるって、本当だったのね」
 わがままで子供っぽかったペペですが、なんと着ぐるみの頭部の部分がなくなって、人間のような頭になっているではありませんか! 精神的なものだけじゃなくて、そんな物理的に変わるもんなの?
 それでも成長して少し大人になったペペは、一人、ボートで漕ぎ出していきます。パパロッツオ島がどこにあるかわからないけど、公園の池に浮かんでいるような手漕ぎボートでたどりつけるんでしょうかね? 見たところ、何も荷物らしいものも積んでいないようですけど……。ま、妖怪だから大丈夫か。

 ペペを見送り、今日の夕飯のことを話しながら三姉妹が土手へ上がってくると、そこには英三郎の姿が。山奥に行ってはみたものの、不便だし、寂しいし、パチンコをやりたくなって帰ってきたのだとか。
 月子から拳銃を返してもらって、これでどうにか職場復帰も叶いそうです。ま、やはり野に置けれんげ草。ペペがパパロッツオ島へ帰っていったように、英三郎も都会に戻ってくるのが自然なのです。
 早速パチンコ屋へ向かう英三郎。娘たちから見てもどうしようもない父親なんですけど、雪子に「精一杯親孝行しようよ」なんて言ってもらえるあたり、まあなんだかんだ良い関係を築けているんでしょうね。あとは、恵との関係もどうにかして欲しいところですけれども。



[次回予告]
「お姉ちゃん、勉強させて。バカになっちゃう」
「わかった、花子。あたしと月子に任せて」
「とは言ったものの、お姉ちゃん、やばいよ!」
「「花子、助けて!」」
 次回、有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「働く小学生のユーウツ」。お楽しみに。
「勉強してまーす」



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