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 有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。1993年4月18日放送の第15話は「普通戦隊サラリーマン」です。



 深夜、突然鳴り響く山吹家の電話。ブツクサ言いながら恵が出てみると、それはお酉様からの指令を伝えるフライドチキン男からの電話でした。当然恵には何のことだかさっぱりです。間違い電話と思われ、あっさりと切られてしまいます。
 しかししつこいフライドチキン男は、何度切られても執拗に電話を鳴らし続けます。つーか、顔見知りなんだし、三姉妹の誰かじゃなくて恵が電話に出ていることくらいわかるだろうに。
 業を煮やした恵は電話機のコードをぶっつりと断ち切ってしまいます。これでようやく寝られると思いきや、まだ電話は鳴り続けます。第6話でも、バルミラクルから山吹家の電話につながったりしていましたし、特に電話回線に依存した通信という訳ではないんでしょうね。
 遂に恵は、電話機を冷蔵庫の中に放り込んでしまいます。冷蔵庫ってそこまで防音性能が高いわけでもないと思いますけど、それでも電話の音はきこえなくなりました。これでようやく安心して眠りにつくことができますね。

 翌朝、三姉妹が朝食の準備をしていると、冷蔵庫の中から変な音が聞こえてきます。開けてみると、そこには凍りついた電話機が。雪子が受話器を取ってみると、ようやくフライドチキン男に繋がりましたけど、フライドチキン男の声も凍りついてしまっています。雪子が電話機に沸いたお湯をかけると、白煙と共にフライドチキン男が現れます。え? 通話してたんじゃなくて、電話機に化けてたの?
 凍りついたり熱湯をかけられたりで散々な目に遭いながらも、フライドチキン男はようやくお酉様からの指令を伝えるのでありました。

 朝、家を出ようとする女子高生。すると玄関先に、鉢巻を締め、木刀を手にしたスーツ姿の3人の男たちが現れます。
「君、普通じゃないな」
 靴は普通、右足から履くものなんだけど、この女子高生は左足から履いた。男たちは、それが普通ではないと主張するのです。
 「いいじゃないですか、そんなこと」、と、無視して行こうとする女子高生ですが、「普通じゃないヤツは一切許せないのだ」、と、その男たちは木刀を振りかざして追いかけてくるのです。

 そしてまた別の家。速達を届けに来た郵便配達の人が、玄関のドアをノックしています。
 そこへ現れた例の三人組。郵便配達人を普通じゃないと糾弾します。何が普通じゃなかったのかと言えば、郵便配達人は「トン、トン、トン」と3拍子でノックしたけど、日本人は普通「トン、トン」と2拍子でノックするものだ、だそうです。
「何なんですか、あんたたちは」
 郵便配達人が尋ねると、三人はポーズを取ってこう名乗ります。
「普通戦隊、サラリーマン」

 フライドチキン男によれば、この連中は、人とちょっとでも変わったところがある人を、次々と襲撃しているそうなのです。
 お酉様からの指令は普通戦隊サラリーマンを退治せよ、ではなく、花子のクラスメイトの篠山くんを見張りなさい、というものでした。何故? と尋ねても、今にわかりますよ、と、はぐらかしてしまいます。相変わらず、肝心なところをぼかしちゃうんだよなぁ。

 お酉様からの指令もあったので、花子は授業中、篠山のことをじっとみつめています。しかしそんな花子の様子に、自分に気があるのではないかと勘違いした篠山が微笑み返すと、おぞましさを感じた花子は身震いして目をそらしてしまいました。まあ、見張れとは言われたけど、自分よりも後ろに座っている篠山をずっと見ているのは、流石に不自然すぎでしょう。
 そこへ、先生から指名された篠山が、教科書を朗読します。しかし「賛成」という漢字が読めず、詰まってしまいました。すると先生は、「もう手遅れだな。完全に落ちこぼれだ」と、篠山を罵倒。うーん酷いな。まあ、今日だけじゃないんだろうなぁとは思いますけど、先生が生徒に言う台詞じゃありませんね。今日なら即、テレビなどで吊るし上げられる案件です。
 しかしこのシーン。やっぱり他のクラスメイトの子役たちと比べると、花子だけ年齢がちょい高めなのがはっきりわかりますね。他の子たちはリアル小学生なんでしょうね。花子とのバランスを取る為に中学生の子役を入れるなんていう小細工をするのもなんか変ですしね。

 チャイムが鳴って授業は終了し、先生の小言からも解放されましたが、篠山はとうとう泣き出してしまいました。加納や荒木の慰めも聞かず、篠山は一人、泣きながらトイレへと駆け込みます。
 そんな篠山の様子を心配する花子、加納、荒木の三人ですが、当の篠山は晴れ晴れとした表情でトイレから出てきます。

「未来、希望、幸福!」

 ポーズを取りながら、高らかに笑顔で宣言します。何故か急に元気になってしまいました。そんな篠山の様子に、加納と荒木も、変だ、変だと言い合います。

 篠山のことを、雪子と月子に話す花子。しかし2人とも、それってそんなに変でもないんじゃないの? という感想を抱きます。今泣いたカラスがもう笑った、という言葉もありますし。
 でも花子曰く、篠山の場合は程度が違うのだそうです。気が弱いので何かと言えばすぐに落ち込んで物陰に隠れるんだけど、すぐに元気になって飛び出して来るんだとか。
 何か秘密があるに違いないとにらんだ花子は、篠山を追跡。そして遂に、秘密らしきものの存在を掴みます。それは、篠山のかばんの中に入っていた、クッキーの缶です。それを発見したときは、窓のところにおいてあったタワシの載った金皿(何故そんなところにおいてあるの?)をひっくり返してしまった為に追跡を断念せざるを得なかったのですが、花子はその缶の中に、食べると元気がモリモリ湧いてくるクッキーを隠し持っているに違いないと推理します。

 本当にそんなクッキー、あるの? 三姉妹が話しているところに、それを盗み聞きをしていた普通戦隊サラリーマンが登場します。
 ありふれた背広にありふれたネクタイ、メガネ。100円ライターに、スポーツ新聞。家に帰れば、日本が世界に誇る大発明、インスタントラーメン。彼らは何から何まで普通を愛する、普通の日本男児なのです。幼い頃から普通であれと育てられ、学校でも会社でも、何でも決められた通りにしろと言われてきた。現代日本において、普通でないことは最大の悪だと言うのです。
 えーと、まあ、誰もが思うことでしょうけど、昼日中から住宅街をうろつき、木刀を持って人々を襲撃するこいつらこそ、普通でもなんでもない変人というか怪人というか変質者なんですけど、そこはツッコんじゃいけないところなんだろうなぁ。

 クッキーを食べて元気になる篠山を変なヤツ認定した普通戦隊サラリーマンは、木刀を突きつけて篠山の居場所を聞きだそうとします。しかし三姉妹は、断固として口を割りません。
 すると今度は、「普通ならこれだけ凄めば普通は言うことを聞くもんだ」、と、三姉妹を普通ではないと認定してしまいます。だからさあ、木刀で10代の女の子に凄んでみせるという、自分たちの行動を先にだな……。
 木刀を振り上げて三姉妹を懲らしめようとする普通戦隊サラリーマンに対し、花子は篠山家の方角を教えてしまいます。脅かされたら恐れ入るという、花子の“普通”の行動に満足した普通戦隊サラリーマンは、笑いながら篠山家へと向かっていきました。
 この程度の脅しで篠山の情報を喋ってしまった花子に怒る雪子と月子ですが、これはもちろん花子の策略。篠山はこの時間、塾に行っているはずなのです。三姉妹は篠山家ではなく、篠山が通う塾へと向かいます。……っていうか、篠山ってちゃんと塾で勉強とかしてたんだ。

 しかしながら、篠山は塾へは行っていませんでした。何故か、加納と荒木に追いかけられて、アスレチックのある公園を逃げ惑っています。
 遂に2人に追いつかれた篠山。加納と荒木は、花子から元気が出るクッキーのことを聞き、自分たちにも分けるよう迫ってきます。そんなものは持っていないと主張する篠山ですが、それならかばんの中を見せろという要求は断固拒否。篠山はかばんを抱えて逃げようとしますが、他にもクッキーのことを聞いた他のクラスメイトまでやってきて、取り囲まれてしまいます。
 花子、さっきはかっこいいところを見せましたけど、いらんことぺらぺら喋ったせいで、篠山がそうとうヤバいことになっちゃってますね。

 多勢に無勢。大勢に取り囲まれた篠山は、とうとう荒木にかばんを奪い取られてしまいました。しかし、荒木が缶の蓋をはずそうとしたそのとき、缶がふわっと空へと舞い上がっていきます。クッキーの缶は、普通戦隊サラリーマンの持つ巨大なU字磁石に吸い寄せられていたのです。

「このクッキーは、我ら普通戦隊サラリーマンがもらったぞ」

 磁石から普通に缶を取り外していますけど、何メートルも離れた距離から缶を吸い寄せるくらい強力な磁力なら、そう簡単には取り外せないような気がしますけどね。って言うか、普通戦隊サラリーマンの持っている金属製品とか、危険なレベルで吸い寄せられそうです。

 クッキーを奪って、そのまま立ち去ろうとする普通戦隊サラリーマン。あ、クッキーさえ無ければ、篠山本人を懲らしめようとはしないんだ。
 しかしクッキーを横取りされて納得のいかない子供たちは、普通戦隊サリーマンを追いかけます。しかし普通戦隊サラリーマンは右手を突き出すと、子供たちに催眠術をかけ、眠らせてしまいます。だから催眠術なんて使うのは普(以下略)。
 意気揚々と去っていくサラリーマンに対し、篠山だけが猛烈な意志の力で催眠術を打破し、追いすがっていきます。これほどの執念を見せるとは、やはりこのクッキーには相当の力があるに違いない。そう確信したサラリーマンは、篠山を坂の上から突き落としてしまいます。
 悲しいかな、大人と子供の力の差は歴然でしたね。「悪く思うなよ」なんて捨てゼリフを残していきましたけど、ここまでやっておきながら、悪く思わないわけがありませんよね。



 篠山が塾に行っていないことを知り、篠山を探して公園までやってきた三姉妹は、倒れている篠山を発見します。普通戦隊に奪われた缶を取り返そうとする篠山ですが、膝を大きくすりむき、足首もくじいているようです。
 雪子からクッキーのことは諦めるよう言われますが、実は缶の中にクッキーは入っていないのです。缶の中には、誰にも見られたくないものが入っていると言うのですが……。

 篠山に肩を貸しながら、普通戦隊サラリーマンを探す三姉妹。すると月子が、パワーショベルの置いてある空き地で、普通戦隊サラリーマンを発見します。
 サラリーマンは今まさに、缶の中身を確認しようとしているところ。痛む足を引きずって、篠山は「見ないで! 開けないで!」と、悲痛な叫びを上げます。しかし無常にも、缶の蓋は開けられてしまいました。おい! 子供がこんなに懇願しているんだから、聞いてあげるのが普通だろ!

 しかし、缶の中は空っぽ。何も入っていません。サラリーマンは篠山の胸倉を掴み、何も入っていないのになぜ元気が湧いてきたのかを問い詰めます。
 実は缶の中には何も入っていなかったわけではありませんでした。一見空に見えた缶の中には、プチプチのシートが入っています。篠山は落ち込んだときにプチプチを潰していたのです。プチプチを潰すとますます気が滅入るのですが、これ以上ないくらい落ち込んだら、後は気分は上がる一方で、元気が出てくるのだと言うのです。

 大山鳴動して鼠一匹。結局、元気がモリモリ湧いてくるクッキーなんてなかったわけで、これ以上篠山が狙われる理由はありません。しかし、恥ずかしいクセを暴露してしまった篠山を慰めながら帰ろうとする三姉妹の前に、普通戦隊サラリーマンが立ちふさがります。

「プチプチを潰して元気を出すのが、普通の子供のするこか!」

 「じゃあ、どうやって元気を出せばいいの?」という、花子の素朴な疑問に対する答えが、夕陽に向かって「バカヤロー!」と叫ぶ、というところがなんともはや。今どきその方が変だという花子の発言は、まったくもってごもっともです。まあ要するに、普通かどうか、変かどうかと言うよりも、所詮ローカルルールでしかない自分たちにとっての“普通”だけを絶対視しているだけなんですよね。自分の“普通”を世間の“普通”と勘違いしちゃうところは、ある意味“普通”の考えかもしれませんけどね。

 サラリーマンは木刀を振りかざして襲ってきます。変身前なのに、それをかばんで受け止めていなしてしまうとか、三姉妹もかなり戦闘慣れしてますね。
 まずは篠山を先に逃がして、三姉妹も一旦逃亡。頃合を見計らって、シュシュトリアンに変身します。

「乙女盛りに命をかけて」
「風に逆らう三姉妹」
「花と散ろうか、咲かせよか」
「「「有言実行三姉妹シュシュトリアン!」」」

 うーん、やっぱりいいなぁ、この台詞。何回でも書きたくなりますね。まあ、話が進むうちに、だんだん省いていくんじゃなかと思いますけど。

「古人曰く、『十人十色』」

 まあ、確かに“普通”ってのは世の中に多くありますけど、10人が10人とも“普通”であるわけじゃないんですよね。とある“普通”という枠組みに対して、10人いたら6、7人くらいは“普通”かもしれないけど、3、4人くらいはそうでもない。で、いろんな事柄に対して“普通”という枠組みはあって、誰しもある程度は“普通”の枠内にいますけど、何かしら“普通”ではない部分も持っている。“普通”というのは厳密な枠組みではなく、そんな風にぼんやりとしたものなんですよね。
 ちなみに、フライドチキン男の場合は、温かいご飯に砂糖をぶっかけて、歩道にテーブルをセッティングし、なおかつ茶碗を回しながら、右利きなのに左手で食べるのが好きなのだとか。まあ、十人十色なんで、やるのは勝手ですけど、変であることは間違いないですよね。

 木刀を手に、シュシュトリアンに襲い掛かる普通戦隊サラリーマンですが……、正直、あんまり強くはないですね。って言うかこの人たち、特に超能力とか特殊能力とか持っていない、普通(ここは間違いなく、“普通”です)の人間ですよね。
 最後はシュシュファイナルのバリエーション技、シュシュリサイクルで身体にタイヤをはめられて、階段の上から蹴り落とされてしまいました。あの、それ、普通の人に使う技にしてはデンジャラスすぎるのでは……。

「雪子、月子、花子。お前たちはいい子なんだが、しょっちゅういなくなるのが玉に瑕だ」
 家に帰り、英三郎に説教される三姉妹。シュシュトリアンであることは言えないので、どこで何をしていたのか聞かれても、「すいません……」としか答えることができません。結局罰として、今日は外食の予定だったのですが、英三郎と恵の二人だけで出かけて、三姉妹は家でイワシの丸干しで飯を食うことになって今いました。
 えーと、しょっちゅういなくなるのはそうなんだろうけど、今回は別に怒られるほどのことはしてないんじゃない? 夜中に出歩いていたわけでもないし、言い付かっていた用事を放置したわけでもないし。いわゆるシナリオの都合なんでしょうけど……。

 そんな仕打ちに、しょんぼりする三姉妹。しかし月子が、「これで元気を出しましょ」と、プチプチを取り出します。
 プチプチプチプチプチプチプチプチ。ひたすらプチプチを潰していきますが、“普通”の感性を持っている三姉妹には、やっぱり効き目は無いようです。
 こうなったら……、と、三人並んでポーズを取りつつ、「未来、希望、幸福!」。……カラ元気でもなんでも、元気が出ればそれでいいんですけど、これで元気が回復するとなれば、やっぱり三姉妹も、“普通”ではありませんね。まあ、「有言実行三姉妹シュシュトリアン」中に、“普通”の人がどれだけいるのか、ってことですけどね。



[次回予告]

「シュシュトリアンを」
「ローアングルで」
「撮る!」
「それは」
「男のロマンです」
 次回の有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「怪人カメラの犯罪」。お楽しみに。
「いやらしい」



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