雑居空間
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 有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。1993年5月16日放送の第19話は「妖怪・理想の主婦」です。



 毎日、毎日、家事ばかり。愚痴をこぼしながらも、洗い物に洗濯と、恵は家事をこなしていきます。
 そこへちょうど三姉妹が帰ってきたので、まだ手を付けられずにいる掃除と買い物を頼むのですが、雪子と月子は宿題があるからと断り、何もない花子まで「学校から帰ってきてすぐお手伝いをするな、おやつを食べてからにしろっていうのが、死んだお母さんからの遺言なの」と逃走してしまいます。
 うーん、明らかに恵が忙しそうにしているんだから、誰かしら手伝ってやらないといけませんよね。家のことなんだから、それは結局自分たちの生活に跳ね返ってくるわけですし。「三人も娘がいながら、どうして誰もやってくれないのかしら!」という嘆きも、至極もっともです。

 そんなとき、玄関のチャイムが鳴ります。やってきたのは、林ルミと名乗る若い女性。家事が何より大好きだというルミは、何か困ったことがあったら手伝わせて欲しいと申し出ます。しかも、1日100円という格安料金。それを聞いた三姉妹は大喜び。雪子が100円くらいならお小遣いから出すとまで言い出し、ルミを家に上げてしまいます。
 怪しい。いかにも怪しい。つーかまあ、今回のタイトルから、ルミが妖怪・理想の主婦であるということは、視聴者にはバレバレなんですけどね。
 家に上がったルミは早速、掃除に料理に洗濯に、大車輪で働き始めます。英三郎が帰宅したときには、家中がすっかり片付いて、綺麗になってしまいました。用意された夕食の味も申し分なく、まさに完璧な仕事ぶり。日本一のお手伝いさんが来たと、山吹家一堂大喜びです。

 翌日、家事をルミに任せて、ゴロゴロしながらテレビを観る恵。こうやってゴロゴロゴロゴロしてテレビを観るのが夢だったのだとか。
 ゴロゴロするのは全然構わないのですが、ルミが一つだけ条件を出してきました。それは、家事のやり方には一切口出しをしないようにとのこと。恵は、まあ、それくらないならと笑って許し、家事からの全面解放を喜びます。
 しかしながら、そんな恵を、物陰からこそりとルミが見つめるのでありました。無表情なんですけど、何か腹に一物抱えている感じですね。怖い、怖い。

 買い食いしながら帰宅している三姉妹に、突然クラクションを鳴らしながら車が突っ込んできます。いや、ぶつかる寸前で止まっていますけど、割とマジで危ない突っ込み方してますね、これ。
 車を運転していたのは、お酉様からの指令を伝えに来たフライドチキン男でした。
「ルミは山吹家に禍いをもたらす女なり。直ちに家から追い出すべし」
 何故ルミが禍いをもたらすのかは、フライドチキン男にもわかりません。しかし、ルミの家事に助けられているので、三姉妹はいくら酉様の指令であっても、なかなか従う気にはなれません。
 そんな三姉妹の態度に、どうなっても知らないと、フライドチキン男は去ってしまいました。月子と花子はフライドチキン男に悪態をつきますが、雪子だけは、今までお酉様の指令が間違っていたことは今まで一度もなかったので、少し気になるようです。まあ、フライドチキン男による偽指令で騙されたこと(第6話「光源氏のバレンタイン」)ならあったんですけどね。

 ルミがどこから通っているのかわからないと言う花子の言葉から、雪子は帰宅するルミを追跡していきます。暗闇に消えたルミを追っていくと、道路に何故か仏壇が置かれているではありませんか。なんだ、これ?
 仏壇の扉を開けてみると、その中は池のような場所へと繋がっていました。いつの間にかその中へ入っていた雪子の前に、幽霊のような姿になった、巨大なルミが現れます。顔は目じりが吊りあがり、唇の端も大きく尖った悪役メイク。着物を着て、髪も風になびいて大きく振り乱れています。
 腕を振りまわす巨大ルミの前に、雪子は悲鳴をあげて逃げ惑うばかり。遂には気を失って倒れてしまいました。
 気がつくと、元の路地。気を失った雪子を介抱したのはルミでした。
「雪子さん。人の後をつけるのは、あまり良い趣味じゃなくてよ」
 そういい残して、ルミは去っていきました。果たして、今のはなんだったのか。ホラーテイストで、かなり怖いシーンでした。これまで戦ってきた妖怪たちとは、一味違いますね。

 翌日も山吹家でてきぱきと家事をこなすルミ。その様子を見ていた恵ですが、流石にぐうたらしているのに飽きたのか、今日は自分が料理をすると申し出ます。
 しかしルミはそれをきっぱりと拒否。家事のことには口を出さないと約束したはずだと、言い放ちます。
「なんかルミさんにこの家乗っ取られるみたい」
「だって私、乗っ取るつもりなんですもの」
 おっと、ついにルミの本音が漏れました。「えっ?」と驚く恵を無視して、黙って包丁を研ぐしぐさが大変不穏です。
 そこへ帰ってくる月子と花子。恵とルミの間に漂うただならぬ雰囲気に、花子も「どうしたの?」と尋ねますが、恵は答えることができません。
 そのとき、月子と花子に向かって、包丁を構えるルミ。その包丁から赤い光が放たれ、驚く月子と花子に催眠光線を発射されます。この光を見たものは、ルミの言うがままになってしまうのです。
 催眠術によって、月子と花子はルミを母親だと思い込まされてしまいます。そして、「このうるさい座敷ブタを放り出してちょうだい」というルミの命令通りに、恵を家の外へと放り出してしまいまったのです。とうとう本性を現しましたね。

「月子、花子、私は妖怪・理想の主婦。お前たちシュシュトリアンは、私たち妖怪の敵だ。お前たちの家庭をめちゃめちゃにする為に、私はこの家に入り込んだのだ。お前たちはこれから、私の娘として、私の言うことを聞くのよ」
 催眠術にかけられた月子と花子は、だまってルミにかしずくのでありました。
 今まで戦ってきた妖怪や怪人たちは、みんな好き勝手に暴れているだけでしたけど、この妖怪・理想の主婦は、明確にシュシュトリアンをターゲットにしてきています。ちょっと今までの相手とは勝手が違ってくるかもしれませんね。
 しかし、なんでシュシュトリアンの正体がバレちゃっているんだろう? シュシュトリアンの正体がバレると三姉妹はローストチキンにされちゃうはずなのですが、妖怪ならノーカウントなんでしょうか。まあ、今までにも正体バラしちゃっている人もいるといえばいるんだけど……。正体を隠していても、何故か侵略宇宙人には正体がばれてしまっているウルトラマンみたいなものでしょうかね。

 家から閉め出された恵は玄関前でがっくりと落ち込んでいます。しかしそこへ、ちょうど雪子が帰宅。のん気にたい焼きを買ってきた雪子に、恵はルミの本性を訴えます。
 こうなったらお父さんに言って叩き出してもらわなきゃ、と言っていますけど、英三郎は英三郎で頼りにならないからなぁ……。月子と花子が妖怪・理想の主婦の手に落ちた今、雪子だけが頼みの綱ですね。



 しかし、玄関前での恵と雪子の会話を聞いていたルミは先手を打ちます。帰宅前の英三郎に接触して、話があると物陰へと連れ込むと、いきなり「私と結婚してください」と迫るのです。しかも、包丁を取り出して。包丁を手に結婚を迫るとか、完全にヤンデレにしか見えないのですが、そんなルミのただならぬ様子にだじろぎ、英三郎も言葉を失ってしまいます。
 しかし、包丁から催眠光線を発すると、英三郎はあっさりと陥落。「ルミちゃん、好き。大好き!」とルミに抱きついてしまいます。

 雪子が買ってきたたい焼きを食べながら、ぼんやりとたたずむ雪子と恵。しかし雪子が、ルミと腕を組んで歩く英三郎をみつけます。
 雪子と恵が慌てて駆け寄りますが、そんな二人を前にして、英三郎は堂々とルミと結婚すると宣言します。
 激怒する恵ですが、英三郎は恵とルミのどちらが良いのかを冷静に比較してみたそうです。それによると、


 母さんルミちゃん
家事能力0100
気立て(思いやり)0100
容貌(美人度)0100
知性(頭の良さ)0100
魅力0100
図々しさ1000


 うーん。まあ、数字の大小はともかく、0と100という極端な数字しか出ていないのは、冷静な評価とはちょっと言えないと思いますけどね。まあ、「どうだ、この表の通りだろう」と言う英三郎に、何も言い返せない恵もどうかと思いますけどね。
 ルミと結婚するためには、まず恵と離婚しなくてはなりません。英三郎は離婚届けを取り出し、恵にはんこを押すように促しますが、恵はそれをビリビリに破いてしまいます。まあ、そりゃそうだ。
 うろたえる英三郎ですが、ルミは至って落ち着いています。
「いいじゃないこんな紙切れ。こんな座敷ブタは放っておいて、これからあの家で愛し合ってくらしましょう」
 英三郎はルミと腕を組んで、ワーグナーの結婚行進曲を口ずさみながら去っていきます。最後に恵に向かって、「座敷ブタ!」と、止めを刺すことも忘れずに。

 とうとう泣き出してしまう恵。ルミに勝っているところが一つもなく、英三郎の評価表を否定することができないのですから、無理もありません。
 しかしそんな恵を、雪子が精一杯励まします。ルミにはなくて、恵にはあるものが一つだけある。それは、家族への愛情です。その言葉に勇気を得た恵は、このまま泣き寝入りなんかするものかと、俄然張り切るのでありました。
 ここの雪子と恵のやりとり、いいですね。もちろん、家事ができるのに越したことはありません。でも家族にとって一番大切なのは、お互いを思いやる愛情なのです。まあ、お酉様の力なしだと、恵と英三郎の関係はどうなんだ、という話もあるんですけどね。

「待ってー! ウチの亭主を返せー!」
 やる気を取り戻した恵が英三郎と恵に飛び掛ります。恵を止めようとした英三郎は、恵に突き飛ばされてベンチに倒れ込みノックアウト。一方恵も、ルミに腕をとられて同様に投げ飛ばされ、英三郎の上で気を失ってしまいました。
「お母さんに何するのよ!」
 今度は雪子がルミに突っかかります。しかしルミはまたもや包丁を取り出し、雪子にも催眠術にかけようとします。しかし、雪子はすかさずサングラスをかけて謎の光線を遮断し、催眠術を防ぎます。あれ? 雪子って、この包丁や催眠光線のこと、知っていたっけ? 恵から聞いていたのかな。
 催眠術が効かないとなると、次は月子と花子に命じて、雪子を襲わせます。雪子も二人と戦うわけにはいかず、一旦逃げ出します。
 物陰に潜んで対策を練る雪子。思いついた方法は、シュシュコンパクトを使って、二人の催眠術を解くというものです。出番の少ないこのアイテム。シュシュトリアンの技ってだいたいこんな感じですけど、なんかご都合主義的に、便利な効果が付け足されますよね。
 催眠術の呪縛から解かれた月子と花子は、雪子の持っていたたい焼きに群がりますが、今はそんな場合ではありません。雪子によって、ルミの正体が妖怪理想の主婦だと教えられた月子と花子は、シュシュトリアンに変身します。

「乙女盛りに命をかけて」
「風に逆らう三姉妹」
「花と散ろうか、咲かせよか」
「「「有言実行三姉妹シュシュトリアン!」」」

 ルミも、前に雪子を襲った妖怪・理想の主婦の姿になり、シュシュトリアンとバトル開始です。
 包丁を振りかざし、襲い掛かってくる妖怪・理想の主婦。包丁を振り回すって、普通に考えてかなり危険な攻撃ですよね。
 しかし妖怪・理想の主婦は、包丁で切りつけるでもなく、催眠光線を発射するでもなく、包丁に太陽光線を反射させて目くらましを仕掛けてきます。これがなんとなく効いているような感じもあるのですが、これだけならそんなに大したこともなさそうです。なにしろ、三人同時に目をくらませることができませんからね。

 そんなこんなで、お説教タイム。
「古人曰く、『楽あれば苦あり』」
 たまには楽をしたいという恵の人間らしい弱さにつけ込んで、山吹家をメチャクチャにしようとした、妖怪・理想の主婦。今回は山吹家がターゲットにされたということもあり、シュシュトリアンたちも怒り心頭に発しています。
 月子が妖怪・理想の主婦の腕を押さえている間に、雪子が飛び蹴りで包丁を遠くに飛ばしてしまいます。唯一の武器を奪われた妖怪・理想の主婦は、もうなす術がありません。
 最後はシュシュファイナルで、落ちていた包丁を使って太陽の反射光を浴びた妖怪・理想の主婦は、苦しみながら消え去ってしまいました。あれ? この包丁の光線って、まぶしいだけじゃなくて、やっぱり何かすごい力でもあったのかしらん? それとも、妖怪だから太陽光線に弱いとか? なにはともあれ、相変わらず妖怪相手だと、割と容赦なくやっつけちゃいますよね。

 シュシュコンパクトの力で、雪子は英三郎にかけられた催眠術を解除します。
「こうしてみると、お前もいい女だね」
「あなたもいい男よ」
 英三郎と恵は、改めて夫婦仲を確かめ、抱き合うのでありました。
 家に帰り、食事の支度を手伝う三姉妹。これからは、もっと家事を手伝うことを約束します。
 その様子を見て、家族の理想の姿だと感動する英三郎。ただし、一人だけ楽をするなんてことは許されません。
「お父さん、これ、捨ててきて」
 月子にゴミ袋を押し付けられ、ギャフン! という感じで今回はおしまいです。

 今回は家庭不和の危機が訪れるという不穏なエピソードだったのですが、前回同様、なんとかちょっといい話風に終わってくれましたね。ただ、シュシュトリアンの場合、そもそも英三郎と恵はお酉様の力で仲良くなっているので、あんまり素直に喜べないような……。家族エピソード大好きなので、こういう話はもっとやってもらいたいんですけどね。 



[次回予告]

 怪人・原料魔がやってくる。町中のそこら中で、原料還元ボウガンを撃ちまくる。お父さん、お母さん、そして私のうな丼まで原料に。
 次回、有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「原料魔がゆく!」。お楽しみに。
「やあ」



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