日々のことを徒然に

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白露の日

2017年09月07日 | 自然 季節

 朝夕は涼しい風にほっとし、秋の気配を感じている。今日は暦の上で「白露(はくろ)」、夏の盛りが過ぎ、少しずつ空気が冷えてきて草木に白い露ができる季節を表す。次の節季の秋分まで続く。白露という言葉の意味は草木に白く輝く露とある。露は、はかないものという意味もあるようで、多くの歌人に好んで読まれたという。

 今日はそんな白露の入り、それを知ってか知らずか夜明け前に「大雨強風注意報」が、しばらくして「洪水注意報」が発令された。露らも驚いたのではなかろうか。時に激しくそして静かに降るかと思えば雲間から日がさす、何とか心と秋の空を地で行くような日和だった。湿度は高めだが合間に吹く風には涼しさを感じる。

 山裾の道沿い、秋の装いをする木々もあり自然は変わりつつある。そんな道沿いで気になったのは雑草が綺麗に刈り取られている。それはそれでいいのだが、秋の象徴という虫の鳴き声が聞かれなくなったのでは、そんないらぬ心配をしながら雨の合間を歩いた。蜘蛛の巣についた雨滴には白露のはかなさではなく、風に揺れても落ちない図太さを思った。

 白露は「しらつゆ」とも読む。これは「草や木の葉についた白く光って見える露の美称」という。露をほめるときにしらつゆと呼ぶと知った。単に露でなくしらつゆと書けば何か綺麗に見えるかもしれない。例示に「酒」を「百薬の長」と呼ぶに同じとある。各注意報は夕方解除されたが、今夜の天気では「しらつゆ」は望めないようだ。秋はこれから、しらつゆもこれから、としておこう。
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