日々のことを徒然に

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再生可能エネルギー

2016年12月29日 | 社会 政治

 1970年3月に大阪吹田市の千里丘陵で「世界の国からこんちわ」で始まったのは日本万国博覧会。これはアジア地域で最初の万博で世界中から多くの人が訪れた。その開会式で日本原子力発電(原電)敦賀1号機から送られた電気で会場の灯がともった。原子力の灯りに、当時の日本人の多くが明るい大きな未来を夢見た。

 以後、「安全神話」という造語のもとで化石燃料に比べ「安価な電力」として、注目もされなかった辺地とも思える土地に国策として原発建設が進んだ。水力発電はいつの間にか忘却される中で「原発はトイレのないマンション」という行き詰る問題点が指摘され始めた。しかし、安全神話のもと建設は進んだ。ところが、東日本大震災で多くの人が故郷を失うという神話の崩壊が発生した。紆余曲折はあったものの事故は想定外という大くくりで原発推進に再び舵が繰られた。

 原発の危険性が指摘される中で「再生可能エネルギー」の活用による新たな発電事業が芽生えた。太陽光、風力、地熱、太陽熱、さらにバイオマスなどが見直された。水力もその一つに加わる。これらのエネルギー源は枯渇せず二酸化炭素を排出しないクリーエネルギで優れていることはよく知られている。これらを電気に変える策は足踏みになっている。原発にとって変わるといわれたが原発回帰の策に戸惑う。

 近隣の道を車で通ると、過疎化の進む地域の休耕地や里山などに太陽光発電設備が急増している。なかにはこれだけの空き地に、と思える小さなものも見かける。こうした光景を見ると別のエネルギー源、食料自給率の更なる低下を懸念する。エコに心がけながら、安全な電気供給制度の確立を願っている。
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