鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2327回】 安いものを選択することのリスクを説明できるか?

2017年05月14日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな住宅会社の営業マンが、一組のお客様をめぐってライバルと競争した際、

「他社の方が価格が安いので、失注しました」

というような報告をよくしています。

全く同じ商品で、購入した後のフォローが少ない、もしくは必要がないものを扱っているのであれば、
更には代金支払いと同時にその商品を手に入れることができるのであれば、
もちろん、価格が安い方が良いでしょう。

でも価格が安すぎる、ということには、それなりの理由が存在する、
ということを世の中の道理が分かっている人なら知っています。

ちょっと前の週刊文春で取り上げられていた、
北陸地方が本社のローコスト住宅会社、秀光ビルドの件。

業界では、他社が真似できないくらい、あり得ない安さで家を建てています。
ただ、その価格で利益を出そうとするのであれば、
現場監督は多数の現場を抱えなければならないため、現場の品質管理もできません。
更に一流の職人さんは、当然ながら安すぎる単価で仕事などしてくれません。
だから他の会社から声がかからない、
腕も心も二流、三流の職人しか仕事を請け負ってくれないのです。

その結果、基礎と土台が大幅にずれていたり、
壁の強度を出すはずのダイライトがつぎはぎで貼られていたりと
欠陥住宅を世に多く供給してしまったのです。

また、ここ最近の話で言えば、旅行代理店のてるみくらぶ。
あり得ないくらい安い価格設定の旅行商品をつくり、販売していた。

もともとは大型ジェットが多々、飛んでいた時代に
残席を激安で仕入れ、ネットで販売していたそうですが、
近年、大型飛行機を利用する航空会社が減ったことで、
飛行機の空席があまりでなくなったことに加え、
海外の人が多数、日本に来るようになって、飛行機の空席が更に減った。

だから本来、価格を上げなくてはならないのに、以前のように安売りし、
結果、倒産してしまった。

あり得ない価格で提供する会社には、それなりの理由がある訳です。
世の道理を知っている人ならば、分かるのですが、
残念ながら、そうした道理を知らない人が結構な数、おられるのですね。

そういう方にこうした他の事例をお伝えし、
安さだけを基準に購入先を選択することのリスクを伝えられるようにしておきたいですね。
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