ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いおやじの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

エル elle

2017年08月25日 | 映画館で見たばっかり篇


もしもトランプがこの映画を見たら下ネタジョークを飛ばしながら腹を抱えて大笑いすることだろう。オバマなら終始無表情で鑑賞後ノーコメントで静かに映画館を後にするにちがいない。要するに鑑賞者のポリティカル・コレクトネス度が自動的に計られる1本なのだ。

当初シャローン・ストーンやニコール・キッドマンにオファーしたところ即答で断られたというこのスキャンダラスな脚本を読んで、唯一気に入ってくれたのがイザベル・ユペールだったそうな。

さすがあの神経逆撫監督ミヒャエル・ハネケと組んで変態ピアノ教師を演じた強者である。御歳64の完熟ボディを惜しげもなくさらけだし、しかもレイプされている時のしわがれたあえぎ声といったら発情したカラスにそっくりだ。

いくらゲーム会社のCEOとはいえ、こんな○さんに欲情するのは現職フランス大統領ぐらいなもので、若い兄ちゃんたちがこぞって色めき勃つ?のはどう考えてもムリがある。本作がコメディと評価される所以はそこにあるのかもしれない。

「レイプされたからって何?今はハマチが食べたいの」と開き直るミシェル。その母親は孫のような若いツバメと結婚すると言い出すし、義理の娘にいたっては明らかに○が違うでしょという赤ちゃんを平気で出産する。

バカ男どもに○○されようが、モラリストに非難されようが「何か文句あっか」的な態度を決して崩そうとしない女たちのタフネスぶりは、到底日本人には受け入れ難いだろう。

しかし、怪獣に何度○られても屈しないくっ殺系ゲームのヒロインのように、ゲームオーバーにさえならなければ、楽しんだ者勝ちの自分ファーストな人生もまんざら悪くないのかもしれない。

エル elle
監督 ポール・ヴァンホーベン(2016年)
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