ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いおやじの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

ヘイトフル・エイト

2017年10月14日 | ネタバレなし批評篇


タランティーノによれば生涯映画は10作品しか撮らないとはなっから決めているそうで、その第8作目にあたる本作は内3本撮る予定の西部劇2作目なんだって。

処女作『レザボア・ドッグス』が1992年ということは、24年間で8作品→1作品に約3年かけているわけで、結構寡作な映画監督だったのだ、タラちゃんは。

時代は南北戦争後、賞金稼ぎ、新保安官、首吊り執行人と、訳ありの8人が猛吹雪の中山小屋風服飾雑貨店で足止めを食らう密室西部劇は、アクションというよりはミステリー仕立て。

元々『そして誰もいなくなった』お話なのが、物語のナレーションをしている人物だけが生き残る(だろう)という、タランティーノらしからぬちょっとぬるい結末になってしまっている。

長年温めていた本脚本がネット流出したせいであわてて映画化にとりかかったというタランティーノ、オスカー脚本賞の意地とプライドにかけてもオリジナルを修正せざるを得なかったのだろう。

映画前半は登場人物の説明を兼ねた会話劇でアクションシーンがほぼ皆無のため、“凍死”には十分気をつけたい。しかし、なぜか南北戦争が終わってからも北軍の制服を着っぱなしの賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)が主人公となって動き出す映画後半は、いつも以上の血みどろな展開が待っている。

今や死語になりつつある差別用語“ニガー”連発の罵りあい、年寄りだろうが、丸腰の女性(黒人&白人)だろうがお構いなしで至近距離からぶっぱなすガンマンたち。血ヘドを吐くは、脳ミソが吹き飛ぶは、腕はもげるはで、残虐シーンはホラー映画顔負けだ。

ホワイトというホワイトを心底憎んでいるマーキスが後生大事に隠し持っていたものが、エイブラハム・リンカーンからの手紙というのも何たるブラック。玉なし男が玉切れになってタマをとられそうになった時初めて見せた、これが本当のかくし玉!?なんつって。

ヘイトフル・エイト
監督 クエンティン・タランティーノ(2015年)
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