ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いおやじの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

フランティック

2011年09月02日 | なつかシネマ篇
ロマン・ポランスキーによるパリを舞台にしたロマンチック・サスペンス。講演でパリを訪れたアメリカ人外科医ウォーカー(ハリソン・フォード)と愛妻サンドラ(ベティ・バックリー)。ホテルでモーニング・シャワーを浴びている間、妻が謎の失踪をとげる。フランス警察やアメリカ大使館の官僚的な対応に嫌気がさしたウォーカーは、事件の発端となったスーツケースの持ち主ミシェル(エマニュエル・サニエ)の協力を得て、サンドラの行方を捜索するのだが・・・・・・

天然のフッカーに扮したエマニュエル・サニエの存在が効いているのか、ポランスキー作品にしてはめずらしくコメディ要素もりだくさんの明るいサスペンスになっている。空港でスーツケースをとり間違えたのが原因で、イスラエルとアラブのスパイ暗闘に巻き込まれるウォーカーとミシェル。留守中一味に荒らされたホテルの部屋を見たミシェルのツイートが面白い。「あらら、私の部屋より汚い部屋をはじめて見たわ」

金だけもらってトンづらするつもりでいたミシェルが、次第にウォーカーの誠実さにひかれホの字になってくプロセスが丁寧に描かれている。ミシェルと連れ立っているところを知人に見つかってしまう度に「ここはパリだから、わかるだろ」と前IMF専務理事みたいな言い訳をするハリソンもしごくこっけいに思えてしまう。お堅いエスタブリッシュメントを毛嫌いするミシェルだが、妻を人質にとられフランティック(半狂乱)になるウォーカーにはなぜか情の深いところをみせるのだ。

フランス人と結婚したある日本人女性に聞いたところ、けっこうな有名会社でもオフィス中の男女が不倫関係なんてのはフランスでは日常茶飯事らしく、アメリカで変態レイパー扱いされたストロスカーン氏もパリに帰ればごく普通のスケベ親父?なのかもしれない。ギリシャ人とアラブ人のたむろするいけてないクラブ。リベルタンゴの怪しいリズムにのって2人が踊るシーンなどを見ていると、アメリカ人とフランス人の性に関する考え方の違いがうかがい知れて面白い。

フランティック
監督 ロマン・ポランスキー(1988年)
〔オススメ度 

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