たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

『ダニーと紺碧の海』紀伊國屋ホール

2017年05月18日 | 日記
    『ダニーと紺碧の海』紀伊國屋ホール    2017.5.16
        2017年5月13日(土)~21日(日)

    作:ジョン・パトリック・シャンリィ 翻訳:鈴木小百合 演出:藤田俊太郎 
    出演:松岡昌宏 土井ケイト

  今月はまだ一度も観劇に行っていないので、シアターガイドをチェックし、当日券の発売状況についてあれこれ問い合わせる。火曜の昼間を考えていたところ、『ダニーと紺碧の海』は当日10時から12時の間に電話すると、当日券番号を頂けるとのこと。と
いう訳で、10時になってさっそく電話を掛けると、早い番号を得ることができた。

  1時間前に行くと当日券に電話をしたとして並んだ人は4人。最終的に席はまだ5席ぐらい残っていたような。ただ、当日券は最後方席のみで、ほぼ完売状態。当日券希望の方は一度トライされてもよいかも。紀伊国屋ホールは後方席でも結構見やすいし、一幕の二人芝居(1時間40分、休憩なし)で、動きもそんなにないので、双眼鏡をもっていけば表情もちゃんと見ることができます。

  お話は、ニューヨークブロンクスの流行っていない酒場から始まる。暴力にしか心の痛みを吐き出せない男ダニーと父親との一度の関係から罪悪感を持つ女ロバータ、孤独な男と女が偶然出会い、二人の心が徐々に近づき、エネルギーをぶつけ合い、心の傷を曝し、そして将来の夢を見る。が、一夜明けて、朝の現実の中で、二人は…。

  破滅的な結末なのかと思っていたら、愛おしい結末でした。

  松岡さんは2013年10月に『ロスト イン ヨンカーズ』パルコ劇場で拝見しています。中谷美紀さん主演、三谷幸喜さん演出。にせ猫さんが中谷さんの一人芝居を見に行って絶賛。三谷さん演出にも惹かれて見に行った舞台です。
  <劇の感想としては、長かったなあと。もう少しコンパクトにならないかと。どうも三谷さん原作でないのは、三谷調なんだけれど、切れが良くない印象。初日だったからなのでしょうか。役者さんは皆さん芸達で熱演。三谷さんの世界にうまくはまって、上手に笑いもとってという感じ。その分何か今一つつまらなかったが、松岡さんが登場されると三谷調に合っているけれど、別の存在感や芝居があったかなという感じ。およそ期待していなかったのに、にせ猫さんともども松岡さんに好印象。中谷さんは初見だったけれど、声のとおりよく、動きともに魅力的>と書いています。

  松岡さんは独特の存在感のある人と印象付けられていました。暴力をふるって外の世界と戦っているときは良いが、考えると息が止まりそうといった身体症状を訴える、生きる目的も曖昧で、居場所がどこにもなくていら立ちを抱えている若者。今回も芝居の中身をよく理解して演じておられ、熱演。しっかりしたお芝居で、その分29歳の危うさがちょっと弱かったかなという気も。

  共演の土井さんは以前土井睦月子の名前で『海辺のカフカ』に出演しておられた女優さん。当時の印象は薄いのですが、今回は存在感を放っておられました。

  チラシで演出家の藤田俊太郎さんがこの演目に対する自分の思いを書いておられます。なかなか、なかなかの思いです。

  5月27日(土)~28日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールでも公演があります。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『特別展 燕子花図と夏秋渓... | トップ | ガーデンネックレス横浜2017... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。