どこにでも置いてある銘柄ではないものの、有名な銘柄。
特にニッカファンなら名前を知らない者はいない。それがハイニッカです。
東京五輪の1964年2月、ニッカの2級ウイスキーの新ラインナップとして
ハイニッカは発売されました。
アルコール度数39°、モルト含有率10%は、共に当時の2級ウイスキー上限。
価格も当時の2級スタンダードだった340円の1.5倍、500円と高価でしたが、
発売後はニッカのラインナップ中、最も売れていたようです。
ニッカ創業者の竹鶴政孝が好んだウイスキーとしても知られており、
発売後、竹鶴氏は毎晩1本を空けていたとか。
その後現在までリニューアルをしながら販売され続けており、
今やニッカのラインナップでもブラック、スーパーに次ぐ長老銘柄です。
39°とやや低めの度数とはいえ、口当たりはまろやかで、アルコールの刺激は少なめ。
一つ下のブラックニッカのクリアと比べると一目(喉?)同然。
モルト比率が低いのか、特徴的な風味は少ないものの、
クリーン故に、鼻から口、喉を通るまで樽香を感じることができます。
派手さはないが、ウイスキーとしての土台はできており、飲んでいて落ち着く銘柄。
スムースで、スイスイ飲めてしまう、ある意味怖い銘柄です。
特に水割りにしたら竹鶴翁のようにみるみるボトルが空になってしまいそうです。
決して突出したところがあるわけではないが、しみじみ「良い」と言える1本。
低価格帯とはいえ、侮れない憎いヤツです。
モルト感の物足りない方は、手持ちのモルトウイスキーをフロートさせて
キーモルトを自ら強引に作り出してみてはどうでしょうか。
そんな遊びができるのも、低価格でも土台のしっかりした銘柄だからこそです。
香りC+ 風味B- 厚みB- 余韻B- C/P A+ 総合B
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ブラックニッカクリアと比べてもおいしいですね。
2月には初代の復刻版が出るそうですので、飲み比べてもいいのではないでしょうか。私も飲み比べる予定です。
コメントありがとうございます。
おそらくニッカのラインナップで最も入手困難な銘柄だったように思います。
最近はニッカも在庫不足なのか、狙いなのか、都内の大型店舗でも見かけるようになりました。
今月発売の復刻版ももちろん試してみたいと思っています。楽しみですね。