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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
Twitter:@Ruud_whisky

響 12年

2014-10-28 23:09:25 | SUNTORY

サントリーウイスキーの最高峰ブレンデッド、「響」の12年です。


響シリーズは、サントリー創業90周年を記念して1989年に誕生しました。
当時はローエンドが17年と、高嶺の花的なシリーズでしたが、2009年には12年を発売。
700mlで4000円台後半と、決して安くはありませんが、従来と比較するとグッと手頃になりました。

キャッチコピーは「12年ものとは思えない12年」
酒齢12年以上のモルト原酒に、複数タイプの12年以上のグレーン原酒をブレンド。
さらに30年を超える長期熟成モルトを加え、味わいに厚みと熟成感をもたせているそうです。
比較的若い原酒に熟成感・香りをつけるために酒齢の長いモルトを加えることは
サントリー以外でも頻繁に行われていますが、30年の原酒はあまり見ませんね。

梅酒を貯蔵した樽で熟成、後熟させた「梅酒樽熟成モルト原酒」を使用しているのも特徴です。
梅酒樽熟成の山崎モルトは以前バー向け限定で発売されたことがあるようですね。




サントリーのブレンデッドの特徴として、香りは山崎寄りのものが多いですが、
響はそれらとはまた異なる雰囲気を持っています。
序盤は山崎らしさが目立ちますが、所々で白州由来のスッキリした香りが抜ける。
プレミアム角瓶をさらに豊かにさせた感じ、というのが適切でしょうか。

熟したパイナップル、あるいはドライフルーツのような濃い果実香。
加水すると白ワインのような軽い酸味と爽やかさ。

口当たりも甘く、柔らか。どことなく梅酒樽由来?の風味とさっぱりしたほのかな酸味。
加水すると一層穏やかになり、どんなシーンでも楽しむことができる幅の広さを感じます。

余韻は重厚ではないですが長め。スーッと抜けていく酸味と甘みが心地よい。

サントリーのウイスキーは、その多くが、創業者鳥井信治郎の志を継いだ
日本人好みの(=売れる)、柔らかな香りと口当たりに仕立てられていますが、
「響 12年」もその例外に漏れず、むしろ低価格帯から一回りも二回りも豊かになって
サントリーウイスキーの方向性を示してくれています。

700mlで5000円弱という価格を前にするとややC/Pは良くないですが、
一度試してみて損はしない銘柄ではないでしょうか。

17年以上は怖くてまだ手が出せていませんが、レビューするのはいつになるやら…笑


香りA- 風味A+ 厚みB+ 余韻A- C/P C 総合B

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