メドハギ(蓍萩) (マメ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年05月14日 07時30分10秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

メドハギ緒言:多年草。

茎は直立して伸び、茎の高さ60~90cmになる。枝は横に広がらずに真っ直ぐ伸びるので、箒(ほうき)を逆さに立てたような姿である。枝は有毛で稜線があり、細かい葉が密生する。よく枝分かれし、なかば低木状となる。

葉は3小葉を持つ複葉で、密に互生する。頂小葉は他の小葉より大きい。小葉は幅が狭く、長楕円形~狭倒卵形で、先端が丸い。

花は葉の脇に2~4個集まってつき小さな蝶形花をつける。花は淡い黄色を帯びた白色の蝶形花(5弁)で、長さ約6mm。花弁は上部と下部に分かれており、上部の中央部には薄紫色の線状の斑紋がある。旗弁には基部から紫色の模様がある。閉鎖花も付ける。花弁は長さ7ミリ、白黄色で紫色の縁がある。

萼は深く5裂し、裂片は披針形で長さ2~3mmで毛が密生する。

豆果(とうか)は、扁平な円形。中には種子が1つ入っており、熟しても裂開しない。花期9~10月。

 

01.10年09月12日 メドハギ 風の松原内ではどこにでも生育しています。この個体は頭が重いのか多少かしいでいる。

 

02.10年09月12日 メドハギ 茎は直立して伸び、よく分枝しています。叉根が自分の背丈よりも長く似伸びています。箒(ほうき)を逆さに立てたような姿である。根は折れているが茎よりも長い。

 

03.10年09月12日 メドハギ 折れてしまった根。前掲の写真では茎の背丈よりも長く根が地中に入っています。根は白く、横に張るのではなく1本の根が真っ直ぐに地中に伸びます。抜こうと思っても途中から折れます。それだけ根張りがあります。法面の緑化に使われる意味が分かります。

 

04.10年09月12日 メドハギ 茎は丸く、半木質化しているようです。茎には毛があります。

 

05.10年09月12日 メドハギ 葉は互生で、枝は有毛で稜線があり、細かい葉が密生する。花は葉の脇に2~4個集まってつき小さな蝶形花をつける。

 

06.10年09月12日 メドハギ 葉の表裏ですが、葉は3小葉を持つ複葉で、密に互生する。頂小葉は他の小葉より大きい。小葉は幅が狭く、長楕円形~狭倒卵形で、先端が丸い。

 

07.10年09月12日 メドハギ 葉の表ですが、無毛です。

 

08.10年09月12日 メドハギ 葉の表ですが、無毛です。先は丸いが微突起があります。

 

09.10年09月12日 メドハギ 小葉の基部はくさび形。

 

10.10年09月12日 メドハギ 小葉の葉柄ですに毛があります。

 

11.10年09月12日 メドハギ 葉の裏ですが、毛があります。

 

12.10年09月12日 メドハギ 旗弁には基部から紫色の模様がある。

 

13.10年09月12日 メドハギ 蝶形花。

 

14.10年09月12日 メドハギ 旗弁・翼弁・竜骨弁を開いて見て写真ですが、雄しべと雌しべが見えます。

 

15.11年11月06日 メドハギ 豆果は主に閉鎖花から出来る。萼歯は1脈が明瞭で、先が鋭く尖り、閉鎖花から出来た豆果の萼歯は普通の花から出来た豆果のものより短い。

 

16.10年10月14日 メドハギ 豆果はまばらに毛があり、1種子だけで、熟しても裂けない。豆果一個に一つの種子が入っている。豆果は扁平で毛があり、表面にしわがあります。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓・日本の野草

 

 

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