ムラサキシキブ(紫式部) (クマツヅラ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年04月30日 07時15分42秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

このムラサキシキブについて細部まで記録していると思っていましたがアバウトでした。細部まで記録いたしましたら更新いたします。

 

ムラサキシキブ緒言:落葉低木。

山野に生え、高さ2~3mになる。

幹は灰褐色で、縦長の皮目がある。若枝は細くて垢(あか)状の星状毛がある。冬芽は裸芽で星状毛が密生し、短い柄がある。

葉は対生し、葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはない。初めは表側に細かい毛があることもある。長さ6~13cmの楕円形又は長楕円形。基部は狭いくさび形、先端は鋭尖頭~尾状に尖る。葉身の上部半分から2/3にかけて鋸歯がある。縁には細かい鋸歯がある。両面ともほぼ無毛。裏面には黄色を帯びた腺点がある。

6~7月、葉腋から集散花序を出して、紫色の花を多数つける。花序には長さ6~15ミリの柄があり、はじめ少し星状毛がある。花冠は径3~4ミリ、長さ3~5ミリの筒状で先は4裂し、裂片は平開する。雄しべは4個で花冠から長く突き出る。花柱は雄しべより長い。萼は小形の杯形で先端は浅く4裂する。

果実は径3~4ミリの球形できれいな紫色に熟す。

和名は果実の美しさを紫式部にたとえたものとの説がある。ムラサキシキブの幹は真っ直ぐで強いので、道具の柄や杖などに用いられ、日本人には昔から親しまれてきた。果実が白い品種をシロシキブという。

 

01.08年10月19日 ムラサキシキブ 風の松原内には沢山のムラサキシキブの木がありあります。果実を沢山つけた木。

 

02.10年01月03日 シキブ 樹皮は灰褐色で、縦長の皮目がある。

 

03.08年10月19日 ムラサキシキブ 葉は対生。

 

04.08年10月19日 ムラサキシキブ 葉の表側。鋸歯あり。この個体は無毛です。

 

05.08年10月19日 ムラサキシキブ 葉の裏側。葉脈は浮き出ており、無毛です。

 

06.09年07月14日 ムラサキシキブ 花冠は径3~4ミリ、長さ3~5ミリの筒状で先は4裂し、裂片は平開する。雄しべは4個で花冠から長く突き出る。花柱は雄しべより長い。

 

07.09年07月03日 ムラサキシキブ 萼は小形の杯形で先端は浅く4裂する。

 

08.08年10月19日 ムラサキシキブ 果実は球形できれいな紫色に熟す。

 

09.11年10月12日 ムラサキシキブ 果実。

 

09-2.08年10月19日 ムラサキシキブ 果実を割って見ました。果実は核果で、直径3mmほどの球形で紫色に熟す。核は4個入っています。

 

10.11年10月12日 ムラサキシキブ 球形な種子。

 

11.09年12月31日 シキブ 冬芽は裸芽で星状毛が密生し、短い柄がある。

 

12.09年12月31日 シキブ 側芽。

 

13.10年01月03日 シキブ 若枝は細くて垢(あか)状の星状毛がある。それと葉痕はハート形で維管束1個。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓・日本の樹木

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