三が日は穏やかな気候であった。四日が土曜日で五日が日曜日だから今年は休みが多いとかなんとか。仕事があるヒトには有り難い話であるかもしれないが一人暇をもてあます老人には不思議なものを見るように思えます。時がありがたい時代は過ぎたのだと自分にいいきかせながら。塀の上にいつも来る鳩が一羽。こちらを見ている。まるで孤独というワンシーンを切り取ったみたいだ。
たいしたことはできないが
動き回ることが少なくなったいま
死んだ姉が翳し続けてくれた灯火を受け継いで
誰かのために灯そうと思う小さな灯りかもしれないが
小さな灯りかもしれないが
その灯を必要としてくれる誰かのために
オレはここにいてそのともしびを灯し続ける
いつか誰かがその灯を希望の灯としてくれる時が
訪れるかもしれないから
暗い海を照らし暗い宇宙を照らし
暗い中のかすかな希望
以前姉がそうしてくれたように
心にゆれる灯火であり続けよう
と鳩に詩を聞かせてあげていたら終わったとたんどこかに飛んで行ってしまった。ここからがいいところなのに。さぁ出かけよう。ああ、いそがしい。
たいしたことはできないが
動き回ることが少なくなったいま
死んだ姉が翳し続けてくれた灯火を受け継いで
誰かのために灯そうと思う小さな灯りかもしれないが
小さな灯りかもしれないが
その灯を必要としてくれる誰かのために
オレはここにいてそのともしびを灯し続ける
いつか誰かがその灯を希望の灯としてくれる時が
訪れるかもしれないから
暗い海を照らし暗い宇宙を照らし
暗い中のかすかな希望
以前姉がそうしてくれたように
心にゆれる灯火であり続けよう
と鳩に詩を聞かせてあげていたら終わったとたんどこかに飛んで行ってしまった。ここからがいいところなのに。さぁ出かけよう。ああ、いそがしい。