ぎんぐの紅茶

紅茶初心者の奮闘記

ポットを温める意味-紅茶と温度の重要性

2010年03月30日 | 紅茶を入れるまでの話
ついにタニタの0.1度単位で測れる温度計を購入。
測定範囲は-50~250度。きゃー。
(何を作るつもりだ)
折角なのであれこれ調べてみた。

■温度の検証■

【かつて70度とみなして入れていたお湯は本当に70度か】
数年前、私はこの記事に惹かれて、70度程度のぬるいお湯で紅茶を入れることに挑戦しては玉砕していた。
しかし、なぜか温度計は買わず、リンアンのこの記事を読んで「沸騰後6分経ったお湯が70度程度なんだ」と思っていた。
そして、沸騰したお湯を冷たいパイレックスのボウルに移し6分経ったものを「70度程度のぬるいお湯」とみなしていた。
そのお湯は本当に70度だったのか?
当時と同じく、沸騰したお湯を冷たいパイレックスのボウルに移し6分経ったお湯の温度を測ってみた。
結果は53度。
低すぎる。入れるのに失敗するわけだよ…。

リンアンの記事(グラフ)にある「沸騰後6分経ったお湯が70度」というのは、前もってポットがきっちり温められていることが大前提だ。
記事をどう読んでも、かつての私がやっていたように「沸騰したお湯を冷えたボウルに入れてその状態で6分放置」とは読めない。
よく読め、当時の私。

【器を通すごとに約10度下がるといわれているのは本当?】
こちらのサイトでは、「器を一つ通す度に10~7度位の温度が下がると思って下さい」とある。
日本茶の入れ方ではよく言われているみたいけど、それは本当?
というわけで、やってみた。

1.沸騰したお湯を計量のために目盛りのついたおたまに移してから(ここで何度か下がっているはず)、冷たいマグカップへ移す→77度。
2.1のお湯をティーカップへ移す→68度。
3.2のお湯をポットに移す→60度。

器から器へ移すのにかかる時間は大体10秒くらい。
器の先端が暖まったところで次の器に移す。
結果からすると、冷たいお椀等に移すたびに7~8度下がる。
よって、「器を一つ通す度に10~7度位の温度が下がる」のは本当。

【そこそこおいしく入る職場の「熱湯」は何度?】
職場のお湯を携帯マグ(メーカーはサーモス)入れて家に持ち帰り、温度を測ってみた。
測った時点で、職場で入れてから2時間が経過。
温度は65.8度。
職場で入れているときは70度超だと思われる。


■色々な温度で紅茶を入れてみた■
使った茶葉はタルボ茶園の09年のオータムナル(DJ-727)。
全て茶葉1.5gに対し、お湯150cc。

【70度ちょっとのお湯で入れてみた】
1.沸騰したお湯を計量カップに移す→91度
2.1のお湯を冷たいおわんに移す→79度
3.2のお湯を温めたテイスティングカップに移す→73度
蒸らし時間は10分。
飲んでみた。

花のような鋭い香りが多少する。
渋みもクセも全くなく、何だか中国茶みたいな味。
味も香りも悪くないけど、全体的に薄い。

【ちょっと手抜きして入れてみた】
1.冷たいってほどじゃないけど、ぬるい計量用おたまに沸騰したお湯を入れる(ぬるい計量用おたまというところと、最初に水を量って沸騰させていないところが手抜き)。
2.1のお湯をちゃんと温めたティスティングカップに移す→87度
蒸らし終わって飲むときの温度は65度だった。

飲んでみた感想は、酸味が強く多少香ばしい味がする。
全体的に薄くて、これといった特徴が感じられない。
正直おいしいかといわれると…うーん。

【沸騰しまくったお湯ときっちり温めたテイスティングカップで入れた】
蒸らし時間は6分。
蒸らし終わって飲むときの温度は75度。
飲んでみた感想は、ほっくりした木の実のような渋みがいい感じに出ている。
また、飲むと香ばしい香りと花のような香りがする。
飲んだ後に、口の中に花のような香りが残るのがいい。
味と香りのバランスもいい。
この紅茶は、熱湯で入れるのが一番おいしいな。


■感想■
ちょっと手抜きしたときと、沸騰したお湯と温めたテイスティングカップで入れたときの味の違いにびっくり。
飲むときの温度が10度も違うことにもびっくり。
温度によって抽出される成分が違うことを考えると、味が大きく違ったことも納得。
紅茶を入れる手順に「紅茶を入れる前にポットとカップを温め、茶葉を量り…」とあるけど、おいしい紅茶を飲みたかったら、ポットの温めは省略したりいい加減にやったりしてはいけない手順であることがよく分かった。
あんなにお湯の温度が下がりやすいものだとは…。
今後は面倒がらず、毎回ポットもカップもきっちり温めて紅茶を入れます。


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2 コメント

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さすがです! (0443)
2010-03-31 19:50:48
勉強になりました(^O^)
面倒くさいと思ったらこの記事を思い出してポットとカップを温めようと思います。
作業するぎんぐさんを見てみたかったです(笑)
面白かったです~ (ぎんぐ)
2010-04-01 19:32:34
料理用の温度計は初めて買ったのですが、すごく面白かったです。
ポットとカップを温めるの、時には面倒になるのが私だけでなくてほっとしました(^^)
紅茶を早く飲みたいときに、ゆっくりお湯なんか沸かしていられない~。
でも、今後はポットの温めはいい加減にしないようにします。
それくらい味に違いがありました(使う茶葉も温度に影響されやすかったのかもしれませんね)。

この作業中、夫が横目で見てぷっと笑ってました。
何で笑うの~??
…そんな感じの作業風景です