行き着けなくても一日一歩の気構えで。たそがれおやじの覚醒。
日暮れて途遠し



プーチン大統領が存在感を出しています。
スターリンが訪問して以来、実に64年ぶりのイラン訪問だそうです。
このときのフィルムを見てヤルタ会談と勘違いしましたが、確かにこのテヘラン会談で米英ソ3首脳が始めて顔を合わせたのでした。
新聞では分からないカスピ海をめぐる情報などがアルジャジーラで分かりますので参考までにNHK「きょうの世界」からメモを残しておきます。
それにしてもこのプーチン暗殺計画なるもの、いかにもアメリカなど西側のイランとロシアの接近を歓迎しない筋の工作のように見えますが、それではあまりに単純な読みなのでしょうね。ロシア内部で未然に防いだとしてから発表されていることなどを考えると自作自演もあり?わざわざ複数の西側筋の情報がロシアに伝えられたなどと言っているのが変です。もちろんチェチェンなど本物もありうるけれど、イラン訪問の機会との関連も分からない。ロシア、情報機関といえば…第一人者の読みは?

●2007.10.16 NHK BS1 きょうの世界
(カタール・アルジャジーラ)
ロシアのプーチン大統領はカスピ海沿岸の5カ国に対して各国の領土を互いの武力攻撃に使わないよう呼びかけました。これはアメリカと親密な関係にあるアゼルバイジャンの領土がイランへの武力行使に利用される可能性があるという情報が背景にあります。

会議の冒頭、プーチン大統領は、そのような行動は決して受け入れられないと述べ、イランのアフマニネジャド大統領はこの地域ではいかなる外国部隊も受け入れられないと発言しました。
会議に出席しているのはイラン、ロシア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンの5カ国の首脳で、プーチン大統領はこの機会にイランの核開発問題を協議する予定です。

会議に出席するため、自らの暗殺計画の噂を意に介することなくテヘラン入りしたプーチン大統領。
ロシアの大統領がイランを訪問するのは1943年にスターリンが訪問して以来の画期的な出来事です。
ロシアやイランをはじめとするカスピ海沿岸5カ国は、石油や天然ガスの資源が豊富なカスピ海の地位をめぐって異なる意見を持っています。
この点について各国の首脳は今回の会議を共通の認識を得るための重要な機会と捕らえロシアが考える共同宣言を検討することになっています。
イランとトルクメニスタンはカスピ海を均等に5分割する案を提案する一方で、そのほかの3カ国は、各国の沿岸線の長さに基づいた分割案を主張しています。
プーチン大統領は今回、トルクメニスタンの大統領と会談するほか、イスラム教を国の宗教とする国家元首としか会わないとされるイランの最高指導者ハメネイ師とも会談する予定です。
イランの核開発問題を巡る国連の制裁決議に反対するロシアの大統領の訪問はイランにとって特別な意味を持つのです。

(丁野) 今回のプーチン大統領のイラン訪問をめぐっては大統領を暗殺する計画があったとロシアの一部のメディアが伝えました。
この報道についてロシアRTR(エルテーエル)はプーチン大統領の暗殺計画はこれまでに少なくとも6回あり、今回もロシアの情報機関に事前に入った情報で、計画は未遂に終わったと伝えています。

(ロシアRTR) インターファックス通信は大統領の暗殺計画の情報は外国から複数のルートを通じてロシア側に伝えられたと報じています。
その情報では複数のグループが自爆テロを計画していたということです。
関係者によると大統領の暗殺計画は過去6回あり、すべて未遂に終わりました。
2000年には大統領のアゼルバイジャン訪問を狙った暗殺計画が企てられました。
計画の首謀者はチェチェン武装勢力の幹部バラエフ容疑者、実行役はイラク人の男でした。
電話の通話からこの男の自宅を捜索したところ爆破装置が48個も見つかりました。
実行役の男は逮捕され首謀者のバラエフ容疑者は翌2001年、治安当局との戦闘で死亡しました。
第2次世界大戦中の1943年、アメリカ、イギリス、ソ連3カ国の首脳(ルーズベルト、チャーチル、スターリン)がイランの首都テヘランで会談。このときナチスドイツのヒトラーは3人の首脳の暗殺を企て、イランにナチスの親衛隊を送り込みましたが、ソビエトの情報機関が察知し暗殺は失敗に終わりました。
それから64年、再びテヘランを舞台とした暗殺計画が持ち上がったことになります。
今回もロシア情報機関の活躍でイラン訪問を前に大統領の暗殺計画は失敗に終わったのです。

(市瀬) ロシアの大統領が旧ソビエトの時代を通じてイランを訪問したのは実に64年ぶりです。イランを悪の枢軸と呼び、対決姿勢を強めるアメリカへの強い牽制であり、アメリカへの対抗軸として再び存在感を強めるプーチン外交の独自性を強く打ち出す狙いがあるとみられています。

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(以下、関連新聞情報)
●イラン原発「早く完成」 ロシア大統領、首脳会談で意欲
2007年10月17日12時23分
【テヘラン=吉武祐】
 イランを訪問したロシアのプーチン大統領は16日、アフマディネジャド大統領と会談し、ロシアの協力で建設されるイランのブシェール原発について、「できるだけ早く完成させる」と表明、イランによる核エネルギーの平和利用に改めて理解を示した。イラン大統領府が声明で会談内容を明らかにした。
 当初99年に完成するはずだった同原発は、稼働に向けた計画が再三先延ばしされている。プーチン大統領は国営イラン通信などに「政治的な理由ではなく、技術的、法律的なものだ」と語った。
 ペルシャ湾岸のブシェール原発は、イランにとって唯一の商業用原発計画で、建設が頓挫すると核開発の大義がなくなる重要な施設。イラン側は大まかな稼働日程が示されると期待していた。プーチン大統領は稼働開始の3カ月前に核燃料を供給するとしたが、具体的な時期の明言は避けた。
 首脳会談は3時間以上に及び、予定されていた両大統領による共同記者会見は中止された。
 今回の訪問で、プーチン大統領は核の平和利用での協力継続を確認し、イランへのさらなる制裁に動く西側諸国との立場の違いを鮮明にした。一方で、核利用はあくまで核不拡散条約(NPT)の枠内で認められると強調、イランにくぎを刺すことも忘れなかった。

●露大統領、対イラン武力行使を容認しない姿勢表明
2007年10月17日10時17分

 [テヘラン 16日 ロイター] カスピ海沿岸5カ国首脳会議に出席するためイランを訪問したプーチン・ロシア大統領は16日、ロシアはイランに対する武力行使を容認しないとの姿勢を明確に示すとともに、イランのアハマディネジャド大統領をモスクワに招請した。
 プーチン大統領は「(イラン)地域での武力行使について考えることさえすべきでない」と述べ、米国をけん制した。
 ロシア通信(RIA)は、両首脳の声明を引用し、アハマディネジャド大統領訪ロの日程は今後外交経路を通じて調整されると伝えた。

●プーチン大統領がイラン訪問 首脳会談で核問題協議へ
Asahi.com.2007年10月16日21時28分

【テヘラン=吉武祐】
 ロシアのプーチン大統領が16日、カスピ海沿岸5カ国首脳会議に出席するためイランを訪問し、アフマディネジャド大統領と会談した。ロシア最高指導者によるイラン訪問は、スターリン時代の1943年、第2次世界大戦の連合国首脳による「テヘラン会談」以来だという。
 イラン側には、国連安保理常任理事国のロシアとの良好な関係をアピールしたい思惑があるとみられる。首脳会談では、南部ペルシャ湾岸にロシアの協力で建設され、稼働開始が遅れているブシェール原発も議題になったとみられる。
 イランでプーチン氏を暗殺する計画があるとするロシア治安機関の情報が報じられ、訪問は直前になって実現が危ぶまれた。イラン側は情報を否定したが、プーチン氏の到着は約10時間遅れた16日朝になった。

●露情報機関、プーチン大統領イラン訪問中の暗殺計画を警告
Asahi.com.2007年10月15日09時07分

 [モスクワ 14日 ロイター] ロシア政府は14日、プーチン大統領が今週テヘランを訪問する際に、大統領を暗殺する計画があるとの警告を同国情報機関から受けたことを明らかにした。ロシアのインタファクス通信は、自爆攻撃によって大統領を暗殺する準備が進められていると報道。
 イランはこれについて、根拠がなく、ロシアとイランの関係を悪化させようとする敵による「心理作戦」だと主張。敵とは西側諸国を指した発言と見られている。
 大統領の訪問に備えて既にテヘラン入りしているロシア政府の副広報担当官は電話でロイターに対し、大統領が訪問を中止する計画があるとは聞いていないとコメント。暗殺計画の報道については「情報機関が対応している。大統領にも報告済みだ」と述べた。
 インタファクスは14日、プーチン大統領が16日からテヘランを訪問する際に、大統領を殺害または拘束するため、自爆攻撃や誘拐の訓練が進められていると報じた。
 イランの核プログラムの裏には核兵器開発の狙いがあると懸念する西側諸国は、ロシア政府により強硬な対応を求めており、大統領のイラン訪問には注目が集まる見通し。
 インタファクスは「ロシア情報機関のある信頼できる筋は、国外の複数筋から、テヘラン訪問中に大統領を暗殺する計画が存在するとの情報を受け取った」と報道。「複数のグループが自爆攻撃の準備を進めている」と伝えた。情報筋の詳細や西側政府とのつながりについては言及しなかった。
 前述のロシア副広報担当官は、知っている限り、大統領の訪問は予定通り行われると述べた。


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