上信越の山、「四阿山(あずまやさん・2354m)」に登りました。
前夜21時にマイカーで出発。
登山口である「鳥居峠」に2時半到着。
夜が明けるまで車中泊しましたが、寒くて眠れないまま、午前7時に登山の準備を始めました。
(・・・ああ眠い。登るの止そうかな)
前日もあまり寝ていないし、寝不足の登山は想像以上にきついものです。
でも、空を見てビックリ!
昨今とんと見ないほどの晴天です!!
(行くしかない!)
鳥居峠 猿飛佐助が修行した場所らしいです。峠から長野側は『真田町』です。
林道を1時間ほど登ります。
長い林道で少々飽きがきたころ、左側の笹がバサリバサリと揺れはじめました。
ものすごい揺れです。
(なんだ??)
次の瞬間、馬くらいはある大きな牡鹿が、左から右へビュンと跳びました。
それは筋骨たくましい、堂々たる大鹿でした。
8mくらいの林道幅を楽に飛び越え、鹿は谷側に消えてゆきました。
一瞬の出来事。
しかし、私の目には、飛翔した美しい大鹿の姿がしっかりと残ったのでした。
いいもの見せてもらいました!
単調な林道が続く。
やはり眠くてつらいです。
つらいけれども、景色は素晴らしい。
先月登った浅間山がすぐ近くに見え、
その右奥には八ヶ岳。
両山のあいだに富士山があり、
八ヶ岳から右にずらりと日本アルプスが居並びます。
連なる山々は、とても視界に入りきれません。
(山脈というのは、これほどに大きいのか・・・)
こんな景色は今まで見たことがなく、
北から南アルプルまでの気の長くなるような稜線に、ただただ驚くばかりです。
花童子宮跡に東屋が建っていました。昔、修験者の護摩堂があったらしいです。
南方面のパノラマです。
奥の山脈は北~中央アルプスです。(たぶんその辺りです・・・)
頭を北のほうにめぐらすと、
草津白根山の奥に、日光男体山、
トシオと登った、日光奥白根山。
右に皇海山。
赤城山に榛名山。
残念ながら、谷川岳は雲に隠れていましたが、
ほとんど理想的な全周囲絶景でした。
ちらりと見えた四阿山の山容。
頂上の少し下にある『嬬恋清水』という水場。冷たくて、めちゃめちゃおいしかった!
のんびりと登り、午前11時に山頂着。
私が登ってきた鳥居峠からのルートは、私以外にもう一人の登山者しかいなかったのに、山頂には十数人の登山者がいました。
反対側からはロープウェイなどで楽に登れてしまうのです。
みなさん、絶景に大満足のようです。
私も1時間以上山頂でのんびりして、下山しました。
山頂の様子。
山頂から『根子(ねこ)岳』方面を望む。
午後3時、鳥居峠に到着しました。
帰りの林道は、やっぱり長くて辛かった。
それを除けば、とてもよい山でした。
(おわり)