ステージおきたま

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一押し!少女の花嫁人形:菜の花座公演『流れ旅 匂うが紅』

2016-12-10 09:19:26 | 演劇

 菜の花座クリスマス公演、『流れ旅 匂うが紅』、ひたひたと本番が迫って来る。なんだい?クリスマス公演って。ラブストーリーかい?サンタさんのお話しかい?なぁに、公演日がたまたま12月25日だっただけ。そんな意味深長な日にやりたかなかった。仕込みとゲネがイブだなんてね。でも、ホールが空いてないなんだから仕方ない。クリスマスの浮かれ気分に逆らって、演劇一筋!舞台命!といこうじゃないか。そう、出し物も、そんな、芝居に生き、舞台に掛ける人たちの物語だから。

 今回もあっと驚く新企画、盛りだくさんだからねぇぇ、見てもらえりゃわかる、これでもか!?の手練手管の数々、ご来場お待ちしておりますよ。で、ここでは、えっ?そんなことやるの?って趣向の幾つか、ネタ見せしちまうわけなんだが、まずは一押し、目玉の演目。11歳の少女が踊る「花嫁人形」だ。これは可憐でせつないぞ。菜の花座の子役が演じます、って言いたいところだけど、客演願った藤柳美香次社中から拝借するお宝だ。

 なんともぴったり嵌った曲が見つかったもんだと思う。大衆演劇旅一座、昭和の初めのお話しだから、当然、当時の流行り歌が大切になる。あれやこれや漁っていて、この曲にぶち当たった。蕗谷虹児作詞、杉山長谷夫作曲、大正13年の作品だ。きらびやかな花嫁衣装に包まれながら、なぜか涙する少女の複雑な心情が心打つ。メランコリックで哀切こもる調べも、どこか、大正末から昭和初期の美しい仄暗いさを感じさせる。大衆演劇にぴったりじゃないか、見かけの華やかさに秘めた切なさ。関東大震災に翻弄された主人公2人の思いにも通じるものがある。

 しかも、この「花嫁人形」を踊る適役がいたわけだ。美香次社中の発表会を見て、これだ!この子だ!って思ったね。今どき日本舞踊習ってる子って珍しい。それだけでも価値があるが、その顔かたち、立ち居振る舞いが、今を越えて、かつての日本へと誘ってくれる。しかも、大人へと微妙に足を踏み出そうとしている少女の魅力。この子が踊る「花嫁人形」、これは素晴らしい見ものになる!

 先日の稽古、彼女が母親に伴われてきてくれた。そう、踊るばかりじゃもったいない、彼女には芝居の方にもお付き合いいただく。セリフもそこそこあるが、すべて完璧に入れて来てくれた。

 さすがに、初めての劇団稽古、見ず知らずの大人たちに囲まれて、緊張気味、声も小さく棒読み調だったが、回を重ねればきっと、ちょっとおませで芸達者な子役って役どころを演じ切ってくれることだろう。

 彼女の「花嫁人形」!これだけだって、見に来る価値は十分だ。そのうえさらに、・・・さらに、・・・うむ?なんかこんな思わせぶりついこの間もしてたような気がする。まっ、本番までこの調子で行く、我慢してくれ。

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