ステージおきたま

無農薬百姓30年
舞台作り続けて20年
がむしゃら走り1年半
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『追いかけぇて!』公演打ち上げ。狙いはズバリ!

2017-06-19 09:04:43 | シニア演劇

 菜の花プラザシニア団『追いかけぇて!追いかけぇて!』、最後の公演だ。福岡全国シニアを間に挟んで5月21日のプラザプレ公演、そして、米沢六郷コミセンでの上演、地元ホール、旅公演、そして最後の極め付けは、なんと公民館のホールで!

 照明は使えない、吊ものはできない、音響設備は壊れてる、舞台はわずか20センチの高さ!まっ、まともな劇団だったら絶対引き受けない悪条件だ。それでも、ええい、やっちまえ!と決断しちまうところが、菜の花座なんだよ。

 緞帳なし、暗転なし、バトンなし、これでどうやって、オープニングダンスから屋台の流し、道端での携帯電話、そして、シェルターと場面を転換していけるのか、ここが頭の使いどころだ。バトン吊の肖像写真7枚は正面の壁に掛け、幕で遮っておいて、シェルターシーンで幕を落として一気に登場させる。屋台と流しは客席奥に卓球台で隠しておいて、客席中央通路を歌いながら引いて行く。もちろん、歌は客席の中で、曲も「博多の人」から「上杉節」へ。その他の方言でのやりとりも博多弁から置賜弁へ、屋台の屋号も「ろくごう屋」とする気の配りよう、細かく米沢六郷バージョンに仕上げての上演だ。

 客、少なっ!5年前、『風渡る頃』をやった時には100人弱入ってたから、今回もまあ60は下らないだろう、って客席を準備したが、なんと、半分も埋まらぬ寂しさ。こりゃ、意気の上がらぬ打ち上げになりそうだな、半ば覚悟して開演。

 オープニングダンスも手拍子が起きる、屋台流しじゃ爆笑に次ぐ爆笑。

 地元六郷の名優の登場ってこともあって、初っ端から一気に盛り上がった。

 その後も、女子アナ志望者の拙い早口言葉、アイドル登場、マジシャンメリーの3分間マジック、かすみの早着替え、ヘンテコな料理研究家の4文字熟語セリフなど、矢継ぎ早のナンセンスシーンも大いに盛り上がって、一気に最期の解決編へ、ここもぐっと集中して見てもらえた。

 観客の反応見ながら、ああ、こういった見方をしてもらう芝居だったんだ!って改めて実感した。生直っか、このシーンの意味はなんだ?とか、そんな人物リアリティがない!とか、展開が急すぎて全体が掴めない!なんて頭で見る人たち向けの舞台じゃなかったんだ。言って見れば、大衆演芸みたいな気楽な乗りで付き合ってもらえれば、楽しく見てもらえる作品だったってことだ。それをああだこうだと理屈つけちゃ理解しようとするから、アラが目に付き、没入できないんだ。芝居だからって、肩肘張ってもらっちゃ困るんだ、そんな気楽な芸能舞台が目指すところだったんだ。

 役者たちも客席の好反応で乗りに乗った。お客さんとの掛け合いあり、アドリブあり、大いに楽しんで演じていた。まっ、3回目で気持ちのゆとりもあったしね。演技も熟成してきていた。

 玄関前での客出しも和気あいあい、役者も観客も心地よい一時を過ごせたことを大いに感謝しつつ手を握り合っていた。

 それもこれも公民館というあけっぴろげでリラックスした空間でできたことと、難しいことはともかく楽しもうって気楽な心持で見てくれた婆ちゃんたちのお陰だ。これって、芝居の基本形なんじゃなかろうか。菜の花座としちゃ、この結びつき、大切にしていきたいもんだなぁ。 

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« やっぱりジャムか! | トップ | 糠漬けの季節だろ! »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む