ステージおきたま

無農薬百姓30年
舞台作り続けて20年
がむしゃら走り1年半
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

おかげ様で、我が家の間借りネコ

2017-07-13 08:48:15 | 暮らし

 もういつまでも間借りネコなんて言ってられないよなぁ。とっくの昔に母屋に入り込んでしまってるんだもの。僕としちゃ、あくまで土間までを侵入可能領域にとどめておきたかったんだが、神さんの力!神さんの一言!で住居内の無制限自由往来権を手に入れてしまった。朝帰りの今も、客間のソファでのうのうと惰眠を貪っている。「ああ、夜の見回りは疲れるぜ」ってか?

 名前は今も、ない。ネコ、とか、ちび、とか、おい、とか適当に呼びかけている。たまに返事をするが、大方は無視!適当な名前が思い浮かばないという以上に、なんか名前を付けることに微かな抵抗感がある。ネコと人間との微妙な距離感が失われて、ペットと飼い主のベタベタの関係に堕してしまうんじゃないか、って、ためらいが今もある。

 菜の花座次回作品『ニャン婆と時之助』を書こうと思ったのも、なんとかそれらしく、いや全然ネコの世界とは程遠く、ネコを主人公にした台本を書き上げることができたのも、この、名無しの間借りネコが身近にいるお陰だ。主人公の時之助のおっとりと大らかな性格は、このネコに依っている。一匹だけ取り残されるという幼猫期の過酷な体験なんてどこへいっちまったの?って思うほど人懐こく、穏やかな性格に育っている。周囲をうろつく雄ネコたちに抗う気持ちなんてまるでない。泥棒ネコがエサを横取りしていても、ちょっと離れたところで静観あるのみ。

 「まっ、しきたりだから、見回りもしてくるか」ってくらいの縄張り意識しかない。もちろん、強くなんかない。いきり立った雄に時折手ひどく痛めつけられている。「勘弁!勘弁!縄張り君にあげるから」ってびくつきながら帰って来る。

 食卓や台所に好物の肉や魚が乗っていても、かっさらう、なんて下品な真似はしない。とりたてて厳しく躾けたってわけじゃない。生来どこか控えめでネコとしての分をわきまえている。膝に飛び乗ってきたり、突如足にじゃれついたりなんてこともあるが、図々しく自己主張したり、しつこく絡んだり、感情をあらわにしたりするってこともない。ともかく、おっとり、穏やかな雄2歳なのだ。

 必ずしも本位ではなかったが、去勢もしている。このおとなしい性格はその所為も大きいに違いない。そんな我が家ネコを見ながら、おい、もちっと逞しくってもいいんじゃないか?野生の輝きの片りんを見せてもいいんじゃないか?などと、身勝手な思いを語りかけていたのが、台本のモチーフになった。去勢の雄、ってところも大切なポイントとして使わせてもらった。傍らでゆったりとくつろぐネコを見ながら、あるいは、一方的な会話を交わしながら、一つ、また一つとエピソードを紡ぎ出していけた。

 だから、もし、台本にも献呈の辞なんてものが書けるなら、「この作品は、君の類まれなる平和主義的ネコライフに触発されてなったものだ。謹んで感謝し、煮干し1尾を献呈したい。」なんて書くところだ。そうか、煮干しより名前か?それじゃ時之助はどうだ?時之助!

 たはっ!やっぱ、こっちがこっぱずかしいや。なっ、ネコ!

 「ふん!人間ってやつは身勝手で思い込みの激しいやつらだぜ」。そ、その通り!

 

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