ステージおきたま

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菜の花座12月公演タイトル決定!『流れ旅 匂うが紅』

2016-10-12 08:43:45 | 演劇

 書き始めたぜぇぇぇ!タイトル、なんか違う?そうだろ、大衆演劇だもの。「紅咲哉一座」っていうどさ回り劇団のお話しだ。くさいネタや俗受けエピソードをたっぷり仕込んだ。ええーっ、いつもだって受け狙いの台本じゃないか、なんて突っ込むなよ。これでも、ちっとは規制してるんだから。普段なら、自己検閲で一発不許可って設定も、今回ばかりは、いいよ、いいよ、好きにやれば、って大判振る舞いだ。

 これまで、書くもんかい!と思ってた話してえと、例えば、震災ネタ、とか母子情愛ものとか、要するに、やれば一発感動、お涙いただきって題材さ。まっ、世の中のありきたりの素材拾ってきちゃいるが、最初からお約束の話題には意地でも寄り付かない、これが我が痩せ我慢のか細い背骨っちゅうことだ。

 でも、今回の芝居は、なんたって、大衆演劇だから。旅一座だから。もう、安心して規制緩和だよ。やれやれもっとやれってもんだ。

 時代は昭和の初め、てことは、震災って言ったら、関東大震災。当時の表現では大震火災、て呼ばれるほど火災の被害が猛烈だった。東京の下町から川崎、横浜、一帯見事に焼野原になっちまった。死者の数、10万人を超え、建物の全半壊37万超。身元の確認などできようはずもなく、数万の遺体がトラックに放り込まれ、埋設用の穴に投げ捨てられた。さらにおぞましいのは、流言飛語に踊らされて朝鮮人の虐殺まで起きてしまったって事実だ。犠牲者の数は、数百人から数千人とも言われる。もちろん、犯罪の多発も、3.11の空き巣ドロの比じゃない。略奪、暴行、性被害、人間の隠れた本性が一気に躍り出た数年間だった。人間、あるいは日本人、ここまでなるか!って歴史的事実、わずか100年前の。頭の片隅にしっかりとどめておいた方がいい。特に、デマが集団狂気に発展し凄惨な出来事を引く起こしたこと、最近の歴史改竄、真実無視のウソ横行、朝鮮人のレッテル張り、あれやこれや見てると、危ない、危ない。

 震災で言葉を失った元座長、一粒種と生き別れになった現座長、身寄りをすべて失い浮浪児として生き抜いてきた少年、こんなところが、主役となる。集団ヒステリーについてもちょっとエピソード盛り込んだ。虐殺騒ぎに巻き込まれ片腕を失った殺陣師とか。劇中劇は長谷川伸の『瞼の母』、これに現実を絡めて、母子の情愛を描く。ねっ、大衆演劇の王道でしょ。もちろん、剣劇もあり、踊りもあり、笑劇もあり、歌もある。そこに人情話が絡まって、進んでいく。

 踊りは、前々回ブログに書いた藤柳美香次さんの一門の方たちに出演願う。美香次さんを筆頭に二三の人には芝居もしてもらうつもりだ。専門家にすべてお任せ、てのも安易だから、ご教授いただいて舞台で舞踊も披露させるつもりた。

 配役、スタッフもほぼ決まり、一昨日から台本にかかっている。特高に追われた少年富士川竜司が、一座に紛れ込んで来て、すったもんだの末、役者として精進を始める、ってとこまで書いた。ほらね。謎めいてるだろ。少年が追われる理由は何か?少年の苗字・富士川が意味するものは?少年は果たして役者デビューを果たせるのか?さらに、座員たちの人間模様も織り込んで、賑やかにテンポよく、お涙ほろりの人情芝居、仕上がるはずだ。今まであったようで、なかったようで、どこか懐かしい、大衆演劇世界の菜の花座バージョン、いよいよ本も佳境に入るよ。

 

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