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台本完成、滑り込みだけど!菜の花座次回公演『流れ旅 匂うが紅』

2016-10-19 08:44:09 | 演劇

 いつもだなぁ、ぎりぎりセーフ!いや、セーフって言えるのか?本番まで2ヶ月ちょい、間に合うんだかどうだか。いやいや、何としても間に合わせにゃならんのだけど。今回の芝居は特に日本舞踊とのコラボ、お互いの調整だけだってかなり骨が折れそう。それも、舞台を分け合って、はい、次は舞踊、終わったら芝居、ってジョイントコンサートみたいにはいかないんだ。芝居の中に踊りが組み込まれてるから。菜の花座の役者も踊るし、セリフのある踊り手だっている。初めて芝居する人とどう稽古するか、難問山積みだな。

 もうジグソーパズルだったな、この台本執筆は。いつだって、役者とかプロットとかのピースをああでもないこうでもないと置き替えて、芝居という一枚の絵を完成させてるわけだけど、そこに日本舞踊とか、股旅芝居とか、殺陣とかが絡まって来る。かなり難度の高いパズルだった。物語の流れにどう無理なくはめ込むか、観客に、飽きさせず、違和感持たせず、しかも、山場をしっかり作りつつ書き上げる、相当の技術だな、って自分で納得しててどうする。

 書き上げた本は文字数にして3万字弱、ページ数で43ページ。いつもの菜の花座に比べると少ない文字数、ページ数だ。だから、台本もらった役者も、おっ、今回は短い!って喜んだけど、そりゃぬか喜びってもんだぜ。役者にお任せ、って部分が相当ある。殺陣の稽古シーンとか、踊りのおさらいとか、股旅芝居にセリフ稽古とか、こういったもんは、台本じゃ1行、「殺陣の稽古」て書かれてて終わりだから。その1行をお客さんが見るに堪えるものにするのは役者の務め、人によっちゃ本格的な日舞を披露したり、ギター伴奏で歌ったりなんてのもあるから、実はかなり負担は大きいんだ。

 これまでみたいに台本通り、演出言いなり、なんて甘えは許されない。自分たちで工夫して仕上げるしかない。いいねぇ、力付くよぉぉぉ。それと、昭和の初めのどさ回り劇団の話しだから、役柄もまるっきり未知の領域、義理や人情、いなせや粋が幅を利かせるセリフががふんだんとある。「木枯らし紋次郎」とか「座頭市」とか次郎長ものとか見たこと無い人たちばかりだから、セリフ回しばかりか、居ずまい身ごなしに至るまで、苦労すると思う。

 セリフなんかも、長セリフは七五調のリズムで書いてるいるんだけど、昨日の初読みでそれを見抜けた役者は皆無!だった。本当、情けない。でもまぁ、初発速度が鈍いのはいつものこと。これから何度も何度も試走を繰り返して、トップスピードに上り詰めて行くことだろう。

 2時間半の制約の中に、これだけ多くの見ものを詰め込んだから、ドラマとしてはさらっと薄味、隠し味になってしまった。子連れ役者の悲哀や子役の娘に寄せる思いとか、男やもめに心を寄せる新入り女優とか、息子を関東大震災で失った母親の錯乱とか、もっとみっちり書き込んだらよかったなぁ、と、思い返せば悔いは限り無し。そうだ、歳の差婚の物足りなさから若い役者と駆け落ちを繰り返す女優と、その寝取られ男優なんかもコミカル一方に描き過ぎた。ほろりと本音が零れ落ちるセリフとか、大衆演劇に寄せる思いももっと熱くセリフにすれば良かった。

 もっともっとの気持ちは募るが、まったくの異分野シャッフル、まずは、ここまで織り込めれば、良しとしていいんじゃないかな。少なくとも、お客さんには盛りだくさんの供え物、楽しんでいただけると思う。て、ことで公演は、なんと!クリスマス!!12月25日だ。

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