無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、自給自足Life。~持続可能で豊かで自然な暮らしの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園スクール 自然育苗タネ採りコース3月(土の調整、越冬野菜の種まき、踏み込み温床準備)

2017-03-21 08:35:03 | 自然菜園スクール
本日、

昨日は春分でした。いつも春分は身体が動きます。
昨日は、久々の畦焼き、田んぼの春起こしを行いました。春の野良仕事はタイミングが命なので、いいタイミングでよい仕事ができて嬉しいです。




先週末は、ブログでご紹介した自然菜園スクールの「自然菜園・実践コース」と、

「自然育苗タネ採りコース」が連日開校しました。

育苗には、目的がいろいろあります。
化学肥料農薬を使い、効率的に大量生産するための育苗もあれば、耕さず肥料に頼らないで育つための育苗もあります。

この「自然育苗タネ採りコース」では、持続可能で、より自然に野菜を育てるために、自家採種と自然育苗を学べます。

まずは、参加者で自己紹介をし、自然育苗講座を1時間位受講して、
自然育苗とはなにかを座学で学びます。

今回は、完熟堆肥チェックからも目指す育苗土の状態を視覚と臭覚で感じてもらいました。




実際に育っている自然育苗のエンドウ苗とソラマメを見てもらい学んだこととイメージを近づけます。




後半は、ハウス内外での実習です。

ハウスの中では、去年の踏み込み温床で育ったタマネギ(ホウレンソウは食べつくした)を見てもらい、
踏み込み温床が、育苗土になるまでの過程も一年通じて学びます。


畑の慮質な土などは奮ってから、


市販の土8割に、1割クン炭。1割畑の土を加え、






そこに、20ℓにゼオライトとバーミュキュライト合わせて一握りを加えてから、水分を加えて混ぜて、自然育苗土の基本の型を覚えます。

市販の培土は、殺菌されているので、悪い生き物も良い生き物も入っておらず、生き物が住むには単純すぎるので、良質な畑の土やクン炭を加え、
養分持ちがよくなったり、水持ちが良く根が張りやすいのように、ゼオライトとバーミュキュライトなどもちょっと加えます。

ゼオライトとバーミュキュライトは国産で調達できる資材です。








ポットの底に、腐葉土などをちょっと敷き、土をタップ入れ、土を均一に入れます。

耕さない畑であれば、土はフカフカというよりもしっとりとやや締まった感じなので、自然な適度な硬さの土詰めが大切です。


エンドウのタネは、エンバクと一緒に蒔いて


土を丁寧にかけてから鎮圧し、タネたちが自然に丈夫に発芽してくれるようにします。


芽出し済みのエンドウは、根が下になるように丁寧に蒔くのが特徴です。




芽出ししたソラマメは、根がちょっと出た時点で、根が刺さり、芽が自然に出て来れるように、やや斜めの状態で土に、挿しこみます。

たっぷり水をあげた後、


発芽しない3日間新聞紙をかけておきます。





春の育苗は、夏野菜が発芽できる温度にするために、堆肥の発酵技術を使って、「踏み込み温床」を造ることから始まります。

落葉、モミガラ、米ぬか、ワラ、去年の畦草、鶏床土などに加え、土もちょっと足して材料を積み混ぜます。

よく混ぜてから、


川の水を加え、


水分調整しながら富士山型に積み上げます。


その後、飛ばないようにシートを被せて予備発酵させます。

発酵するかしないかは、以下の発酵条件がすべてそろってはじめて発酵するので、

【発酵条件】
①チッソ資材、炭素資材の割合2:8でよく混ざっていること
②水分50~60%
③空気(空気層があり、空気が出入りできること)
④富士山型に積むこと


2日目の比較的表層に近いところで、40℃と発酵が始まっているので、今回も参加者全員の苦労が報われ無事発酵がはじまったようです。

本当は、発酵温度が50℃に行った時点で、ハウス内に加水調整しながらムラなく踏み込み、温床にしてしまった方がいいのですが、今回は、
1週間後の3/26に参加者全員で踏み込む予定です。

「苗半作」という言葉があるように、育苗は大切です。
自然菜園スクールの自然菜園入門コースと実践コースが月一だけで教室になるのも、自然育苗あって初めて成立します。

耕さない畑でも、肥料農薬がない畑でも、自立した根性のある自然苗はとても良く根を張り、どんどん成長を続けるからです。

今年の育苗もはじまり、これからが超農繁期突入といった感じです。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)


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8 コメント

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講義のお礼と質問 (ほそかわ よしこ)
2017-03-22 16:09:53
講義ありがとうございました。竹内さんの豊富な知識と経験を、楽しいトークと共に見聞きできて、これからもますます楽しみになりました!よろしくお願いします。

習ったことを家で実践しようとしたところ、分からない点がでてきたので、お伺いしてもよいでしょうか。3点です。

①ソラマメの芽出しは、エンドウと同じ方法(参照、ブログ「春蒔きスナックエンドウの芽出し」)でされましたか?
「これならできる!自然菜園」に日数など違う方法が記されてあったので、迷った所です。

②踏み込み温床のチッ素素材の割合は、鶏床を使わない場合も2割でよいですか?
鶏床がないので米ぬかのみの使用を考えていますが、チッ素分が少ない分多く入れた方がいいのかと、迷った所です。

③同じく温床の炭素素材について、ワラ・落ち葉・モミガラの配合割合にポイントなどありますか?
手元にある素材(ワラとモミガラ)だけでは不具合もあるのかと、落ち葉の入手を迷う所です。

以上、長々とすみません。余談ですが、温床作りでさっそく筋肉痛になりました。。身体も、後からこんな↑質問をする頭もトホホなスタートで、ご面倒をおかけしますm(_ _)m
ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-03-22 18:46:20
ほそかわ よしこさんへ

そうですね。いい質問ですね。実際に復習してみると、わからない点がすぐに露見してくるので、そこを確かめるのは、素晴らしいご質問かと思います。

①ソラマメの芽出しもエンドウの芽出しも最新版なので、拙著と具体的なやり方がちょっとずつ変更になっております。

エンドウとソラマメは、似ているのですが、ちょっとポイントが違うのは教室でお伝えしたとおりです。

ソラマメは、大きな種のため1日半(常温)浸水して、途中農薬を流す意味でも2~3回水を交換します。

その後、水を良く切り、1日間常温で発芽スイッチを入れてから、冷蔵庫(5~7℃)に入れて、根が発根するまで置いておいて、

発根し始めたら、あのサイズのポットなら、1粒ずつ蒔いていきます。

②お配りしたレジメテキストの通り、チッソ資材:炭素資材の割合は、2:8ですので、

今回のように、モミガラなど高炭素資材でなければ、米ぬかだけでも大丈夫です。

炭素比率が高い資材(ワラ<もみ殻)は、チッソ比率が高い資材(米ぬか<鶏床)のように、材料によって量や種類を工夫すると非常によく発酵します。

③稲ワラや落葉には、納豆菌や放線菌などが元々ついているので、発酵する際に入っていると発酵しやすくなります。

発酵しやすい資材がない場合は、発酵資材(EM菌など)や完熟堆肥などを種菌として5%以上入れると発酵しやすくなりますが、腐敗している堆肥や、腐った生ごみなどを使用すると腐敗してしまいがちなのでご注意ください。

講座でもお話しした通り、落葉はくっつきやすく、空気が入りにくい資材ななので、落葉:2とモミガラ:1以上の割り合いで使用すると発酵しやすくなります。

また、講座で話した通り、ワラが長い場合、水を含みにくかったり、切り返しが必要になったりするので、その場合は、カットして使用すると長期間発酵しやすくなります。

落葉は、少しでも入っていると発酵しやすくなるので、手に入るなら広葉樹(例外:松葉は5%以内)のみで、杉っ葉、イチョウの葉は入れないようにしてください。発酵しなくなります。
回答へのお礼 (ほそかわ よしこ)
2017-03-23 07:08:18
ご丁寧なご回答ありがとうございます。

ソラマメは、エンドウと豆の大きさも性質も違って、方法が異なることが分かりました。

温床について、チッ素素材と炭素素材の組み合わせ、炭素素材同士の組み合わせや使い方に、発酵しやすくなるポイントがあることが分かりました。

分かりやすいご説明で、実践がより楽しみになりました!
コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-03-23 07:41:25
ほそかわ よしこさんへ

そうですね。日本の野菜の多くが世界各地から明治以降に導入されたまだニューフェイスです。

「自然育苗タネ採りコース」を学ぶと、野菜のことがさらに詳しく知ることができ、

ただ無肥料、ただ不耕起などにしても育たないことが見えてきます。

野菜の原産地、個性を知り、日本へのギャップを埋めて、野菜そのものがやる気が出せるようにするのが自然育苗です。

その結果、肥料農薬になくても、元気に育つわけです。

発酵は、自然の営みが拡大し実感できる目に見える現象です。

自然が如何に規則正しく、行われているのか実感できます。

学習と実践の繰り返しが、楽しく深い学びになりますね。
Unknown (Unknown)
2017-03-24 16:01:21
竹内さんの健全に育った苗を見て、野菜が本来の力を発揮するとこんなに生き生きするのかと、驚きました。野菜の個性を知ることの重要性を実感します。


芽出について分からない点があり、追加の質問をさせてもらってもよいでしょうか。


Q.芽出しをする理由は何ですか?
エンドウ・ソラマメを秋蒔きする時にも必要か、春蒔き用のソラマメ(駒栄)を使う時にも必要か迷っています。また、発芽促進加工済みの種(スナック)には、腐りやすくなるので浸水させないことと注意書きがあるので、これは芽出しさせないほうがよいかと迷っています。


講義で芽出しの理由は、農薬を落とす、発芽しない種の選別ができる、とお伺いしました。
またソラマメの場合は発根状態で冷蔵庫での低温処理を可能にすることもあるかと思います。他に発芽促進(抑制物質の洗い流し)もあるのかと思います。


農薬を落とす、発芽種子の選別、及び発芽促進の点では、秋蒔きであれ春蒔き用種子であれ、芽出しのメリットがあると思います。ただ、発芽促進加工済みの種子は、腐りやすいデメリットがあり、芽出しをしない方がいいと思っています。
一方低温処理の点では、春蒔き用種子には芽出しの必要はないのかと思っています。


再度長々と失礼します。
お忙しい所お手数ですが、ご教示いただけますと幸いです。
質問 芽出しについて (ほそかわ よしこ)
2017-03-24 16:03:35
先ほど無記名で投稿してしまいました。失礼いたしました。
ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-03-24 20:43:30
ほそかわ よしこさんへ

鋭いご質問ありがとうございます。
そうですね。

①あと、今回芽出しした理由は、講座でお話ししたように、ソラマメは、ポット育苗の際は、吸水しにくいので、芽出しはともかくとして、24時間の吸水は必要かと思っております。

ポットの中では、吸水しにくいですし、横に蒔くと狭いし、腐りやすく、挿してから水を吸水させると、タネを持ちあげやすくなるからです。

そのため、春蒔き用のソラマメ(駒栄)もポットで育苗する際であれば、吸水させてから播くとよいと思います。

②プライミング処理種子(発芽促進加工済み)のものは、一般的に一度発芽させる条件、酸素、水、温度を与え、その後、乾燥させてあるので、2度目の芽出しは必要ありません。

③ホウレンソウやオクラなど発芽抑制物質が多く発芽しにくいものは、吸水させ、水を交換することで、発芽抑制物質が流されるので発芽させやすくなります。

ただし、発芽させた(発根させた)場合、その後も発芽条件が(温度、水分、光など)が安定している必要があることと、無暗に発芽させると弱くなることから、根性を鍛える自然育苗の際は、基本芽出しは行わない方が無難です。

それは、水で発根させた場合、その根は水根といって、土に埋めると傷むからです。そのため、芽出しする場合もちょっと出た時点で蒔いた方が、まだ水根になっていないので土でも対応可能だからです。

例えば、水で発根させた水耕栽培の水仙を、大きくなってから畑に植え直すと、枯れてしまったり、著しく生育が悪くなることで知られているように、根にとって環境の変化は、ダメージが大きいからです。

④ソラマメと、エンドウのように、通常秋に蒔き、越冬し、ある程度の期間低温にされされると、本気(花芽の分化など)を出す野菜の場合、芽出しをし、冷蔵庫で、低温にさらすことで、越冬させたような効果(春化処理効果)が現れます。

そのため、春の育苗では、適切に冷蔵庫で芽出しするとこの春化処理効果が期待できるので、芽出ししているともいえます。

その春化処理の必要がない品種が、春蒔き用のソラマメ(駒栄)などです。

⑤また書いていただいたように、芽出しや春化処理、浸水などの過程で、おまけで農薬処理された種子の農薬も洗い流すことができるので、マメ科の野菜は、農薬処理されているのが一般的なので、少しでも農薬を減らす工夫としても紹介させていただきました。
回答へのお礼 (ほそかわ よしこ)
2017-03-25 10:26:20
お忙しいところ、ご丁寧なご回答ありがとうございます!

芽出しの理由や、留意点があることも分かり、伺った内容をふまえて実践したいと思います。

度々の質問でお手数をおかけしました。
ご対応深謝いたします。

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