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大河ドラマ「新選組!」第49回(最終回)

2015-12-06 21:06:03 | 慎吾
大河ドラマ「新選組!」第49回(最終回) 愛しき友よ

板橋の脇本陣・豊田家、取調べを受ける間、近藤はここの一室に幽閉されていた。
座っている近藤の後ろの壁に龍の絵がある。

近藤を取り調べる土佐の谷は、龍馬を殺しただろうと決めつける。
甲陽鎮撫隊は誰の命令か、勝海舟の命令であろうと聞かれても、
近藤は自分の考えで勝手に動いただけだと答え、勝(イコール徳川幕府)との関係は一切言わない。

有馬は、徳川家に近藤の立場についての質問書を出そうと言うが、
近藤はもう諦めていて、うなずかない。
有馬は「生きることを恥と思ってはいかん!気が変わったらすぐ言うように」と言ってくれる。

近藤が囚われたと知り、捨助は自分一人でも助けに行く!と土方のもとを離れる。
土方は、江戸に潜入して勝に助命嘆願を頼むと決め、
斎藤に、みんなを連れて会津へ行くように言う。
私はここで、と去っていく尾形。

試衛館では、義母ふでさんが動揺して宮川の兄上につかみかかり、つねさんに止められている。
その庭先で娘のたまちゃんが手まり唄を歌って遊んでいる。
豊田家でも同じ歌が。
この家の幼い少女が歌っているのだ。
手まりが近藤のいる部屋に飛んで入ってしまった。
そっと戸を開けて覗いた少女の顔を見て、近藤はほほえみ、ゲンコツを口に入れて見せた。
喜んで部屋に入ってきた少女、あわてて追ってきた母親に連れられて行ってしまったが、
部屋に残された手まり・・・
近藤は「有馬さまを呼んでください」と頼んだ。
自分の娘を思い出したのだろうか、生きられるなら生きようと。

勝の屋敷で、土方は近藤の助命をと頼むが、勝は無駄だと言う。
近藤には、幕府に向けられる恨みを一身に受けてもらうしかない、
こんなことができるのは新選組局長近藤勇ぐらいなもんだ、なんて、うまいこと言うのだ、勝は。
「あんたに頼んだのがまちがいだった」
突撃しそうな土方に、勝は言う、
「北へ行け。榎本のもとへ行け」と。
幕府にも骨のある連中がいたことを薩長に見せてやるんだ、なんて、どの口で言うか、勝よ。

総司に会いに来た土方、みんな一緒に下総に行くんだと言って出立していったが、
「土方さん、ウソついた。たぶんもう、みんな一緒じゃないんだ」と悟る総司。

有馬から徳川家に出した質問書の返答は、
近藤はすでに徳川の家臣ではない、ゆえにそちらですみやかに罰してくれという内容。
(つまりはそっちでさっさと首を斬ってくれと)
有馬はなお、西郷さんに訴えてみると手紙を書いてくれたのだが、
西郷は「近藤には、徳川に対する恨みを一身に受けてもらう」と、(勝と同じセリフである)
これは受け取らなかったことにすると返されてしまった。
しかも、近藤に同情的な有馬自身も邪魔にされ、別の任地へ出向させられた。

それは、取調べが長引いたり厳しく拷問したりして、
「実はすべて勝先生が」なんて証言されちゃ困るからですよ。
勝と西郷なんてぐるなんだからね!(憤)

斬首が言い渡された。
首は三条河原にさらされる、悪行を働いた京でさらされるとは、などと、
わざわざ嫌がらせを言う、土佐の谷、香川。
(土佐の谷!香川!死ね!)(私の心の声です)

多摩では、鎧兜を着けた彦五郎さんが勇を助けに行く!と暴れて、
小島鹿之助さんと「勇は多摩の誇りだ!」と号泣し、
永倉は市川宇八郎に、
「オレの前であの人の悪口を言うな!
近藤を悪く言えるのは、苦楽をともにした者だけだ」と怒り、
兄に別れを告げに行った土方は、
「土方家の名に泥を塗ることになってしまいました」とわび、
「こんな痛快なことがあるか。おまえは多摩の誇りだ」と言われて、涙する。

左之助は京都への道中で近藤のニュースを聞いた。
そこは「西へ!」の途中でみんなで名前を書いた、あの場所だった!
近藤勇の名もある。山南さんまで!それを見て、東へ駆け戻る左之助。

会津に到着した斎藤に容保公は、近藤救出は諦めよと言い、近藤にと用意していた刀を授ける。
虎徹。
そして「京へ行け。首は三条河原にさらされると聞いた。近藤の首はこの会津で手厚く葬ってやりたい」

慶応4年4月25日
少女の手まり唄と、刑場の準備(穴が掘られ、杭が打ち込まれる)がかぶさる。
豊田家に捨助が押しかけてきた!
巻き添えにするまいと必死で「このような者は知らぬ!」と言い張る近藤。

宇都宮の戦場、足にケガしてる土方。
「オレたちは最後の最後まで戦わねえとならねえんだ!」
植木屋にいる総司は襲われ、立ち向かったお孝が斬られてしまった!
刺客は斬ったが、大量の血を吐いて倒れた総司。

時刻だ。
コルクを取り出して見つめる近藤。
迎えに入ってきた兵士に、「これを持っていてはいけませんか?」と聞くが、
取り上げられ投げ捨てられてしまった。
床にころがるコルク。

戦場では土方がコルクを取り出して見つめていた。

刑場へ進む近藤。
竹矢来の外で見送る兄上、義母ふで、妻つね。
つねさんの顔を振り返る近藤。(ここからスローモーション)
(伝通院を出発した日の二人が重なる)(これで決壊する涙腺)
ふでさんが叫びました、
「近藤勇、よく戦いました!」
兄上も、
「おまえは多摩の誇りだ!」
わあわあ声が上がる見物人、抑えようとする兵士たち。

斬首の場に座った近藤。
ひげを剃りたいと申し出る。

そのころ、自分を否定したのは近藤の優しさだったと気づいた捨助は、
だんだら羽織で武装して、刑場の入口を破って突入していた。
兵士たちに斬られ、「かっちゃん、待ってろ!」と息絶える捨助。

ひげを剃り終わり、首切り役が刀を抜いた、その時、
「尽忠報国の士、あっぱれなり!新選組は不滅だ!」と声がかかった。
木の上の左之助だ!振り仰いだ近藤の口元がゆるむ。
そばには尾形もいる。

斎藤は京都への途上、拝領の虎徹を背負い、「新選組三番組長」と名乗って関所破り。
総司は血の海でおぼれているアリを救い出し、
土方は、誠の旗を立てて突撃していく。

首を差し伸べる近藤。
最後の言葉は、
「トシ・・・」
振り下ろされる刀のひらめき。


すぐに、テーマ曲とともに、第一話の引き上げシーンから黒船シーン、
野試合や饅頭食い競争や伝通院や八木邸のあれこれ、そして芹沢鴨、
池田屋、山南さん! 甲子太郎や観柳斎、桂と西郷と龍馬、
試衛館ズのそれぞれの表情と、さまざまな映像がテンポよく流れた。
舞台のカーテンコールといえる演出だった。
その最後は、田んぼの分かれ道での二人のシーン
(耕史くんが一番好きだと言った場面)の後に、
「楽しみですね、京都」「向こうじゃ何が待ってるんだろうな、オレたちを」
近藤が刀を抜き放つ!キラーン!

ここがラストでした。
未来を夢見る青年たちの明るい顔。
このカーテンコールがなかったら、
もぉ座り込んで泣いちゃったまま立ち上がれなかったかも。


今回、近藤の最後の顔を初めてまじまじと見ました。
(当時は、ちゃんと見てなかったようです)
片目には微笑みが見えるような、
片目には、命が絶たれる怖れが見えるような。
緻密な計算とかじゃないよね。
驚きました。
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