映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

フィラデルフィア

2017年06月15日 | 映画(は行)
一時代前の社会問題



* * * * * * * * * *

1993年といいますからほとんど四半世紀前の作品。
なるほど、今にしてみればその時代性を強く感じます。


一流法律事務所に勤める弁護士ベケット(トム・ハンクス)。
しかしある時突然、会社から解雇宣告を受けてしまいます。
その理由は、仕事ができないからということだったのですが、
ベケットには本当の理由の心あたりがあったのです。
ベケットはHIVに感染しており、エイズを発症しているのでした。
ベケットはこの解雇をエイズ患者に対する不当な差別であるとして
訴訟を起こす決意をし、
以前法廷で争ったことのあるミラー(デンゼル・ワシントン)に弁護を依頼します。
会社だけではなく世間一般に根深くある同性愛者やエイズ患者に対する根深い偏見や蔑視。
ベケットは果敢にもこれらと戦っていきますが、
しかし彼の体はその間にも衰弱していきます・・・。


たしかにこの頃、エイズ患者に対する強い差別や偏見があったのです。
だからこそ、こういうテーマの作品が多く生まれた。
けれど現在はもうあまり見ることはありません。
というのも、現在感染したHIVウイルスは消し去ることはできないけれども、
薬剤の開発によってエイズの発症をかなり抑えることができるようになっている、
ということのようです。
そして、LGBTに対する認識と理解がかなり進んできています。
だから、このようなテーマについて言えば、世の中は良くなってきているのですね。
多分本作などは、そのことに一石を投じているはず。


さすがに往年の名作。
見ごたえがありました。
そして、トム・ハンクスが若い!!
役柄のためもあるのでしょうけれど、かなり痩せていて、
今とはまた少し異なるイメージを楽しむことができます。

フィラデルフィア (1枚組) [DVD]
トム・ハンクス,デンゼル・ワシントン,アントニオ・バンデラス,ジェーソン・ロバーツ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント



「フィラデルフィア」
1993年/アメリカ/125分
監督:ジョナサン・デミ
出演:トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、ジェイソン・ロバーズ、メアリー・スティーンバージェン、アントニオ・バンデラス
問題提起度★★★★★
満足度★★★★☆
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