映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

5時から7時の恋人カンケイ

2017年04月08日 | 映画(か行)
決して自由奔放でも進歩的でもなくて



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2016年6月に27歳の若さで自動車事故により急逝したアントン・イェルチン出演作です。


ニューヨークに住む作家志望のブライアン(アントン・イェルチン)は、
ある日、街かどでタバコを吸う女性アリエル(ベレニス・マーロウ)に一目惚れをします。
恐る恐る話しかけ、数回会ううちに意気投合。
しかし、アリエルは二人の子どもを持つ人妻だったのです。
ところが、アリエルは「5時から7時の不倫関係」を提案。
夫にも愛人がいるし、ブライアンとのことも夫は承知の上だというのです。
ブライアンは戸惑いながらも、アリエルの魅力には逆らい難く、
5時から7時の恋人関係を続けることになりますが・・・。



アリエルの自由闊達さには驚かされます。
堂々とブライアンを夫に紹介するばかりか、
その夫が彼を、妻も同席するディナーに招待したりする。
しかもそこは著名人のサロンのような場で、
作家志望のブライアンにとっては最上の勉強の場でもあり、名前を売る場でもある。


が、しかし、どのように言い繕っても不倫は不倫。
ブライアンの心の片隅に大きな棘が残ります。
さて、ではアリエルは本当に不倫なんか全く気にならない
倫理を超越した女性、もしくは進歩的な女性なのでしょうか?
そのように見えるけれども、実は、そうではないということが最後の方でわかってきます。


彼女は、結婚というものをそう軽くは考えていません。
神に誓って結婚した以上、夫と特に子どもたちは何よりも大切で守らなければならないと、
実はそういう古風な考えが奥底にある。
それだから彼女は「5時から7時まで」という歯止めを自分にかけたのです。
決してそれ以上にならないように。
そしてまたその時だけが彼女本来の自分を取り戻す時間だったのかもしれない・・・。


あのディズニーの人魚姫と同じ名前を持つアリエルは、
やはり人魚のように優雅に波間を舞いながら
ブライアンには手が届かない・・・。
ラストシーンは「ラ・ラ・ランド」にも似ていました。
切ない~!


アントン・イェルチンは、残念でしたね。
もっとこれからも多くの作品を見てみたかった・・・。

5時から7時の恋人カンケイ [DVD]
ベレニス・マルロー,アントン・イェルチン,オリヴィア・サールビー,ランベール・ウィルソン
アメイジングD.C.


「5時から7時の恋人関係」
2014年/アメリカ/97分
監督:ビクター・レビン
出演:アントン・イェルチン、ベレニス・マーロウ、オリビア・サールビー、ランベール・ウィルソン、フランク・ランジェラ
ロマンス度★★★★☆
満足度★★★★☆


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