映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

華麗なるギャツビー

2013年06月17日 | 映画(か行)
手に入れたいものは唯一つ



* * * * * * * * *

私には1974年のロバート・レッドフォードによる作品のイメージが強く、
本作のチラシや予告編には多少違和感を覚えていました。

しかし、以前原作の「グレート・ギャツビー」を読んだ時に、
私自身でこのように書いています。

「思うに、ロバート・レッドフォードはギャツビーを演じるには輝かしすぎ。
彼はまったくそのまま、大富豪の坊ちゃんに見えてしまう。
ギャツビーには、もう少しほの暗くて、成り上がり者っぽいところがほしい。」

・・・あ、そういうことならまさしく、
ロバート・レッドフォードよりはレオナルド・ディカプリオかも。
そう思ったわけです。
又、予告編では賑々しいパーティにラップ音楽がかぶさり、
そこも「全然時代が違うじゃん」と思ったのでしたが、
本編を見るとすべてがラップというわけではなく、
流れの中で狂騒的雰囲気を盛り上げる部分に用いられているだけで、
そう悪くはないように思いました。
ある場面では現代的ラップにトランペットが重なり、
これもいい具合にジャズと融合しています。
結果、危惧していたほど無茶苦茶な現代化はなく、
原作のイメージに近く出来上がっているのではないかと思いました。



ストーリーなど詳しくはこちらをご覧ください。

1974年版 「華麗なるギャツビー」

村上春樹訳「グレート・ギャツビー」



今作のキモとなるのはやはり、
ギャツビーがデイジーと会いたい一心で夜毎繰り広げる
パーティの馬鹿馬鹿しい盛大さ。
そして、それとは裏腹に、
ピュアで孤独な成り上がりのギャツビー。
その対比ということになりましょう。
有り余る財産。
けれども彼がほしいのは唯一つ。
対岸の光・・・。

舞台はいかにも絢爛豪華です。
1920年代アメリカの世相。
盛り上がるチャールストンのダンス。
紙吹雪に花火。
「ラプソディ・イン・ブルー」の曲は
どうも「のだめ」のイメージがついてしまっているのは残念でしたが・・・。



私の好きな、ギャツビーが色とりどりの高級シャツを
舞い上がらせる(この場合は投げ下ろすか?)シーンもあって、
満足、満足。


最も好きなのは、ギャツビーがニックの家を花々で飾り立て、
デイジーの訪れを待つシーン。
まるで少年のようにコチコチに緊張している。
これがあの大富豪なのかとニックも呆れるという、
いいシーンですよねえ。
トビー・マグワイアの役どころ、これがいい!



・・・ということで、要所要所のツボをきっちり押さえてありまして、
思ったより満足できた作品でした。

「華麗なるギャツビー」
2013年/アメリカ/142分
監督:パズ・ラーマン
出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン

狂騒の時代度★★★★★
ギャツビーの切なさ★★★★☆
満足度★★★★☆
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