映画と本の『たんぽぽ館』

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「竃河岸 髪結い伊三次捕物余話」宇江佐真理

2017年07月05日 | 本(その他)
決して完結しない物語・・・

竈河岸 髪結い伊三次捕物余話
宇江佐 真理
文藝春秋


* * * * * * * * * *

伊三次が仕える不破友之進の息子・龍之進も、自らの小者を持つことに。
真っ先に頭に浮かんだのは、かつて自分が捕えられなかった男だった。


* * * * * * * * * *


宇江佐真理さんの髪結いシリーズ、最終巻の一つ前です。
これも文庫化を待ちきれず、図書館蔵書を利用させてもらいました。


本巻は、これまで登場した人々の点描のようでもあります。
龍之進はいよいよ自らの小者を持つことになりますが、
それというのも以前からの因縁浅からぬ人物。
「八丁堀純情派」という名前も久々にでてきました。
懐かしい・・・。
若かった龍之進の朋輩たちもそれぞれ立派になりました。


最も気になるのは、茜と伊与太のこと。
伊与太は、あるきっかけで師匠の元を出て信州へ行ってしまいました!! 
絵師の道を進むのは変わりませんが、新たな展開が待っていそうです。
茜と伊与太の気持ちは変わらぬままですが、
久々にほんの束の間会うことがかなっただけ。
2人のことを知る人々は皆二人の気持ちをわかっているようです。
でも、身分の違いがある2人が一緒になるのは難しいだろうと・・・。
だけれど、身分差など割とお構いなしの本作なので、
もしかするともしかすることになるのかも・・・と、
私たちは想像をたくましくする他ないのです。


本作は、肝心の伊三次とお文さんはほんの少し登場するのみですが、
それについてはもう、ほとんど心配することはないということなのでしょうね。
だから本当に、気がかりは茜と伊与太のことのみ。
きっと宇江佐姉様ならステキな結末を思い描いていたはず。
私はそう信じています。



「竃河岸 髪結い伊三次捕物余話」宇江佐真理 文藝春秋
満足度★★★★★
図書館蔵書にて
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4 コメント

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心の中で (パール)
2017-07-06 12:47:25
いつまでも読み続けていたいシリーズでした。
物語の中で時が積み重なって行くに従い、私は親戚のあるいはご近所のおばさんと化していました。
本屋さんでこのシリーズを目にすると、伊佐次とお文さんの子ども達を案じる会話や、江戸の町を走り抜ける龍之進達の足音が聞こえてくるような気がします。
みんなに出逢えてよかった!
たんぽぽ様と感想を分かち合えて本当によかった!感謝です。
最終じゃなかった!! (たんぽぽ)
2017-07-06 19:55:06
>パールさま
私、堂々とこのシリーズ最終巻と書いてしまいましたが、実はもう一冊出ていたことに気がつきました!!
慌てて、図書館の予約をしたところですが、順番が回ってくるのは当分先のようです。
気長に楽しみにして待つことにします。
Unknown (パール)
2017-07-08 21:45:12
たんぽぽ様には楽しみがまだ待っていらっしゃるのですね。
私は、文庫本で購入してきたのですが、待ちきれずに、図書館で借りて、最終巻も読み終えてしまいました。
文庫本が発売されたら、購入して再読予定なので、楽しみは続きます。
Unknown (たんぽぽ)
2017-07-10 20:42:30
>パールさま
私も、文庫が待ちきれず、図書館で借りた読んだものも、文庫発売とともに購入予定。やはり、手元に置いておきたいですね。
私の中ではまだ終わらないシリーズ。
思わぬ楽しみができて、かえって良かったくらいです。

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