スケールの大きさと迫力に圧倒される12,000キロのドラマ

* * * * * * * *
アジア(ソウル)〜フランス(ノルマンディ)まで、
12,000キロを兵士として生き抜いた男の実話を元にしています。
何ともスケールが大きく、戦闘シーンなども迫力に満ちており、目を見張ります。
日本統治下の京城(ソウル)。
二人の少年が出会います。
日本人長谷川辰雄(長じてからはオダギリジョー)と朝鮮人キム・ジュンシク(長じてからはチャン・ドンゴン)。
双方走るのが得意で、以来大きな大会では1・2を争う強力なライバル。
ただし、時代が時代です。
辰雄は名家の跡取りであり、ジュンシクはその家の使用人の息子。
京城では日本人が威張り散らし朝鮮人を見下す・・・。
何とも今の私たちには居心地が悪い。
しかもこの辰雄は、いやな日本人の代表格でいやなヤツなのです。
鼻持ちならない国粋主義者。
二人はマラソンのオリンピック代表選考で競い合うまでになるのですが・・・。
その時のある事件が元で、ジュンシクは無理矢理徴集され日本兵の一員となります。
そこへ上官として辰雄がやってきた・・・。
さて、ドラマはここから。

この部隊は、まず満州のノモンハンへ赴き、ソ連と戦います。
熾烈な戦闘が繰り広げられるのですが、力尽きて二人はソ連の捕虜となり
ジュコーフスキーという地の収容所へ送られます。
「皇軍には退却はない。捕虜になるのは恥。」
日頃そう言い続けた辰雄の自我が崩れていく・・・。
その地は極寒の地。
ろくな食料も与えられず、重労働。
二次大戦後シベリア抑留となった日本兵の悲惨な体験はよく耳にしますが、
その先取りのような経験だったのでしょうね。
ヒートテックもダウンもない、
うう・・・。寒さが身にしみます。
ところが今度はそこへドイツ軍が攻めてくるのです。
今度は無理矢理ソ連兵に仕立てられ、ドイツ軍との交戦。
日本とドイツは本来同盟国ですが、ソ連に反抗すれば直ちに射殺。
生きるためにはソ連の軍服を身につけるしかない。
この戦闘を命からがら抜け出して、二人は山を越えドイツに向かいます。
そして今度はドイツ軍に拾われてドイツ兵となる。
さてそして、ドイツ兵として向かった先がノルマンディ!!
さあ、どうする!!

なんというか、この二人のすさまじい運命と変転。
驚くばかりです。
が、ただ運命に翻弄されているわけではない。
「なんとしても生き抜いて再び故郷の地を踏む。」
そういう屈強な意志が、運命を切り開いていくのです。
二人は3カ国の軍服を着ることになるのですが、
こんなこと言ってはなんですが
中ではやはりドイツの軍服がかっこいいですよね・・・。
しかし、どこにしても、ほとんど捕虜に近い一兵卒は、
ほんの玉よけであるかのように、命の使い捨てにさせられる・・・。
なんて軽い命。
「プライベートライアン」でもそうでしたが、
私たちはノルマンディの戦闘を、連合国側の視点で見ることが多いですよね。
ところがこれはドイツ側からの視点。
渡り鳥の群れのように大軍でやってくる爆撃機。
沖合から群れくる軍艦。
・・・・すごく怖いです。
初めから戦意喪失で逃げ出したくなります。
とにかく半端でなく迫力ある戦闘シーンでした。

さて、このようにドラマチックかつ迫力に満ちた戦闘シーンもすごいのですが、
もちろんそれだけではありません。
あんなにいやなヤツだった辰雄が、この生死をかけた様々な経験の中で、少しずつ変わっていくのです。
二人は殺し合いをするまでに憎しみ合っていたのですが、
生死を共にする内に、次第に友情が育まれていく。
これこそがドラマです。
何しろほとんど全編、火薬と血のにおいが立ちこめている作品ですが、堪能しました。
いやほんと、すごい。

「マイウェイ 12,000キロの真実」
2011年/韓国/145分
監督:カン・ジェギュ
出演:オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、キム・イングォン、夏八木勲、

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アジア(ソウル)〜フランス(ノルマンディ)まで、
12,000キロを兵士として生き抜いた男の実話を元にしています。
何ともスケールが大きく、戦闘シーンなども迫力に満ちており、目を見張ります。
日本統治下の京城(ソウル)。
二人の少年が出会います。
日本人長谷川辰雄(長じてからはオダギリジョー)と朝鮮人キム・ジュンシク(長じてからはチャン・ドンゴン)。
双方走るのが得意で、以来大きな大会では1・2を争う強力なライバル。
ただし、時代が時代です。
辰雄は名家の跡取りであり、ジュンシクはその家の使用人の息子。
京城では日本人が威張り散らし朝鮮人を見下す・・・。
何とも今の私たちには居心地が悪い。
しかもこの辰雄は、いやな日本人の代表格でいやなヤツなのです。
鼻持ちならない国粋主義者。
二人はマラソンのオリンピック代表選考で競い合うまでになるのですが・・・。
その時のある事件が元で、ジュンシクは無理矢理徴集され日本兵の一員となります。
そこへ上官として辰雄がやってきた・・・。
さて、ドラマはここから。

この部隊は、まず満州のノモンハンへ赴き、ソ連と戦います。
熾烈な戦闘が繰り広げられるのですが、力尽きて二人はソ連の捕虜となり
ジュコーフスキーという地の収容所へ送られます。
「皇軍には退却はない。捕虜になるのは恥。」
日頃そう言い続けた辰雄の自我が崩れていく・・・。
その地は極寒の地。
ろくな食料も与えられず、重労働。
二次大戦後シベリア抑留となった日本兵の悲惨な体験はよく耳にしますが、
その先取りのような経験だったのでしょうね。
ヒートテックもダウンもない、
うう・・・。寒さが身にしみます。
ところが今度はそこへドイツ軍が攻めてくるのです。
今度は無理矢理ソ連兵に仕立てられ、ドイツ軍との交戦。
日本とドイツは本来同盟国ですが、ソ連に反抗すれば直ちに射殺。
生きるためにはソ連の軍服を身につけるしかない。
この戦闘を命からがら抜け出して、二人は山を越えドイツに向かいます。
そして今度はドイツ軍に拾われてドイツ兵となる。
さてそして、ドイツ兵として向かった先がノルマンディ!!
さあ、どうする!!

なんというか、この二人のすさまじい運命と変転。
驚くばかりです。
が、ただ運命に翻弄されているわけではない。
「なんとしても生き抜いて再び故郷の地を踏む。」
そういう屈強な意志が、運命を切り開いていくのです。
二人は3カ国の軍服を着ることになるのですが、
こんなこと言ってはなんですが
中ではやはりドイツの軍服がかっこいいですよね・・・。
しかし、どこにしても、ほとんど捕虜に近い一兵卒は、
ほんの玉よけであるかのように、命の使い捨てにさせられる・・・。
なんて軽い命。
「プライベートライアン」でもそうでしたが、
私たちはノルマンディの戦闘を、連合国側の視点で見ることが多いですよね。
ところがこれはドイツ側からの視点。
渡り鳥の群れのように大軍でやってくる爆撃機。
沖合から群れくる軍艦。
・・・・すごく怖いです。
初めから戦意喪失で逃げ出したくなります。
とにかく半端でなく迫力ある戦闘シーンでした。

さて、このようにドラマチックかつ迫力に満ちた戦闘シーンもすごいのですが、
もちろんそれだけではありません。
あんなにいやなヤツだった辰雄が、この生死をかけた様々な経験の中で、少しずつ変わっていくのです。
二人は殺し合いをするまでに憎しみ合っていたのですが、
生死を共にする内に、次第に友情が育まれていく。
これこそがドラマです。
何しろほとんど全編、火薬と血のにおいが立ちこめている作品ですが、堪能しました。
いやほんと、すごい。

「マイウェイ 12,000キロの真実」
2011年/韓国/145分
監督:カン・ジェギュ
出演:オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、キム・イングォン、夏八木勲、











