映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

マイビューティフルガーデン

2017年06月05日 | 映画(ま行)
「秘密の花園」の庭



* * * * * * * * * *

きっちり整然とした生活スタイルにこだわるベラ(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)は、
庭付きの家に暮らしています。
でも、勝手に伸び散らかる植物にはほとんど恐怖を覚えており、
庭の手入れは全くできていません。
美しい庭にこだわりを持つ隣人のアルフィー(トム・ウィルキンソン)は
それが目障りで仕方ありません。
庭に文句をつけるアルフィーは、ベラにはとんでもない嫌味な頑固ジジイと映ります。
しかし、ついにベラは大家から
庭をキレイにしないのなら家を出てもらうと宣告を受けてしまいます。
やむなくベラはアルフィーに協力を得て、庭造りを始めますが・・・。



本場イングリッシュガーデンのストーリーなので、心が踊ります。
ベラはちょっぴり変わった娘なんです。
こだわりが強い。
そんな彼女は図書館に勤めていて、
そこを訪れるこれまた風変わりで少しドジっぽい青年との恋の経緯もまた楽しいのです。
私も、こんな感じの青年、好きだわ~。



アルフィーがどうしてこんなに庭にこだわりを持つのか、
というのも最後の方でその理由がわかります。
そしてほんとうに素敵なのです、アルフィーの庭。
私が子供の頃読んで夢中になったバーネットの「秘密の花園」の庭。
そのイメージなのです。
これまでいろいろな映画で、ガーデンを見てきましたが
なかなかここまでイメージピッタリのものはなかった。
いろいろな花が咲き乱れていて、それは決して整然とはしていない。
まるで野にあるように、自由で好き勝手に咲いているようでいて、
実はこれは、かなり手が入っているはず。
アルフィー自身が「乱雑」と「混沌」とは違うんだと言っていました。
混沌とした庭。
いいなあ・・・・。



花に彩られた、少しコミカルでファンタジックなラブストーリー。
いいですねえ。
ココロがゆるゆるとほぐれていくようです。


「マイビューティフルガーデン」
2016年/イギリス/92分
監督:サイモン・アバウド
出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソン、アンドリュー・スコット、ジェレミー・アーバイン
花とゆめ度★★★★★
満足度★★★★☆


最新の画像もっと見る

コメントを投稿