映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

グッドモーニングショー

2016年10月27日 | 映画(か行)
緊迫感に欠ける・・・



* * * * * * * * * *

ニュースショーの生放送中に、爆弾男が乱入・・・
といえば最近、ジョージ・クルーニー主演の「マネーモンスター」があったばかり。
対するこちらは君塚良一監督に中井貴一・・・? 
どうなのだろう、お手並み拝見、ということだったのですが・・・。



朝の生放送TV番組「グッドモーニングショー」のメインキャスターである澄田(中井貴一)。
朝は3時起き。
しかしその朝、いきなり妻と息子から面倒な話を持ちかけられ、
また、勘違い女のサブキャスター小川(長澤まさみ)からも、何やら厄介な話が。
おまけにプロデューサー石山(時任三郎)からは、
この番組が近く打ち切りになることを告げられる。
何にしてもお先真っ暗でヨレヨレの澄田ですが、
それでも、いつもの通り番組は始まります。
そんなときに飛び込んできたニュースは、
都内のカフェで人質立てこもり事件が発生したということ。
そしてその犯人・西谷(濱田岳)が、
何故か「澄田を呼べ」と要求していると警察から連絡があるのです。
おそるおそる現場へ向かい、犯人にインタビューを試みる澄田ですが・・・。



「偉そうにいつも上から目線でコメントしやがって。
それに、くだらない番組の垂れ流し、それを謝れ!!」
と、犯人はいきなり澄田に土下座を要求するのです。
しかし次第に、彼がこんなことを引き起こした本当の理由がわかっていく・・・。



ブラックバイトで、どんどん追い詰められていく西谷。
そして、西谷から見た澄田への一方的な繋がり。
現代を象徴するような西谷の抑圧された心情は、一応説得力を持っています。
けれど、全体的に緊迫感にかけるというか・・・。
コメディタッチというところに主眼を置いたからなのかもしれませんが、
なんだか「命がけ」という緊張感が感じられず、
進展もスピーディさに欠けます。
濱田岳さんは、なにを考えているのかよくわからない、というところはいいのですが、
やはり、凶悪犯には見えないな・・・。







そんなことからどうもこれは、TVドラマで十分だったのでは、
と思ってしまいました。
わざわざ映画館に見に来るほどのものでもない・・・。


長澤まさみさんの華麗なる勘違い女は、ナイスでした!! 
この頃の「真田丸」を見て思うのですが、
はじめはそれこそ単なる勘違い娘に見えていたのですが、
最近はすごくいいポジションに落ち着いているのです。
面白い役どころ、こういうのが彼女の見せ所なのか・・・
と、この頃好きになりました。

「グッドモーニングショー」2016年/日本/104分
監督・脚本:君塚良一
出演:中井貴一、長澤まさみ、志田未来、池内博之、林遣都、濱田岳、時任三郎、吉田羊

緊迫度★★☆☆☆
満足度★★.5



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2 コメント

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同感 (こに)
2016-10-28 10:24:40
コメディとして評価されているようですが私には合いませんでした(^_^;)

札幌ドーム盛り上がりましたね~。
\(^o^)/
ですよね・・・ (たんぽぽ)
2016-10-28 20:33:41
>こにさま
コメディとしても、それほど面白くはなかったような・・・。
視聴者アンケートなど採ったら、絶対ああなる、と思いました。ブラックユーモアにもならないな・・・。

ふだんは野球中継などもあまり見ない不まじめな日ハムファンですが、さすがに日本シリーズは、びっしり見ていまして、シビレました!!

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