映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

花戦さ

2017年06月13日 | 映画(は行)
芸術は人を動かせるか



* * * * * * * * * *

戦国時代に実在した池坊専好という花僧のストーリー。
茶道もそうですが、華道についても
戦国時代にもう確立していた、ということにまず驚かされます。
華道はお寺で僧侶たちが行っていたんですね。



池坊専好(野村萬斎)は自由で個性的な花を活けて、織田信長(中井貴一)に気に入られ、
また信長亡き後、秀吉(市川猿之助)にも目をかけられていました。

同じく秀吉は千利休(佐藤浩市)も重用していましたが、
次第に彼を疎ましく思うようになり、
ついに利休を切腹に追い込んでしまいます。

そしてまた、利休の死を悼む庶民までにも弾圧を加えるようになった秀吉に、
専好は、戦さを仕掛けることを決意。
それは自らの命をかけた「花戦さ」なのでした。



秀吉も、若い頃はまだ良かったんですよね。
専好が信長の前で失敗しそうなところを
横からすっと助け舟を出したりするシーンがあります。
ところが、晩年の秀吉の横暴ぶりはどうでしょう。
このあたりが、どうしても私が秀吉を好きになれない理由・・・。
いつの世も、独裁者は非常に危険です。
正しく意見することも命がけ。
結局この戦さも、秀吉がもともともっていた「芸術への理解」に賭けたということですね。
元からそんな気持ちを持たないものに対しては、ハナから意味のない戦さでした。
芸術は人を動かすことができるのか。
そこが眼目です。



野村萬斎のキャラの引き立つ池坊専好。
平日、広いシアターがほぼ満席(ほとんど私と同年輩のおばさま)。
意外と邦画も頑張ってますな。

「花戦さ」
2017年/日本/127分
監督:篠原哲雄
原作:鬼塚忠
脚本:森下佳子
出演:野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市

満足度★★★☆☆
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