映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ゴーン・ベイビー・ゴーン

2017年05月19日 | 映画(か行)
親と子、その複雑な関係



* * * * * * * * * *

ベン・アフレック初監督作品にして、
弟、ケイシー・アフレック主演作品。
なんていうと、家庭内映画か?なんて思ってしまいますが、
いえいえ、なかなか良い作品です。


ボストンで私立探偵をしているパトリック(ケイシー・アフレック)&アンジー(ミシェル・モナハン)。
4歳の少女アマンダ誘拐事件の捜査依頼を受けます。
当然、警察も捜査している事件ではありますが、
少女の叔母が警察だけでは頼りにならないとして、
あえて探偵を雇ったのです。
警察側はいい顔をしませんが、
でも捜査のために、互いに協力関係を結ぶことにします。
ところで、この誘拐されたアマンダの母は、
シングルマザーで、麻薬浸り、育児放棄。
この母が麻薬売人から金を盗んだことが売人を怒らせ、
子どもを誘拐されてしまったということのようなのです。
そこで、そのお金と子どもを交換する取引がなされようとした、その時・・・。



少女誘拐の意外な真相。
しかし、その真相は暴かれないほうが良かったのではないか・・・?
見るものの心を揺さぶります。


法では母親の立場や親子関係が守られているわけですが・・・
でも、それが子どもにとって本当に幸せなことなのか・・・。
本作はそういう答えのない問いを私達に問いかけます。
親の気持ちを無視して子どもを取り上げ、施設に入れてしまう、
というような映画もありますよね。
親と子の関係って難しい。
人生は一度きりだから、やり直しはできません。
子どもにとって本当に大切な時期って、そう長くはないでしょうし。


パトリックは、自分の考えを押し通し、
結果多くの人を傷つけてしまうのですが、
これは私から見ても誤りのような気がして仕方ありません。
あの母親は、自分の娘が片時も離さず大事にしていた人形の名前さえ
わかっていなかったということですものね・・・。


ケイシー・アフレック、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が楽しみです。

ゴーン・ベイビー・ゴーン [DVD]
ケイシー・アフレック,ミシェル・モナハン,モーガン・フリーマン,エド・ハリス
ワーナー・ホーム・ビデオ


「ゴーン・ベイビー・ゴーン」
2007年/アメリカ/114分
監督:ベン・アフレック
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、エド・ハリス、モーガン・フリーマン、エイミー・ライアン

事件の混迷度★★★★☆
満足度★★★★☆
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ゴーン・ベイビー・ゴーン (本と映画、ときどき日常)
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