映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

3月のライオン 後編

2017年05月02日 | 映画(さ行)
私は後悔なんかしない。私は間違っていない!



* * * * * * * * * *

零と川本3姉妹の出会いから1年。
零は次第に遠慮もなくなり、家族のように気楽に川本家に出入りするようになっています。
けれどそんなある日、川本家に姉妹を捨てた父親が突然現れ、ある要求を突きつけます。

3姉妹をなんとか守りたいと思う零ですが、
その思いが空回りしてしまい・・・



その前に挿入される一つのエピソードが重要です。
ひなたはクラスでいじめられている子をかばったため、
自分がいじめられるようになってしまいました。
けれども彼女は言います。

「私は後悔なんかしない。私は間違っていない!」

それを聞いた零は、自分が子供の頃やはりいじめられていたことを思い出します。
その時は誰もかばってなどくれなかった。
だけれども、今、ひなたの行為と言葉を聞いて、
時を超えてその時の自分が救われたと感じるのです。
だから、彼はひなたを恩人のように思い、
彼女のためにできることならなんでもしようと思ったわけですね。
家にも学校にも居場所がなく、ただ将棋に打ち込むしかなかった零の、
その魂が今になって癒やされたという、大切な瞬間。
…泣けます。




さすが中学生にしてプロ棋士となった零は、とても頭がいいのです。
しかも年収も下手なサラリーマンよりも多い。
けれども、なんといってもまだ高校生。
人間としてはまだまだ未熟。
自分の失敗に限りなく落ち込んでゆく。
そんな不安定な零の心が明らかに将棋に出てくる。
悩める少年につい手を差し伸べたくなってしまいますねえ
・・・オバサンとしては。
そんなわけで、彼を気にかけずにいられない林田先生役の高橋一生さんはオイシイ役でした。
カップ麺を食べるシーンばかりで大変だったそうですが。



多分コミックのエピソードはかなり端折ってあると思うのです。
だからコミックファンから見ると不満が大きいのかな?と思うのですが、
映画作品としてはきちんと成り立っていると思います。
何よりも零と神木隆之介さんのイメージがぴったりですし。
やっぱりじっくりとコミックの方も読みたくなってしまいました。




「3月のライオン 後編」
2017年/日本/138分
監督:大友啓史
原作:羽海野チカ
出演:神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、高橋一生、加瀬亮
満足度★★★★☆
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