映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

華麗なるギャツビー

2007年09月28日 | 映画(か行)

(DVD)
これは1974年作品でして・・・。
何で突然こんな往年の名作が出てくるのかというと、先日見た、「アンフィニッシュ・ライフ」ですね。
久しぶりにロバート・レッドフォードを見たもので、若いころの彼をまた、見たくなってしまいました。
その「アンフィニッシュ・ライフ」に彼を青春時代のヒーローなどと書いたのですが、まあ、確かに私たちの年代ではそうなのですが、私自身はそれほど熱烈ファンだったというわけでもありません。
友人がファンだったので、よく付き合って一緒に映画を見にはいきました。
そんななかの一つがこの、「華麗なるギャツビー」。
なんと実は、私は途中で寝てしまって、ストーリーをはっきり把握していませんでした!
30数年ぶりに見直したというわけです・・・。
でも、なんとなく印象に残っていたのは、ギャツビーが自分の上質のシャツを次々ほおり投げて自分の築いた富を誇っているシーン。
ちゃんと間違いなくそんなシーンがありました。
でも、記憶の中のほうが、もっと夢のように豪華でした。

この物語の原作はF・スコット・フィッツジェラルドの小説。
1920年代アメリカが舞台です。
語り手、ニックの隣家は最近のし上がり富豪となったギャツビーの大邸宅。
夜ごと、繰り広げられるにぎやかなパーティー。
しかし、なぜか主催のギャツビー本人は姿を現さない。
謎の人物像がさまざまな伝説的うわさ話を呼んでいる。
ある日ニックはそのパーティーに招きを受け、ギャツビーと親しくなっていきます。
次第にわかっていくことは・・・、
実はギャツビーは貧しい家の出なのだけれども、軍隊に入っていた頃、デイジーという女性と知り合い、激しい恋に落ちます。
戦争(一次大戦)が終わり、戻ってくると、なんとそのデイジーは富豪のトムと結婚してしまっていた。
ギャツビーはデイジーを取り戻したい一心で、必死で、多少後ろめたいことも犯しながら資産を増やして行き、大富豪にのし上がった。
そうして、再びデイジーと会う機会を狙っていたのです。

誰もがうらやむ、上流階級、有り余る財産。
しかし、それは幸福とは別物である・・・ということなのでしょう。
けれど、簡単に、富豪になびき結婚してしまったデイジーを責めることはできません。
まだまだ、女性が職業を持って自立するなどということがほとんどない時代なのです。
生きていくためには、男性に頼るしかない。
そうであるなら、やはり持つべきものは持っているほうがいい。
生きて帰ってくるかどうかわからない男など待っていられない。
女性のほうが多分に現実的なのです。
今なら相手の浮気が発覚した時点で離婚を申し出て、慰謝料もがっぽり・・・なんでしょうけどねえ。
考えてみるとこんなに女性が自立できているのは、歴史的にもごくごく浅い出来事なんですね。
私は女性の社会進出は生理用品の発達のおかげだと思っております・・・。
おっと、余談に過ぎました。

まあ、それで、若いロバート・レッドフォードをたっぷり堪能したのですが、やはり30年前の作品となると、さすがに古さを感じます。
どうも全体のテンポがゆる過ぎる気がしました。
やはり、現代はすべてがセカセカと忙しいのかな。

1974年/アメリカ
監督:ジャック・クレイトン
出演:ロバート・レッドフォード、ミア・ファロー、ブルース・ダーン、サム・ウォーターストン



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1 コメント

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アンフィニッシュ・ライフ (たんぽぽ)
2007-09-29 10:23:15
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