映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

セトウツミ

2017年01月03日 | 映画(さ行)
実は繊細で優しくて、シャイ



* * * * * * * * * *

此元和津也さん原作コミックの映画化。
というか、どんな感じのコミックなのかちょっと興味はあります。
(ネットで「チラ見」をしてみたら、原作のセリフは殆ど映画と同じでした!!)



本作ほとんどストーリーらしいストーリーがないのです。
関西弁の男子高校生セト(菅田将暉)とウツミ(池松壮亮)が、
川辺の階段に座り込んで、ひたすらダラダラと喋るだけ。
そんなのが面白いのかと問われれば、これがまためっぽう面白い。
ゆるーい、漫才みたいな感じです。
それも今様のマシンガントークではなくて、
ダラ~ンとゆっくりなので、オバサンはわかりやすくてウレシイ。



そしてそんな中で次第に彼らの性格とか家庭の状況が見えてきます。
ウツミはクールな秀才タイプ。
放課後から塾までの間の時間つぶしで、いつもこの河原で過ごします。
セトの方は元サッカー部員。
部活をやめてからヒマなのでこの河原に来るようになりました。
人懐っこくてチョッピリ天然系。
この二人の服装で季節の移り変わりがわかります。



セトはクラスの樫村(中条あやみ)さんにあこがれているのですが、
なんとその樫村さんはウツミのことが好きなようです。
それも純情可憐というふうではなくて、結構物怖じせず気が強そう、
というのも一昔前とは違いますね。
が、三角関係でぐちゃぐちゃの人間模様になったりもせず、
あくまでもダラダラとストーリーは続きます。
ですが、最期まで見ていると、このセトとウツミの間になんともいい感じの「友情」が見えてくるのですね。
それは多分言葉に出してしまうとダメなのです。
オトコノコの、シャイで実は繊細でやさしい部分が垣間見える。
素敵な作品でした。



セトウツミ [DVD]
池松壮亮,菅田将暉,中条あやみ
Happinet


「セトウツミ」
2016年/日本/75分
監督:大森立嗣
原作:此元和津也
出演:池松壮亮、菅田将暉、中条あやみ、鈴木卓爾、成田瑛基
満足度★★★★★
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セトウツミ (C’est joli ここちいい毎日を♪)
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