映画と本の『たんぽぽ館』

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20センチュリーウーマン

2017年06月19日 | 映画(た行)
20世紀の女たち



* * * * * * * * * *

「20世紀少年」というコミックがあったけれど・・・、
こちらは20世紀の女。
そう、つまり少しノスタルジックな古い女たち・・・という雰囲気です。



1979年、サンタバーバラ。
15歳の少年ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)は、
シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)と暮らしています。
ドロシアは思春期の息子ジェイミーの教育に悩み、
ルームシェアしている写真家のアビー(グレタ・ガーウィグ)と、
ジェイミーの幼馴染ジュリー(エル・ファニング)に、
ジェイミーを助けてほしいと頼みます。



大恐慌時代の女などと言われる母・ドロシアは50代。
昔パイロットに憧れたという彼女は、しかしパイロットにはならず、
結婚するも子供ができて間もなく離婚。
以来、女手一つで息子を育ててきた。


アビーは20代半ばくらいでしょうか。
当時の時代の先端、パンクとか女性解放、ポップカルチャー、
そういう流れの只中いる。



そして、ジェイミーよりほんの少し年上のジュリーは、
性体験こそは大人並みだけれど、
母親との関係で精神が不安定。
新しい女性の生き方に、踏み出そうとするところ。



世代の違う女性3人から、
それぞれの生き方と、それぞれの不安・不満をも学ぶジェイミーなのでした。
多分多くの男性は「女の子のこと」をよく知らないうちに、
先に「女の子の体」を知ってしまい、それで満足してしまうのではないでしょうか。
でもジェイミーは先に「女の子のこと」を学ぶのです。
彼は、多分すごくいいヤツになると思う。
保証します!!



本作は、何か特別大きな事件が起こるわけでもないのに、
いつしかすごく親身になって見てしまうのです。
まあ、いわば私も20センチュリーウーマンのど真ん中でありますので、
共感が大きい。
マイク・ミルズ監督自身の母親をテーマとしているそうです。
ふだん子供は母親の青春や「母」の立場を離れた母の人生のことなどあまり考えませんが、
でも確かにそれはあるのですよね。
そういうところをすくい上げた良作です。

「20センチュリーウーマン」
2016年/アメリカ/119分
監督:マイク・ミルズ
出演:アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグ、ルーカス・ジェイド・ズマン、ビリー・クラダップ
20世紀度★★★★★
女性の生き方度★★★★☆
満足度★★★★☆
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