映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

グレートウォール

2017年04月19日 | 映画(か行)
城壁の向こうから攻めてくる敵とは



* * * * * * * * * *

金と名誉のため、当時まだヨーロッパにはなかった火薬を求めて
世界を旅している傭兵ウィリアム(マット・デイモン)。
始めはチームで大勢の仲間がいたのですが、途中馬賊などに襲われ、
今では友のトバール(ペドロ・パスカル)と二人だけになってしまっています。
そして彼らがたどり着いたのは万里の長城。
巨大かつ長大な城壁では、今にも何ものかが攻めてくるような厳戒態勢を敷いています。
なんと60年に一度、饕餮(とうてつ)という怪物が群れをなして攻めてくるという・・・。
つまりこの長城はこの敵を防ぐためのものであったということで、
なかなか興味深く拝見しました。



この爬虫類めいた怪物は、鋭い牙で人間など簡単に食い殺してしまいます。
しかもあの無数の群れにはゾッとさせられます。
巨大な壁で敵を防ぐといえば、「進撃の巨人」にも似ています。
そして運命的に押し寄せてくる敵と戦うための軍が配備されているところも。
ウィリアムはそんな禁軍のなかの美しい女司令官リン・メイ(ジン・ティエン)に心惹かれ、
軍のために力を貸すことになるのです。



私は今回3Dでこれを見ましたが、
壮大な城壁や、禁軍の編成、飛び交う火の玉・・・
本来殺伐とするシーンですが、とても美しく、見入ってしまいました。
バンジージャンプのように、女戦士が城壁の上から下の怪物めがけて落下しつつ攻撃するというシーンは、
恐ろしい以外の何ものでもありません。
あんな立っているだけでも恐ろしい場所・・・、
3Dで見るには刺激が強すぎです・・・!



全体にはシンプルに敵と戦う物語です。
そこにドラマ性があるかと言われれば、さほど大きなうねりはない。
ちょっとしたウィリアムの恋心、トバールとの友情の軋轢、
若い兵士の勇気ある行動があるくらい。
けれど、そこはその程度でよかったと思います。
どうせそのへんは付け足しなのがお約束。
あっさりしているほうが、むしろ胃にもたれなくて良いのです。
そしてストレートにスペクタクルな対決シーンに力を注ぐ。
どんな凄まじい戦闘シーンも、たいくつに感じてしまうことの多い私が、
その辺を飽きずに見ていたというのが、
まあ、うまくできていた証とも言えるかもしれません。



饕餮というのは・・・
中国神話の怪物。
体は牛か羊で、曲がった角、虎の牙、人の爪、人の顔などを持つ。
饕餮の「饕」は財産を貪る、「餮」は食物を貪るの意である。
何でも食べる猛獣、というイメージから転じて、魔を喰らう、という考えが生まれ、
後代には魔除けの意味を持つようになった。

(Wikipediaより)

というのは私、知らなかったのですが、
「トウテツ」でちゃんと漢字変換できてしまうのがすごい・・・
などと感心したりして・・・。

「グレートウォール」
2017年/中国・アメリカ/103分
監督:チャン・イーモウ
出演:マット・デイモン、ジン・ティエン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、アンディ・ラウ

ビジュアルの美しさ★★★★★
満足度★★★★☆
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