映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

マスター・アンド・コマンダー

2018年02月05日 | 映画(ま行)

心沸き立つ冒険譚

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確か以前に見たことがあるなあ・・・と思ったら、
やはり一度見ていましたが、ブログ開始前でした。


19世紀初頭、ナポレオン率いるフランスと交戦中のイギリス海軍のストーリーです。
不敗神話を誇る伝説の英国軍艦サプライズ号の艦長ジャック・オーブリー(ラッセル・クロウ)が、
10歳の少年から老人までを含む130名の乗組員を率います。
その日、霧の中からふいに現れたフランスの新鋭艦船アケロン号から攻撃を受け、
船は痛手を負うのですが、オーブリーは反撃を誓い、アケロン号を追うことに。


艦船と聞くとつい今様の軍艦を思い浮かべてしまいますが、
この時代なので帆船です。
ブラジル沖からホーン岬を周り、ガラパゴス諸島へ。
こんな時代にこんなに本国から離れたところで海戦が繰り広げられていたというのにも驚きます。
海の荒れ狂う大嵐、船が全く進まないベタ凪の日、乗員たちの不和・・・、
様々な困難を乗り越えて船は進みます。


この時代背景がきっちりと描かれていて、戦闘シーンは迫力に満ちており、
冒険心を掻き立て、そして人間ドラマでもある。
なるほど、アカデミー賞にふさわしい作品なのでした。
私が好きなのは、船医(ポール・ベタニー)さん。
彼は艦長の親友であり、博物学者でもある。
艦長に苦言を呈する事ができるのは彼だけなのですが、
しかし、やはり受け入れられずに傷ついたりもする。
新種の生物目白押しのガラパゴスに上陸するときには狂喜。
そして、探検をして歩くうちに敵船を発見するという伏線もバッチリ。
良質かつ心沸き立つ作品。


マスター・アンド・コマンダー [DVD]
ラッセル・クロウ,ポール・ベタニー,ビリー・ボイド
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

<WOWOW視聴にて>
マスター・アンド・コマンダー
2003年/アメリカ/139分
監督:ピーター・ウィアー
原作:パトリック・オブライエン「英国海軍の雄 ジャック・オーブリー」
出演:ラッセル・クロウ、ポール・ベタニー、マックス・パーキス、ビリー・ボイド、ジェームズ・ダーシー
海洋冒険度★★★★★
満足度★★★★★



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