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スキャナー 記憶のカケラをよむ男

2017年09月09日 | 映画(さ行)
グズグズ・グダグダの野村萬斎がナイス



* * * * * * * * * *

ものや場所に残った人の記憶や感情=残留思念を
読み取ることができるという特殊能力を持つ千石(野村萬斎)。
しかし彼はこの能力のために、見たくもない人の醜い面を散々読んでしまい、
神経をすり減らし、今はマンションの管理人として
熱帯魚とともに隠遁生活をしています。
そんな彼のもとに、女子高生ピアニストの亜美(杉咲花)が訪ねてきて、
行方不明のピアノ教師・雪絵(木村文乃)を探してほしいと頼まれます。
全くやる気のない千石でしたが、
雪絵の思念の残ったものに触れて、考えを変えていきます。



人よりずば抜けた能力を活かして事件の真相を推理する、
と言うのは最近よくあるパターンです。
臭覚であったり、味覚であったり。
ここでは残留思念を読み取る。
しかし殺人現場などでこの能力を発揮するのは、確かにちょっといやですよね。
殺された人の恐怖とか殺人者の狂気までを感じてしまうというのは・・・。

千石はこの能力を「お笑い芸」として、
丸山(宮迫博之)とコンビを組み披露していたのですが、
人の嫌なところまで見えてしまったり、
「インチキだ」と騒がれたりして、
すっかり嫌になってしまったわけです。
このグズグズグダグダの野村萬斎というのも、見もの。



ストーリーははじめ犯人をミスリードするので、
すっかり騙されてしまいました。
まさに、意外な真犯人がそこにいます。
このあたりはさすが脚本が古沢良太さん。
小説やコミックを原作とする作品が多い中、本作は完全オリジナル。
初めから映画を意識したこんな作品がもっとできればいいのにと思います。
最後の最後に、千石と雪絵の
過去のほんの僅かな接点が明かされるというのも洒落ていました。



千石は少年時代に記憶をなくしさまよっていた・・・
というエピソードは解決されないまま終わっています。
もしかしたら、続編があって、そこの部分が解明されたらいいのにな
・・・と期待します!

【早期購入特典あり】スキャナー 記憶のカケラをよむ男(B2ポスター付き) [DVD]
野村萬斎,宮迫博之,安田章大
東映


<WOWOW視聴にて>
「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」
2016年/日本/109分
監督:金子修介
脚本:古沢良太
出演:野村萬斎、宮迫博之、安田章大、杉咲花、木村文乃
犯人の意外性★★★★☆
満足度★★★.5
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