映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「なんでそうなの 札幌のカラス」中村眞樹子

2017年12月10日 | 本(解説)
ユーモラスなカラスの生態

なんでそうなの 札幌のカラス
中村 眞樹子(NPO法人札幌カラス研究会)
北海道新聞社


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18年間、ほぼ毎日カラスの行動を観察・記録している著者が、
基礎知識から珍しい行動まで、札幌のカラスについての気になる疑問に答えます。
ユニークな巣作りや子育て、威嚇行動の真実、コンビニ袋が狙われるわけなど、
好き派も嫌い派も必読の話題が満載です。


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以前読んだ「カラスの教科書」等で、
すっかりカラスの観察が大好きになった私にとって、嬉しい本が出ていました。
地元札幌にも、こんなにもカラスを愛している方がいらっしゃった! 
札幌という地域に特化しており、
「カラスの教科書」同様かわいいイラスト入りで、写真もあって、
私にとっては非常に親しみやすい。
ススキノや円山動物園、まさに都会に生きるカラスのことが満載です。


札幌は、ハシブトガラス(ブト)と、ハシボソガラス(ボソ)の割合は半々くらいとのこと。
そうですね、私が見かける割合もそんなところだと思います。
ゴミ置き場を散らかし、時折人を襲うので、嫌われ者のカラスですが、
それはこちらの心がけ次第。
ゴミは決まった時間にきちんと出して、ネットを被せるなどしておけば良い。
人を襲うのは、子育て中の特定の時期だけなので、
その時はすぐ近くを通るのを避けるとか、
傘をさすとか、両手を上げるのもいいそう。
またカラスは、毛虫などの害虫を食べてくれるし、
ススキノの嘔吐物を掃除してくれているそうですよ。
人とカラス、互いに共存していくのがいいですね。


実は私、最近のゴミ置き場のガード度が高いので、
カラスさんの食べ物がなくなって気の毒・・・などと思ったりもしたのですが、
決してカラスはゴミだけで生きているわけではないので、問題ないようです。
少しホッとしました。


カラスのユーモラスな生態。私の経験から。

★犬をからかう。
 以前犬の散歩をしていたら、カラスが犬の背中をかすめて飛んでいきます。
 それも3羽連続。
 犬をからかっているとしか思えません。

★風に乗って遊ぶ
 ある風の強い日。
 カラスが何羽かで乱気流を乗りこなす、みたいな感じで、
 小刻みな上昇・下降・斜め飛行を交代で行っていました。

★くるみ割り
 電線の上からくるみが落ちてくる・・・。
 上を見上げればカラスがいます。
 落として割るというよりも、さらに車が通りかって
 タイヤで踏み潰すのを待っているようでした。
 この光景は何度も見ています。
 交通量の多い表通りでやっていたときにはさすがに
 「危ないからやめなよ~」と声はかけましたが、
 通じなかっただろうなあ・・・。

★食べ物をねだる
 公園でやけにカラスが集まって騒いでいると思ったら、
 餌を上げているおじさんの二人連れがいました。
 そんな光景を何度か目撃して、その後日。
 餌をもたずに現れたおじさん2人。
 しかしカラスはいつものようにあつまって、
 お二人を取り巻いてガアガア騒いでいました。
 お二人は途方にくれていました。


こんな光景も、私の勘違いではなくて、十分にあることだと
この本を読むとよくわかります。
著者は豊平川河畔でよくカラスの水浴びや雪浴びを目撃するそうです。
私もみたいなあ・・・。

図書館蔵書にて
「なんでそうなの 札幌のカラス」中村眞樹子 北海道新聞社
満足度★★★★☆

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