映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ちはやふる 下の句

2016年12月08日 | 映画(た行)
個人戦であってもなお、チームワークが必要



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お待ちかねの続きです。
上下モノは、続きは楽しみなのですが、
その世界観に新鮮味がなくなってしまって、少し物足りない気がするのですが・・・、
まあ、これは仕方ないことですね。



前作で、「かるたをやめる」と言った新が心配で、千早と太一は福井の新の元へ。
すると新の敬愛するかるた名人の祖父が亡くなっており、
そのため新は、かるたをする意味を見失っているのでした。
千早の言葉くらいでは新を説得できず、虚しく東京へ帰る二人。
さて、いよいよ全国大会を目指すある日、
千早はかるたクイーンと呼ばれる存在を耳にします。
若宮詩暢(松岡茉優)。
孤高の女かるた人。
彼女を破ることができるのは新だけだという・・・。
そこで千早は燃えてしまうのです。
自分がクイーンを倒せば、新も気持ちが変わるかもしれない・・・と。



競技かるた、前作では団体戦のことばかりでしたが、本作では個人戦のことも描かれます。
千早がクイーンに勝とうとすれば個人戦にも出場しなければならないのですが、
クイーンは左利き。
少し勝手が違うので特別な練習をしなければならないのだとか。
だから彼女がそちらに熱中するあまり、団体戦へ向けてのチームワークが崩れてくる・・・
そんな心配も出てくるのです。

だけれども・・・。
そこが青春モノの良いところなんですよねー。
チームの皆は千早の熱い思いを十分に理解しており、後押ししてくれます。
「個人戦であってもなお、チームワークが大切なのだ」
という先生の言葉が、本当に納得できてきました。



百人一首のかるたなど縁がない私ですが、
さすがに「ちはやふる」とくれば「からくれなゐ」というのは覚えてしまいましたね・・・。
「ちはやぶる」と「あらぶる」の違いもね。


ところで皆様、北海道の百人一首かるたをご存知ですか?
なんと、かるたは木の板でできていて、
下の句だけが読まれて、読まれたままに取ればよいのです。
だから、上の句なんか知らない、ということになる。
いかにも、ドサンコ、大雑把な人たちのための豪快なかるたなのです。
所変われば品変わる。
調べてみたら、ルーツは会津藩らしいです。

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広瀬すず,野村周平,真剣佑,上白石萌音,矢本悠馬
東宝


「ちはやふる 下の句」
2016年/日本/103分
監督・脚本:小泉徳宏
原作:末次由紀
出演:広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、松岡茉優

青春度★★★★★
満足度★★★★☆