凡庸
* * * * * * * * * *
久しぶりにジョニー・デップのまともな人の役ということで
期待していたのですが、やや期待はずれ。
設定はとても興味深かったのです。
意識を持ったスーパーコンピュータを開発しているウィル(ジョニー・デップ)が、
反テクノロジーを掲げる過激派組織の凶弾に倒れる。
しかし、妻のエヴリン(レベッカ・ホール)によって、
ウィルの脳はスーパーコンピュータにアップロードされる。
ウィルの意識はコンピュータの中で生き続け、
ネットワークにより地球上のあらゆる知識を手に入れ、進化を始める。
ナノテクノロジーにより、人の命さえも操るように・・・
なんでしょうねえ、
どうにも危機感・緊迫感が感じられなくて、
まさかの睡魔に襲われてしまいました。
コンピュータに人類が支配される・・・そう騒いでいるのは
テロ組織の人々だけのようでした。
まあ、当然ウィルの意識次第ではありますが、
これにより逆に世界平和が訪れることだって考えられなくはないじゃありませんか。
しかし残念なのは、前宣伝してるほどコンピュータのウィルは
マッドサイエンティストっぽくない、というところです。
これならジョニー・デップである必要ないじゃないですか。
(あれ?普通の人の役を期待していたのだっけ)。
だから人類が破滅に向かったりもしない、結局は地味な作品なのでした。
う~ん、別に派手なアクションや爆発シーンが欲しいわけじゃない。
地味なら地味でもう少し人の心理を深く掘り下げてみるとか。
ハラハラドキドキを強調するとか。
何か見せ場がなくては・・・。
私なら、ウィルがどんな叡智を手に入れても、
結局愛する妻に触れることもできないおのれの身を嘆き
狂気に走って行く・・・というふうにするけどなあ。
(まあ、別の方法で触れようとしてはいましたが)
それにそこまで先端のナノテクノロジーを駆使できるほどの技術力が手に入るのなら、
ウィルの映像もあんな平面ではなく、
3D映写であたかもすぐ目の前に立っているように見せることだってできるのじゃないかな?
スタイリッシュとか無機質とか・・・
映像はそうであってもいいですが、
でもどうしようもない人の心の熱さが描かれていなければ
やはりつまらない・・・のではないかと。
「トランセンデンス」
2014年/アメリカ/119分
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー
スタイリッシュ度★★★★☆
満足度★★☆☆☆
◎追記◎
最近、アメコミヒーローものを見る気がしなくなった・・・
と、思ったら、
先日の「ノア」も、本作も撃沈。
莫大な予算をかけたハリウッド作品というのが
私にはもう合わなくなっているのかもしれません・・・。
私が見る作品を選ぶのによく参考にさせてもらっているのが
渡まち子さんのブログなのですが、
彼女の評価では「ノア」も「トランセンデンス」も
そう悪くはないのです。
だからやっぱり私の問題なのかもしれません。
ミニシアター系作品では眠くなることは殆どないのですが・・・
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久しぶりにジョニー・デップのまともな人の役ということで
期待していたのですが、やや期待はずれ。
設定はとても興味深かったのです。
意識を持ったスーパーコンピュータを開発しているウィル(ジョニー・デップ)が、
反テクノロジーを掲げる過激派組織の凶弾に倒れる。
しかし、妻のエヴリン(レベッカ・ホール)によって、
ウィルの脳はスーパーコンピュータにアップロードされる。
ウィルの意識はコンピュータの中で生き続け、
ネットワークにより地球上のあらゆる知識を手に入れ、進化を始める。
ナノテクノロジーにより、人の命さえも操るように・・・
なんでしょうねえ、
どうにも危機感・緊迫感が感じられなくて、
まさかの睡魔に襲われてしまいました。
コンピュータに人類が支配される・・・そう騒いでいるのは
テロ組織の人々だけのようでした。
まあ、当然ウィルの意識次第ではありますが、
これにより逆に世界平和が訪れることだって考えられなくはないじゃありませんか。
しかし残念なのは、前宣伝してるほどコンピュータのウィルは
マッドサイエンティストっぽくない、というところです。
これならジョニー・デップである必要ないじゃないですか。
(あれ?普通の人の役を期待していたのだっけ)。
だから人類が破滅に向かったりもしない、結局は地味な作品なのでした。
う~ん、別に派手なアクションや爆発シーンが欲しいわけじゃない。
地味なら地味でもう少し人の心理を深く掘り下げてみるとか。
ハラハラドキドキを強調するとか。
何か見せ場がなくては・・・。
私なら、ウィルがどんな叡智を手に入れても、
結局愛する妻に触れることもできないおのれの身を嘆き
狂気に走って行く・・・というふうにするけどなあ。
(まあ、別の方法で触れようとしてはいましたが)
それにそこまで先端のナノテクノロジーを駆使できるほどの技術力が手に入るのなら、
ウィルの映像もあんな平面ではなく、
3D映写であたかもすぐ目の前に立っているように見せることだってできるのじゃないかな?
スタイリッシュとか無機質とか・・・
映像はそうであってもいいですが、
でもどうしようもない人の心の熱さが描かれていなければ
やはりつまらない・・・のではないかと。
「トランセンデンス」
2014年/アメリカ/119分
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー
スタイリッシュ度★★★★☆
満足度★★☆☆☆
◎追記◎
最近、アメコミヒーローものを見る気がしなくなった・・・
と、思ったら、
先日の「ノア」も、本作も撃沈。
莫大な予算をかけたハリウッド作品というのが
私にはもう合わなくなっているのかもしれません・・・。
私が見る作品を選ぶのによく参考にさせてもらっているのが
渡まち子さんのブログなのですが、
彼女の評価では「ノア」も「トランセンデンス」も
そう悪くはないのです。
だからやっぱり私の問題なのかもしれません。
ミニシアター系作品では眠くなることは殆どないのですが・・・