ライセンス返上。復讐を誓うボンド
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ティモシー・ダルトンの007二作目ですね。

CIAである友人フェリックス・ライターの結婚式に出席するため、フロリダを訪れたボンド。
冒頭では二人で協力し、麻薬王の逮捕を果たします。

結婚式には空からパラシュートで式場に舞い降りる二人。
なかなか派手なオープニングだよね。

そう。だけどこれが、このあとの大変な事件の発端となるわけだ。

その麻薬王サンチェスが脱走。
こいつがかなり残虐で、粘着質。
彼を捉えたフェリックスに報復を図るんです。
フェリックスはサメに足を食いちぎられるし、新妻は殺されてしまう・・・。

そこでボンドは、友人のかたきを打つべく立ち上がる!!

でも英国情報部は、それを許しません。
さっさと帰国して勤務につくように、と。

しかしボンドは、殺しのライセンスも返上。

全く一個人として、麻薬王の巨大組織に挑む!!

かなりシリアスで残虐なシーンも多いという、ロジャー・ムーア版とは異なるテイストとなってますね。

仕事ではなく、個人的な復讐というところは結構気に入ったな。
組織の力を借りない、というのは結構きついことなんだよね。

だけど、彼のスタンドプレイが、長年サンチェスの組織に潜伏捜査をしてきた他の組織の邪魔となってしまうというあたりも皮肉で、
ボンドとしても悩むところだ。

でも、彼は鋼鉄の意志で、やりぬく!
組織の金を奪い、その資金も麻薬も焼きつくす、凄まじい執念。
麻薬撲滅という一貫したテーマがあるし、クールなボンドがここまで自らの感情で動くというのも悪くない。
私は、気に入ったね!

だけど実は今作、世界興行成績ではシリーズ始めてベスト5入りせず、
シリーズの見直しを迫られることとなった要因の作だそうで・・・。
だから、このあとのシリーズ再開は6年後なんだよ。

ええ〜。信じられないな。
私はロジャー・ムーア版ですっかり匙を投げる寸前だったのに、
ティモシー・ダルトン版、う〜ん、というよりジョン・グレン版というべきかな、
それでまた興味を盛り返したのに。

当時は、シリアスより毎度おなじみの軽いノリの007を求めていたのかしらね〜。

あ、でも007ならではのお楽しみもちゃんとあったんだよ。
孤軍奮闘するボンドを見かねた“Q”がアメリカまで手助けに来るというあたりもよかったし、
二人のボンドガール、果たして最後にボンドが選ぶのはどちらかという興味もある。
陸・空・海を駆け巡るボンド。
いや、ほんとに面白かったけどなあ・・・。

そうそう、サンチェスの用心棒役、なんだか見たことがあると思ったら・・・

ベニチオ・デル・トロだ〜!

ベニチオ・デル・トロといえば今こそしぶーいイメージだけれど、
この若きデル・トロはカッコイイですよ〜。

カッコイイのでつい目が行って、よく見たら、なんと!・・・っていう感じだもんね。

はい。でもここではボンドの敵役なんで、非業の死を遂げます・・・。
デル・トロ下積み時代の掘り出し物でした。

興行成績と、作品の出来はあんまり関係ない、ということがよく分かる作品でした。
「007/消されたライセンス」
1989年/イギリス/133分
監督:ジョン・グレン
出演:ティモシー・ダルトン、キャリー・ローウェル、ロバート・ダビ、タリサ・ソト、ベニチオ・デル・トロ