イケズの構造 (新潮文庫) | |
入江 敦彦 | |
新潮社 |
ここのサブタイトルにもしている、「何やようわからんけど、言うてもええか?」。このフレーズ、便利なんですよ。この本にも取り上げてあったけど、何かを言って揚げ足を取られた時の保険です。「よう知らんけど」と付けたら、何を言っても許されるらしいのです。京都では。
「よう知らんのやったら何にも言うな」と叱られそうですよね。でも、言いたいのよ。「いらんこと言い」だから。
この本に出てくるような京都弁を使う人は、私の周りにはいない。でも、結婚した当時、近所のおばあさんに「出かけはんの?ええなぁ。お早うお帰り」(ええなぁ→もしかしたら、よろしいなぁだったかも)って言葉をかけられて、頭の中「?????」だったことを思い出しました。
「ええなぁ」が嫌味だったのか、そうではなかったのかは、いまだに謎。