帰りたい空

野ねずみ探検隊は、いつかは帰りたい無何有の郷を探して活動チュウ。
山に登り、地を馳せ、温故知新の旅記録です。

野ねずみ山日記別巻 夏の恒例くじゅうご来光登山 -久住山頂で祈るー

2016年07月18日 17時00分00秒 | 野ねずみ作戦活動記録
古来、大自然は人間にとって神様だったのだ。
太陽はその一番大きな神様で、日の出を拝むのは、この世の幸せと人の心の安寧を、
お願いする大切なルーティンなんじゃないかなー・・・なんて思うのだが・・・。
そこで夏場の恒例、くじゅうでご来光を見る山行作戦実行。
隊長は、気が乗らないらしく(^_^;)、オデ単独での作戦命令となった。
天気予報通り、17日の昼から18日にかけて晴れ!。バッチリの天気だったねー。
久住山頂で仰いだお日様に、人々の幸せと亡くなった人の冥福を祈る山行になった
今回の作戦であった。

では、報告開始。

<作戦前夜>

作戦前日は、朝ご飯後に準備開始。長者原の駐車場で車中泊をするので、シュラフや
マットをパッキングして、クーラーに保冷剤を・・・これがまた楽しいのだ。


9時半、出発。スーパーで食材を買いだして、北九州都市高速へ。いつもの工場群と
皿倉山が見送ってくれる。


高速東九州道から宇佐別府道へ。霧を逃れ高速九州大分道へ。由布岳山頂部は雲の中だ。


12時過ぎ、今日の目的地、長者原園地到着。迫力のくじゅうが立ちはだかる。


芝生広場の東屋を借りて、昼ごはんはスーパーで買った焼肉!。
今日はこのあと運転はないので、遠慮なくビールだー\(^-^)/。




昼ごはんの後は、近場の法華院温泉山荘別館の温泉へ日帰り入浴。
気持ちいいデッキでちょいと一杯。


長者原園地に戻って、のんびりとビールおかわり。最高の時間だー。


ちょいと早目の晩ごはんは、しゃぶ鍋。明日は2時起きなので、早めに寝よう。


1920時、紅く染まる硫黄山を眺めながら、XーT探索機を別荘モードに。睡眠が大切な栄養素だ。


<作戦当日>

あまりにも気持ちいい眠りで、目が覚めた時は作戦展開中なのを忘れていた。
2時前、起床。ヘッドライトを頼りにお湯を沸かして、山行用の食事を準備。
3時、登山口の牧ノ戸峠に到着。同じ目的の登山者が結構いて準備中だ。
オデも急ごう。


0325時、入山。オデは頭のヘッドライト以外にショルダーベルトにヘッドライトを付けて、
ツインライト。こうすると遠近感がわかって歩きやすいのだ。
0343時、沓掛峠に取り付く。大岩が魔物のように見えるねー。


沓掛峠を越えて、さらに行き、0413時、お馴染みのケルン広場で休憩。
行動食用のピロシキをかじってサーモスボトルの氷水を飲むと、息が落ち着いた。


西千里ヶ浜を黙々と歩いて、0455時、久住別れに到着。我慢してきたトイレ拝借m(_ _)m。
夜が明けだしたぞ、目的は久住山山頂での御来光拝礼、間に合うか、急げぇー。


次第に明るくなってくる道。東の空が輝きだしたぞ。
ヘトヘトの足に鞭打って、とにかく登れ!、登れ!、登れ!ー。


0516時、久住山山頂に到着!。間に合ったぞー。既に10数人が日が出るのを待っている。
御来光撮影の最適地に陣取るオデ。0517時、あー!、光がぁー・・・!。


今まで我慢していた光達が、一気に溢れ出てくる空を見ながら、人々はじっと黙って立ち尽くし
やがて手を合わせる。
あの人の幸せを祈る。かの人の安らぎを願う。人々の心が黄金色に染まる。




阿蘇を振り向くと、おおー!、雲海だー。


時の流れは無情で、永遠であってほしい時空間をあっという間に押し流してしまう。
去るときが来て、振り向きながら、振り向きながら、オデは道を下る。


さて、現在0550時。次なる目標の中岳に向かいながら、まずは朝ごはんの場所を探そうか。
中岳に向かう渡りの道沿いには、ヤマアジサイが群生。






7時、朝ごはんを終えて活動再開。中岳ー天狗ヶ城の天空回廊の道に上がり、中岳を仰ぐ。


振り返ると天狗ヶ城。まずは中岳に向かおう。






中岳山頂から眺める、久住山、御池、天狗ヶ城、星生山。
一番くじゅうらしい風景だとオデは思うのだ。








天狗ヶ城から下るガレ場の急坂で、まだハタチそこそこの娘さんがじっとこの景色を
見下ろしていた。素晴らしいですねー・・・と、声をかけると、
「はじめて来ました!。こんな景色、はじめて・・・!。」胸が一杯らしい(^-^)。
大丈夫、それは病気になったんです、「山焦がれ病」ですね、一生治りません、
はい、いらっしゃい、これであなたは山旅人。楽しい楽しい病気ですよー。

さて、オデの山旅は最後の目標へ向かっている。眼前に聳えるのが星生崎だ。さあ行くぞ。


天狗ヶ城から下って、久住別れに降りずに、星生崎に取り付いてもがくと、
不思議な異次元空間に登って行く。






0822時、星生崎の上で西千里ヶ浜を見下ろす。何とも平和な風景だねー。


方や、星生山の反対側は噴煙上げる硫黄山からスガモリ越までの人が近づけない峰の果てに
大きな三俣山の山体。


これも久しぶり、0828時、星生の窓だ。くぐって眺める西千里ヶ浜。






星生山から西千里ヶ浜へ下る途上で、地質学上貴重な場所と言われる湿原を眺める。


0914時、西千里ヶ浜へ下りついて一休み。この時間になると登ってくる人が多いねー。












10時、西千里ヶ浜を越え、やがてくじゅうの山神の結界、沓掛山が見えてくる。


1025時、沓掛山を越えて、沓掛峠へ。沓掛山の頂上で何ともきれいなアゲハチョウが見送ってくれた。


沓掛峠からの最後の展望。阿蘇涅槃。


※0720日、隊長より教育的指導あり。マツムシソウではなくてウツボグサだった(^_^;)m(__)m。










1220時、X-T探索機はヤマナミハイウェイを帰路に立つ。くじゅうを振り返る。振り返る・・・。


灼熱の下界を休み休み走って、ゆっくりと北九州へ。16時過ぎ、帰ってきたぞー。
野ねずみベースで、後片付けを済ませて晩ごはん、I江先輩から先日いただいた泡盛を
一献、うまい。・・・くじゅうのご来光の光を思い出しながら・・・。

今回のYAMAP記録→野ねずみ山日記別巻 夏の恒例くじゅうご来光登山 -久住山頂で祈るー

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