谷崎光 official blog  中国日記  

北京発! 在中15年になりました。

中国行きの飛行機で、預け荷物に○○を入れてしまったら……

2016年05月03日 | エッセイ
5月14日今週土曜日、生島ヒロシさんの「サタデー一直線」というTBSのラジオ番組で、
東えりかさんが、『国が崩壊しても平気な中国人 会社がヤバいだけで真っ青な日本人』(PHP研究所)を、
ご紹介くださいます! ちょっと朝、早いけどぜひご視聴ください!

 ⇒ご視聴有難うございました!
 アマゾンはあっという間に100位台まで順位が上がり、中国部門もまた1位になって現在(5月15日)また売り切れて、在庫切れ……。ご興味持ってくださった方、リアル店舗か、どこかのサイトでもぜひご覧ください!

→入荷しました。見てね!

**********************************************************************

「国が消えても爆買いだ!」
崩壊するハズの中国から、大量に爆買いに来る秘密もわかる新刊、発売中です!
「国が崩壊しても平気な中国人 会社がヤバいだけで真っ青な日本人」(PHP研究所)

 今となっては、シャープの予言の書となってしまったこちらもどうぞ!!!
日本人の値段 中国に買われたエリート技術者たち(小学館)

*中国に流れた三菱自動車の技術者たちの話、美的で働く元東芝技術者の話もあります。

**********************************************************************


 羽田空港。午前発、北京行き便。
 もう荷物も預けたし、時間もあるし、ちょっとお店でも覗くか、と思ったその瞬間。



 (あー! トランクの中に人民元入ったままだ!)

 今回、なぜか出発時に人民元を10万円分ぐらい持ってたんですね。
 で、日本では使わないし、日本のホテルは安全なのでパソコンケースのポケットに入れておいた。
 いろいろあって、その日は当日早朝にめっちゃ寝ぼけたまま荷づくり。
 お金を出さずに、そのまま入れてしまった。

 行き先は北京首都空港。

 この場合、空港内の職員に現金のみ盗まれる可能性は9割です。(谷崎中国総研が勝手に推定)

 
 現金は今はX線にかけたときは線が入っていて見えるんですね。
 で、預け荷物は到着国でも検査される。
 そこで現金が見えると、どこかで誰かに抜かれる。 知人で「海外では、お金は分散しましょう」という言葉を信じて、日本円をトランクに入れ、北京で抜かれた人が複数います。
 鍵はかけたままになってた……、て本当にプロの仕事ですね。
 
 
 で、私のトランクは、超軽量にするために布なんです。
 カギはかけてますが外ポケットのファスナーを開ければ裏布はカッタ―で切れる。
本来は大きめの機内持ち込み用ですが、今回、本で重くなったので預けてしまった。  

 悩むこと2秒。
 まだ近くにあるかもと、ANAのカウンターに行ってみました。
 事情を話すと、そこの女性がさっと時計を見て、「ハイ、中国危ないですよね。取り出せますよ。担当の一番カウンターにどうぞ!」
 で、そこに行ったら、人がいなかったので、後ろで作業している人に適当に声をかけたら、すぐに手続きをしてくれました。

「荷物はご自分ではさわれず、搭乗口で指示によって人が開封しますがよろしいでしょうか?」
「OKです」
 
 あのね。日本では普通の、職員ならこの誰でも皆、一応特殊対応がわかる、ていうのは、海外ではありえないです。
 
 で、検査を済ませ、搭乗口で待つことしばし。
 ANA職員が言ったとおりの時間に、私のトランクだけ上がってきました。
 カギだけ私が開けて、あとは係官がパソコンバックを取り出し、ポケットを確認するともちろん札束がありました。
 ……この時点で、私の思い違い以外、誰もこれがなくなっていると思わないのが日本です。
 が、他国だと、


 1.すでに抜かれている 
 2.トランクに現金があると伝えた時点で、情報が伝わって抜かれる(したがって私も中国なら出してくれとか、絶対言いません。ミスしたら、運よく盗られない方に賭けるしかない。日本でも中国の飛行機会社ならいわなかったかも)。
 3.荷物の持ち主がサッと隠して(あるいは元からなくて)、盗られたと騒ぐ。

 などいろんなことがあります。
あと、これにかこつけて、テロ用の何かを仕込むとか。

 

 さて、パソコンバックは別の場所で再度X検査を受けたあと、機内持ちこみOKになりました。
 あまりにもてきぱき物事が進むので、
 検査についてきてくれていた職員さんに、
「こういうことってよくあるんですか? 」 と聞いたら、
「めったにございません。たまにライター入れ忘れなどはありますが」


 
 ありがとう。

 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

週刊新潮 3月3日発売号に書評、掲載いただきました。新刊「国が崩壊しても平気な中国人…」

2016年03月03日 | 新刊紹介 国が崩壊しても平気な中国人…
追記   ウブな日本人必読!『国が崩壊しても平気な中国人 会社がヤバいだけで真っ青な日本人』(PHP研究所)
     週刊新潮さんの東えりかさんの書評、加筆のうえ、HONZに転載されました。ぜひご一読ください!
     (新潮さんに載ってから、今に至るまで、アマゾン、中国の地理、地域研究でずっと一番なんです)
     →HONZさん掲載以後もずっーーと一番は続いてます



東芝、白物家電売却へ=中国・美的と最終調整(時事通信)

中国・美的で働く、元・東芝の家電技術者の話も入っている、「日本人の値段 中国に買われたエリート技術者たち」(小学館)もぜひご一読ください。美的の内部、めっちゃディープよ(3月15日) 




追記:書評いただいてから、アマゾン、地理・地域研究の中国で、ほぼずーっとNO1。
    皆様、本当に有難うございます。(3月6日午後現在)



週刊新潮 3月3日発売号で、書評をご掲載いただきました!!!
評者は東えりかさんです。

  *当初の記述は、また別の形でまとめて発表しますので、少々お待ち下さいね!



コメント
この記事をはてなブックマークに追加

老北京のお正月

2016年02月10日 | 老北京
「国が消えても爆買いだ!」
崩壊するハズの中国から、大量に爆買いに来る秘密もわかる新刊、発売中です!
「国が崩壊しても平気な中国人 会社がヤバいだけで真っ青な日本人」(PHP研究所)

 今となっては、シャープの予言の書となってしまったこちらもどうぞ!!!
日本人の値段 中国に買われたエリート技術者たち(小学館)


****************************************












コメント
この記事をはてなブックマークに追加

新刊のご案内 「国が崩壊しても平気な中国人・会社がヤバいだけで真っ青な日本人」(PHP研究所)

2016年01月29日 | 新刊紹介 国が崩壊しても平気な中国人…

新刊、発売になりました。
ぜひ、書店の店頭でご覧ください!!!

今の、本当のリアル中国とビジネスの現実を知りたいなら、間違いなくこの本です。


新刊のポイントは、まさにこの帯が言い尽くしているかと思います。

本の最初の文章、「日本人が腹黒中国人に金を積んでも学ぶべき、たった一つのこと」から。

んなもん、あるのか! という日本人の方々。



あります。


一個だけ。


この夏、北京の広安門の菜百首飾という、地元中国人で押すな押すなの巨大な金ショップに居た時、
つくづく思いました。

それは……。

知りたかったら、本買ってねー。


……ウソよ。
それはこれです。



   

そう、彼らは、
国が崩壊→戦国時代→崩壊→戦国時代を繰り返してきた
不安定な世界を生きるプロなんですね。

プロ不安定。
 
 
 今、日本では中国崩壊論が幅を利かせています。

 崩壊本を買いすぎて、オレの財布が崩壊だーという方もいらっしゃるとは思いますが、

 あれね、関西人の私から見ると、閉店商法「梅新の靴屋」ですね。

 いや、大阪に私が小学生の時から「あと三日で閉店セール」をやっていた靴屋があるんです。
 その靴屋は、私が中学になっても高校になっても、大学へ行っても、就職しても、会社をやめて独立しても、中国へ行っても、それから15年たっても「あと三日で閉店!」
 なんと、こないだ帰ったときも、
 「もうあかん」と垂れ幕は増えてましたが、何十年、まだ崩壊はしていない。
 中国も、「もうあかん」の垂れ幕をかけられて長いですが、そう簡単にはつぶれない。

(余談ですが、この靴屋の主力商品はシークレットブーツ。他人の「もうあかん」 に引き寄せられる人を象徴していてシブいです)

 私は、中国はここ何年間かはまず崩壊しない派ですが、現地の人は中国人も、大手日系企業の代表も、皆ほぼ同じです。
 いわゆる金融とか、シンクタンクとか先読み系の商売も同じです。
 超絶悶絶問題だらけなのに、なぜ現地の人は、崩壊しないと言い切るのか。これは現地で自腹で家を買ったり借りない限り、絶対、わからない。その秘密もバッチリ書いてます。
 中国がいいって言ってるんじゃないよ。私ら、あの大気汚染の中で暮らしてますねんで。


 それに皆さま、大事なことを忘れているのでは……。
 そう、中国人は国の崩壊なんて、慣れっこです。

 『国が消えても、爆買いだ!!!』という私が考えたコピーはボツになりましたが(笑)、
 大陸の今の60代後半以上は、全員、崩壊した大陸の中華民国生まれ。つまり両親や祖父母は国のリアル崩壊経験者。香港なんか、基本全員、難 民の 国ですし、お年寄りだと何度も崩壊、みたいな。世界にこういう人々は少なくありません。
 

 中国のネットショップ タオバオでは、おばあちゃんのタンスから出てきた、当時、紙くずになった中華民国のお金(本物)や、占領していた日 本の 現地発行の日本円札や軍票が一枚50円ぐらいでいっぱい売られてます。

 万が一かもしれませんが、未来の『円』の姿かも……。
 ATMが突然、止まって、何カ月もお金が引き出せなくなった時の準備できてます? 



  

タイトルはちょっと刺激的ですが、けして日本人を揶揄するものではないです。

家族も含め世界中、移動可能な「関係」に依存する中国人と、「場」に依存する日本人。
成果は場に注ぎ込まれ、マイナスも場に埋めてもらい、社会的信用も会社の名に頼り、そこを離れると自分資産が大幅に減ってしまう。
だからこそ、会社(場)がダメになるかも、と、考えただけで、ビビるわけです。
「ダメになるどころか、売り上げが悪いと聞いただけで真っ青!」とは、この本の編集者さんの弁です。


中国人なんぞ、はなから会社どころか国もまったくあてにしてません。
DNA的に最初から国を当てにしていない。というか、農民とかなら頭に国の概念がなかった人もおおかった。
すべてのベクトルが自分と家族に向かう。
日本でも東北大震災の後は、家族のきずなが強まりました。
食べ物がない、家がない。戦乱でそこに住めなくなった。時の政府は助けるどころか、一番先に逃げている。
いざというときに、結局助け合えるのは血族だけということを知りぬいている。
中国は、その「いざというとき」ばかりがあまりにも続いた国です。いざというときばっかり。抜け駆け、裏切りだけが生き残る道。
ベクトルは皆自分に向かい、、ゆえに公がなくて、国も組織も簡単に滅ぶ。
しかし、家族は非常に大事にします。彼らは会社がヤバくても全然平気ですが(てか、最初から会社なんてヤバいもんだと思ってるから、自分が会社にさらにヤバいことをする)、ママに結婚の反対をされると真っ青になる。


どちらが正しいというものではありませんが、
中国人の生き方はその「場」が常にあまりに不安定だった世界の、屍累々のなかで編み出されたもの。
そして中国ほどではないにしろ、これからは日本もまちがいなくそうなる。


 そして編集者さんの発案で、楽しいカラー、32ページもついてます。
 皆さまの見たことのない、リアル中国をお届けします。カラーってね、情報量が多いんですよ。
 これを見るだけで10分間で、中国に10年住んだ中国通になれること、間違いなしです。
 どんな中国情報が来ても、外さない人になれる。

 元安から南シナ海問題、日本家電の中国原因の凋落まで、私はよく中国予想が当たるといっていただけるんですが、基本は情報量の多さです。
 みなさん、家族の行動ってだいたい予想がつくと思うんですが、それはやっぱり接している時間が長くて情報量が多いから。
 日本はもう「オトナ」になっていて、10年ぐらいでは変わりませんが、中国は成長期の子供だった。
 育つのを私はずっと見てきましたが、全然可愛くない!(笑)。しかし 今なお、ものすごい勢いで変化している。
 ひとつの国を知るのに、長期住むのに勝ることはない、とは、「新・武器としての言葉」の鈴木孝夫(慶応名誉教授)のお言葉ですが、本当にそう思う。
 
 あ、講釈はいらないね(笑)。

 お子さんがいる方も多いと思うんですが、今の日本の子供は生まれて一度も日本が良かったこともなく、子供のクレジットカードで老人が福祉を買うような世界をこれから引き継いで生きていく。
 30代、40代は、私が言わなくても、現実をひしひしと実感されているでしょう。中高年にも、今できることはたくさんある。
 日本がはじめて体験する、この不安定な時代を生き抜くヒント、そして誰も言わない中国理解のキーポイント満載です。

 本は1月27日発売。 都市部のお店に並ぶのは月末ぐらいが確実。地方はもうちょっと遅いかも。

 発売されました!


****ここからは、後書きにかえて****
 
 表紙は本当に編集者さんとデザイナーさんの力作でプロの仕事です。すでに存在しているの見たら、へーって思うだけかもしれないけど、文字原稿だけがあって、そこからそれをビジュアルで表現するのはとても大変。これ、本当に表紙の通りの内容です。
 中もスタッフの方々がとってもきれいに楽しく仕上げてくれました。写真のところ、きっと何度も見ちゃうよ!

 そして各種言論抑制? が日々、厳しくなる日本で(出版不況だからね)、本当に好きに書かせてくれた編集者さん、PHPさんに心から感謝いたします。私はブランドバッグもホテルのランチもいらないタイプで(あ、くれるというならもらいますからね(笑) カモーン! )、自分の思ったことが書けるのが一番うれしいです。いや、もちろん商売も大事ですが。


 最後に読者の皆さま、本当にいつもありがとうございます。
 最初の本からなんと20年!!! 私の書くものが、いろんな風に変化しても、ずっと買ってくださる方がたくさんいらっしゃるんですね。もちろん最近のものからファンになってくださった方々も!!!。おかげさまで、自由な立場で発言することができています。
 非常感謝!

********************************
追記

合わせて今となっては、シャープの予言の書となってしまったこちらもどうぞ!!!
日本人の値段 中国に買われたエリート技術者たち(小学館)


追記:2月6日の人民元の記事は、また出すので、待っててね。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

SMAP騒動に見る、変わらない日本の組織が変わるには

2016年01月20日 | エッセイ
さてなんとか決着を見た、SMAP騒動。
今回、イチ(元)アイドルグループの独立劇にしては、注目を集めたのは、日本の組織論が内包されているからだと思うんですね。

これ、SMAPをアイドルグループではなく、業界大手、(株)ジャニーズ工作所の、スター技術者チームと考えてみましょう。

1.この技術者チームはこれまで、二十数年間、プライベートも休日もかなぐりすて、多数のヒット作を世に出し、会社に多大な貢献をしてきました。

「結婚なんかしたら、開発に支障が出るだろう! 働け!」
と社長に言われ、チームのうちで妻帯者はスターエンジニアの木村氏だけ。リーダーも未婚です。
(真の理由は私も知りませんよ。んなの)


ありがちなことですが、ヒットを飛ばしたわりには、待遇が見合っているとはいえない。
 →というか、キムタクが嫁ブロックで残留を決めた、という報道は本当かどうかはわかりませんが、えー、彼でさえ、今やめてこどもの教育費含め一生遊んで暮らせるほどの貯蓄はないのか、と私は思いました。

おまけに毎日会社には来るものの、何も仕事をしていない近藤先輩のほうが、給料はよさそう。年功序列ということで、我が社の顔と社長は言う。てか大したヒットもないのに、カーレースのお金はどこから出てるんだ。ムカーッ。

 そんなとき、この技術者チームの育ての親であった取締役が、定年まじかで独立を考えます。エンジニアチームは、腕に自信はあるものの、マネジメントができない。
 取締役が独立後のマネジメントもやってくれるというのならば、と心も動きます。
 今も仕事はひっきりなし。単独でも俳優など個性を発揮する仕事をしている。独立して直か請けしたら儲かんじゃないの?

2.一方、(株)ジャニーズ工作所経営陣の方は、断固として立ち向かう姿勢です。
 だってこの独立を許したら、これから皆独立するのは目に見えているし、そうなったら日本のこの業界そのものが成り立たたなくなる。
 (芸能の背後にあるといわれる、黒社会問題については今回は割愛しますね)。


 お前たちはしょせん私たちが作った人形でコマ、すべての仕事は私たちの力と看板があってこそのこと。旬の時期に、安く働かせてナンボの世界で、何、寝言ゆうとるんや。
 芸能界は極端なんでしょうが、本来、労使というものは対立するもの。
 必ずそうなる事務所側に対応する、同業者ユニオンは日本には事実上ない。
 戦後の日本というのは、転職をできないようにして、成り立ってきた世界。
 優秀な人は、他の国だと動くと賃金上がるからね。


3.では、なぜ彼らは事務所残留を決めたのか。
 ハイ、結局のところ、事務所を離れたら喰っていけないことに気がついたんだと思います。


 (株)ジャニーズ工作所はもちろんあらゆる分野に圧力をかけるでしょう。で、彼らの個々の力はそれを上回るものではない。俳優さんとしても(て、見たことないんですが)、やっぱり世界のケン・ワタナベとかではないんでしょう。しかももう歳も40過ぎ。キムタクは残るしバラ売りとなると、商品価値は低い。起用するほうも、次の若い子まわしてもらったほうがいい、となる。
 分裂しなければ、まだいけたかもしれませんが、かなめの開発のできるスターエンジニアはついてこなかった。
 人が入れば儲かるコンサートでもお客さんは呼べません。


 さらに大きなポイントは、「特許がない!」。
 ヒットメーカーではあるけれど、あれ、彼らが楽曲を描いているわけではないんですね。あるのは(もらえているなら)5人で分ける歌唱印税のみ。「世界でひとつだけの花」をファンが買って応援しているというのも見ましたが、あれ、槇原敬之が漁夫の利です(笑)。
(もちろん、いちばん儲かるのはレコード会社と事務所ですよ。事務所のタレントとしての給料以外の取り分という意味です)。


 音楽業界、この自分が創れるかどうか、というのは経済的に非常に大きなポイントで、たとえば私は久保田利伸さんのファンですが、彼は若い時に、やはり年上の女性マネージャーと一緒に独立し、以後、自分たちでやってます。資金力もいるし自分の理想も追っている部分があり大変だと思いますが、楽曲込みだからできること。売れっ子「シンガーソングライター」の人はやっていけることが多いように見えますね。
 麻薬で捕まった人々も、楽曲書く人は、多く復活してますよね。周囲も利用価値があるからです。

 
 つまり先のエンジニアチームでいえば、外国の特許を使って、何かを創るのはうまかったが、スポンサーがつくほど自分たちだけのオリジナルでやっていける独立性はなかった。会社を離れてしまうと開発もあやうくなる。

 結局のところ、ファンが要求している通り、SMAPの価値は、事務所が創った5人セットのSMAPなんですね。


4.で、もちろんこれは現実の社会と重なる部分もたくさんある。

 独立するなら若い時。SMAPも20代なら苦労もあったし、事務所を離れてちやほやされなくなっただろうけど、もっと実力はついたでしょう。「会社を辞めない方が良かったかも」という人は、だいたい40歳以上で退職した人々です。
 中国人はこの辺は怜悧で、若い時に勝負を決めます。

 会社を辞めるときは、準備万端で奇襲できっぱり辞める。会社はいてくれとはいうけれど、経営者は辞意を聞いたその日から、絶対もう代わりを手配するし。いても立場悪くなるだけ。今回も、契約満了を待って、強行すればそれなりに道はあったでしょう。

 
でもSMAPも、今回、損得で見れば損だったかもしれないけど、
はじめてずっと思っていたことをやってみたという点で良かったんじゃないでしょうか。
 本気で辞めると思って、はじめて見えることってたくさんあるし。
 自分ができることと、できないことの区別もはっきりつく。

 いままでやっぱり、利口なジャニーズ経営陣以外は、SMAP自身も見て楽しむファンもスイートだったと思うんですよ。
 SMAPも若い時に独立しなかったのは、それなりに居心地も良かったんでしょう。
 日本の組織は、たとえば会社なら、社員も会社に甘え、会社も社員に甘えるということが多かった。極端な例は黒社会の世界。いろんな「面倒」を家族的に見てもらって、その代わりに「殺ってこい!」と言われたら逆らえない。他に行くところはないから。でも本来甘える、合理性を追求しない世界って家族だと思うんだけどな。で、その一種、異常な世界を認識するところからはじまりなんだと思う。

 「依存」を使った組織マネージメントって、わりと古典的な方法ですが、脱・依存は認識から。
 アルコールとかでも中毒の人は自分が中毒って認識していないそうです。日本の会社っていろんな物語がひっついているけど、あれ「聖書」(経典)みたいなもんだと思うんですね。信仰には物語が必要なんです。

 今後、SMAPを見る時、どこか物悲しさが付きまとうでしょう。それは大人の味。
 それが覚める一歩だと思う。見せてくれてありがとう、ていう感じです。
 でも今の若い子は、冷めている子が多くなっていますね。クリエイター系でも、最初から芸大で関連法律とかバシッと勉強している子もいるし。



5.なんでこの文章を書いたか。

 いやそれはね、私、生まれ変わったらやりたい仕事が二つあるんですが、
そのひとつが、ジャニーズ事務所の社長なんです(笑)。

 いや、もちろんジャニオタでもないし、音楽の才能もまったくないし、そもそもほとんどテレビみないし、芸能好きでもないので、現世では考えておりません。
 でも、もしその才能と能力があったらね、
 男でも女でもいいから、自分が見つけた子を、ちょっと整形させたりなんかして、で、いろいろ考えて、世に出して、それが当たって、たくさんの人からキャーッと言われたら、こんな面白いことって他にないだろうっていつも思う。
 で、失敗したら、どんどん使い捨て。何度でもできる。才能ある「アーチースト」もいいけどね。やっぱ若く新卒の無垢なほうが、面白そう(笑)。いろんな情はその面白さに負けるだろうなと。
 て、今のやさしい性格が変わらないとできないけどね。イヤ、ホントよ(笑)。

 仕事のおもしろさのひとつは、自分の目論見が当たることだと思うんですよね。
 しかし、独立して長年バリバリやっている松田聖子ってタダものじゃないなぁ……。
 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加